2018年夏 一番暑かった日。

巨人の上原浩治投手(44)涙の引退会見。
ニュースを見ていたら、お母さんがまたトンチンカンな事を言うて来る。

お母さん「なんでこんな若いのに辞めやるえ?」
あたし「若ないわっ!若いどころか、プロ野球選手の中で一番年寄りくらい年寄りやわ!」
お母さん「ほうけ。」

すまぬ。上原。
お母さんがあんまり見当違いな事言うて来るから、思わず必要以上にディスってしもたわ。
年寄りバンザイ🙌

上原の巨人時代には滅茶苦茶やられまくった。
阪神は上原を全く打てへんかった。
「おいお前、阪神ファンやったんちゃうんかっ!」
「寝屋川出身やろっ!この甲子園の雰囲気読めよっ!」
「もうちょっと関西人に優しいしたろとか思わへんかっ?」
「楽しいか?なあ阪神やり込めてほんな楽しいか?」
散々テレビを見ながらツッコんでたなぁ。

上原浩治投手、長い間プロ野球界を引っ張ってくれてありがとう。
お疲れ様でした。


さてさて、LINE LIVEで今年の夏フェスについて発表された。
去年のフェスの記憶が掘り起こされる。

去年の『もっともっともーっとまんげきフェス』の日。
死ぬ程暑かった。

ライブハウスのスタンディングはヘビー過ぎる。
あたしは2階席のチケットをゲットした。
でも、2階席のチケットにはTシャツが付いてない。
どうしてもアインシュタインのTシャツが欲しくて、当日グッズ販売開始の30分くらい前にZeppなんばに到着。

もう既に12、3人並んでた。
日差しを避ける屋根があるわけでもなく、紫外線アレルギーのあたしはちょっとビビりまくった。
勿論長袖、日傘で完全防備。
でもあんまりカンカン照りやとアスファルトの照り返しでやられてしまう。
それに、大阪の暑さは滋賀県の暑さとは訳が違う。

滋賀県では汗がダラダラ流れる様な日でも、一瞬涼しい風が吹く瞬間がある。
でも大阪はとにかくモワァッとしてて、たまに吹く風も熱風。
息出来ない感じ。

またこの日は信じられないくらいのピーカンで、汗をふきふきひたすら待って、やっとこさグッズ販売が始まった。
で、そこからが大変やったのだ。

Tシャツをゲットしたのが、確か12時前。
フェスは15時15分開場。
まだ3時間半くらいある。
どうするべ?
とりあえず遠い所行っても、きっと迷って帰って来れへん。と思って近場のなんばパークスに行く事にした。

迷った時の御用達(ちゃんと役立てた事がほとんどないのだが)、NAVITIMEのアプリを開く。
Zeppからなんばパークスまで移動時間約15分。
とりあえず歩き出す。
しかしいきなり、Zeppなんばを背中にして、どっちに進むのかで迷う。
これは方向音痴あるあるで、全く知らない場所に向かう時、地図を見ても上に進むのか、下に進むのか、右に行くのか、左に行くのか。
最初の一歩をどちらに歩き出すのかがまず分からない。
それでとりあえずしばらく歩いてみて、スマホに「ルートから外れました。」と言われたら軌道修正し、「反対方向を向いています。」と言われたら反対側に歩き出す。という手段に出る。
時間かかることこの上ない。

この日もスマホ上になんばパークスが全く現れない。
「一体、何処にあんねんっ!なんばパークス!」
「でっかい建物なんやから、〝なんばパークスこちら→〟みたいな看板出しとけよっ!」
心の中で毒突き倒し、顔からは汗が噴き出し、なんとなく頭痛が痛い。
「ヤバい。汗だくや。信じられへんくらい汗だくや。今あたしドロドロの妖怪みたいになってへんか?」
自分の姿が恐ろしくて顔が上げられない。
「どうしよう…。フェス行く前に熱中症でダウンなんて洒落にならへん。」
「どこか、どこかでとりあえず休みたい。」
フラフラしながら歩いてたら、なんか高架下のレストラン街みたいな所に辿り着いた。
適当にお店を選んで食事する事にする。
出された冷えた水を飲んで思わず「ハァ~」と声が出てしまう。 
「あ~。もう既に体力の半分以上使い果たした気がする…。」
でも出て来たご飯が美味しかった。
チャージ完了。

それでもまだまだ時間がある。
なんばパークス何処や?
勘定を済ませてお店を出る。
すると〝なんばパークス→〟の紙が貼ってあるではないか!
「神っ!」
矢印に導かれるように歩いて行くと、なんばパークスすぐほこやった。
「なんや、もしかして半径500メートルくらいの中で彷徨ってたんやろか?」
まあなんでもいい。
なんばパークス到着。

なんばパークスでは散々ウロウロした挙げ句、買うつもりの全く無かった腕時計買ったりして時間潰し。
あかん。もう疲れた。
ぼちぼちZepp向かうか…。
アインシュタインのフェスTシャツにトイレで着替える。
もうこれで迷ったら、マジでフェス始まる前にあたしの電池無くなる。
どうする?
あ、トットのTシャツの人が居る!
すげぇっ!遠目に見てもこのお洒落な空間から浮きまくってるっ!

付いて行く事にした。
トットの緑色の脱力しまくりのTシャツの5メートルくらい後ろを歩く真っ赤なアインシュタインTシャツ。
でも外に出たらフェスTシャツ着た人がわらわらと居た。
この人達に付いて行ったら間違いない。

ほんの10分程で着いた。
むっちゃ近いやないか。
なんやってん、あの行きのNAVITIME振り回され時間。
会場着いて気が付いた。
「あ、あたし最初の一歩が全く間違ってたわ。反対向いてた。」
まあいい。Zeppなんばなんてもう来る事ないやろ。

そんなこんなで、妖怪の様に汗かきまくった果てに、Zeppなんばに戻って来たのだった。
あの時トットのTシャツに導かれなかったらどうなってたか分からない。
ありがとう。トットの子供が描いたんかみたいな緑色のTシャツ。
ディスってごめん。<(_ _)>

あれからもう一年近くになるのか…。

2018年 夏。
一番暑かったのは間違いなくあのZeppなんばの日だった。