カケル?

行って来ました!
「プラスインなんばグランド花月

あたし正直、安達健太郎さんの事はよく知らない。
いや、ほとんど知らない。
カナリアというぐらいしか。

Wikipediる。
何故カナリアが解散(?)になったのか…、とかも書いてない。
やたら、〝病弱〟とか、
〝肝臓を悪くしてもうちょっとで死ぬとこやった(雑な要約)〟
〝腹膜炎になって緊急手術を受けた〟
〝閉所恐怖症、先端恐怖症〟
とか、そんなんばっか出て来る。
………病気のデパートかよ。

肝心のお笑い芸人としての書き込みがほとんど無い。
安達健太郎」真っ白状態。

でも、この真っ白安達さんと、いつも観ている劇場の面々がコラボ(?)したらどうなるのか、楽しみでチケットゲット。

スマホの画像で見る安達さんより、実物はもっとスマート。
お笑い芸人というより、俳優さんっぽい。

最初の皆川君との漫才。
コント仕立ての漫才や、凄いスピードで畳み掛けたり、ボケとツッコミが入れ替わったり、多種多様化した今の漫才を観て来たので、なんか懐かしかった。
ちょっと昔のスタイルと言うか。
声量や動きの派手さで見せる漫才でなく、シンプルな言葉のやり取りの漫才。
ちょっとシャイなサラッとした安達さんとの絡みで、いつもの皆川君のしつこさ(笑)が緩和されて、これも有りやなと思った。

多田君も緊張したと言ってたけど、そんな風に見えなかった。
自分達で作り込んで何回も舞台にかけたネタじゃなく、他人の書いたネタで漫才となると、より本人の中身が見える。
多田君が天然でホンマにちょっとアホなんやなというのがよく分かった。
イケメンやのにちょっとアホ。
これは最強なのであります。

さや香新山君との漫才。
安達さん作やのに、ちゃんと新山君仕様になってて可笑しかった。
良く観てはるんやな、安達さん。

でも漫才では贔屓目ではなく、アニキとのコラボが一番面白かったな。
普段稲ちゃんの事、ちょっとバカにしながらツッコんだりシバいたりしてるアニキが、相方として立つ人からシバかれる新鮮さ。
受けて立つアニキの新鮮さ。
安達さんも一番やりやすそうに見えた。
39歳と40歳のコンビ。
「初老ーず」ってコンビ名でどう?
〝遅咲きの狂い咲き。巷で話題のイケメンコンビ。僕達こう見えても初老なんです。その名も「初老ーず」!〟みたいなキャッチコピーで。
あたしの隣の二人組の若い女の子が、「ゆずるさん、可愛い、可愛い。」ってずっと言ってたわ。

若い女の子と言えば。
漫才劇場では観客の95%くらいが女性という事が結構ある。
チラホラと男性が居てても、彼女に連れて来られたのかな?って言う若い男性。
でも今日は、ちょこちょこと男性のお客さんが目に付いた。
それも結構アダルトな男性が。
あれはやっぱり、カナリア時代(もしかしたらその前のコンビ時代)からのファンの人達じゃないのかな?
「おっ!元カナリアの安達が何か面白そうな事しよる。」と。
そういう男性ファンも満足な安達さん8変化。

けど、けど、ラスト稲ちゃんが全部持って行った!
あれは反則やわ。
「ナオミ~。」って安達さんが呼び込んだだけで、悲鳴の様な歓声が上がる。
おかっぱ眼鏡の競泳水着って。
絶対今晩夢見るわ。
ネタ次第では、漫才よりコントの方が稲ちゃんの可笑しさが生きる。
稲ちゃんって動きの緩急で笑いを生むの上手いし。
最後のナレーション。
「そして半年後…。」と流れた時、「まだ続きがある!」って期待の声があちこちから聞こえた。
そして客席が明るくなって、みんなの期待の更に上を行って安達さん登場。
あれは無い。
爆笑した。
そして、同じ競泳水着スタイルで稲ちゃんと安達さんが並ぶと、際立つ稲ちゃんの異様さ。
地球外生命体。稲ちゃんにこれ以上のハマり役ある?
後は河童くらいやで。

カーテンコールで安達さんが「プラス」を普通に「カケル」って間違えて終了。
そこ間違う?
締まらんわぁ~。

病気のデパートだけじゃない、お笑いネタ職人としてのデパート、安達さん。
堪能させて頂きました。

お疲れッス!