「島津亜矢!」

ハロウィンから明けて今日から11月。

あの『ところてん』のI君が、「みんなで食べて下さい。」と、ハロウィン仕様の袋菓子を休憩室に置いといてくれた。
ホンマに可愛い奴なのだ。
相変わらず致命的に仕事は出来ないが。

でも、今年もあと二ヶ月と思うと恐ろしい。
年々、過ぎ去る日々のスピードが早くなる気がする。


今日、70代半ばくらいのお爺さんが、レジの大学生バイトの女の子に聞いていた。

お爺さん「名前をど忘れしたんやけどな、演歌歌ってやる子なんちゅう子やったかいな?」
大学生「それだけでは…。」
お爺さん「ほれ、髪の毛短い子でよ、迫力ある歌、歌わる子よ。」
島倉千代子違うわ。島…なんとかや。分からんか?」
大学生「すみません。それだけでは…。」

そこに、中古ゲームソフトの価格変更作業からカウンターに戻って来たあたし。
お爺さん、あたしを見て矛先を変えて来た。

お爺さん「ほれ、あんたやったら分かるやろ?」
島倉千代子違うし、島のつく子で歌の上手い演歌の子よ。」
あたし(ほとんど食い気味に)
「島津亜矢!」
お爺さん「ほやほや、島津亜矢や。」
「若い子に言うても通じんのや~。」
あたし「…あ、ありがとうございます…。」

50歳になった時、こういうメディア商品を扱う売り場に、いつまでもあたしみたいなおばちゃんが居るのもどうかと思って、マネージャーに「そろそろ辞めます。」と言って引き留められた。

なるほど。
こういう需要もあるわけや。

もうちょっと頑張ってみますか。