お天気は神様任せ

あ~~ 😞😥😰

金曜日またしても雨予報。
って言うか、それまでもずーっと降ったり止んだり。
田んぼに小っちゃい湖みたいなんが一杯出来てる…。
ここまでじゅるい(ぬかるむ)と、トラクター入れんのよ。

「田植えって水張って土こねるんやから、雨が溜まろうと一緒ちゃうの?」とよく聞かれるんやけど…。
ちゃうのよ、今はじゅるいと作業出来んのよ。

ラクターって、1.5トン~2トンくらいある。
その重量で田んぼに入ると、かなり沈む。
おまけにロータリー回転させるから、雨を含んで重くなった土が、ロータリーの爪に絡まるような状態になって、トラクターが土にめり込んで制御不能になったりする。
田んぼのその土地の特性にもかなり左右されるので、水捌けが良くて底が固い田んぼなら、多少の雨くらいなら大丈夫。
でも、うちの田んぼは水捌けの悪い粘土質。
だからお米は美味しいねんけど、作業はかなり大変。

一昨年、キヌヒカリの稲刈りまでは天候に恵まれて、とてもスムーズに稲刈りが出来た。
でも、一枚だけ3反の田んぼに作付けしておいた秋の詩を刈る前になって、酷い雨の日があった。
稲刈り前は排水作業をしっかり行って、田んぼをトラクターよりもずっと重いコンバインが入っても作業出来るように、固くしておく必要がある。
あまり早く水を切り過ぎても、旨みに影響が出るので、この見極めが結構難しい。
秋の詩がまだ刈れてないのにこの雨で、一旦乾かして固くしておいた田んぼがぬかるむ程になった。
排水用の溝は四隅に掘ってある。
でも、稲が植わっている状態の田んぼはそう簡単には水は引かない。
毎朝、仕事行く前にスコップと鍬を持って田んぼに入って、少しでも水が引くように、排水用の溝をより深く掘ったり、穴に溜まった水をバケツで汲み出したり。
でも3反の田んぼでそれをやってみた所で、大した効果はない。
専業農家なら、天気予報と相談して稲刈りを遅らせて刈り取る事も出来る。
でもシフト制で働いているあたしは、稲刈りを予定している前後二日くらいは休みにしておいても、一週間に何日も休めない。
かなり細かくシフトは組んであるので、「ゴメン!この日休ませて!」とは簡単に言えない。
あたしが出勤する日は、基本販売商品の入荷は全てあたしの役割なので、一日のシフトを改めて組み直す必要があるのだ。
勿論ベテランのレンタル担当スタッフも、入荷作業は出来るけど、レンタルはレンタルで新作レンタルの入荷作業や、延滞チェックに連絡等、やる事は山積みなのを知っているので、なかなか無理は言いづらい。

来週に稲刈りを遅らせるか…、でも来週以降もあまり晴天は見込めない。
あまり遅らせたら倒伏して3反全部を諦める事になる。
どうするか…。

やっぱりせっかく育てた稲を全部諦めるなんて出来ない。
刈れる所だけでも刈ろう。

ぬかるむのは承知の上で強行した。
もう沼で刈ってるみたいだった。
いつもなら午前中で終わる稲刈りが、朝から始めてお昼ごはんを抜いて刈り続けて、夕方になっても終わらない。
コンバインの刈り取り部も泥だらけ。
いつも籾摺りをお願いしてるおじさんが見かねて、あたしのコンバインよりも性能の良いコンバインで手伝ってくれた。
8時間くらいかかって、泥だらけの稲刈りは終わった。

籾にも泥がまとわりついているので、籾摺りを頼んでいるおじさんにも迷惑をかけた。
コンバインも細部まで泥がまとわりついている。
清掃に丸一日費やした。

そんなこんなで収穫した秋の詩は、なんとか及第点の出来。
ただ石が混じっている。
注文が入ったら、朝4時に起きてピンセットで石をよってから発送した。
もうあんな思いは二度としたくない。

稲刈りに比べれば、田植え前の雨はまだなんとかなる。
最悪、畝立ての工程を飛ばしてしまうか…。

はぁ…、天気ばっかりはどーにも出来んけど…。

神様!
この後お天気どんな具合?
おせーて。