忖度なしに

岡本社長の会見の生中継を見た。

まずは感想を。

「余計分からんようになったわっ!」

今の若い芸人さんにはピンと来ーへんかも知れへんけど、52歳のあたし世代からすると、吉本と言えば大崎さんなんよ。
今の大崎会長。

師匠クラスの大御所がまだ若手やった時から、芸人さんの口から「大崎さん」というワードはしょっちゅう出て来てて。

紳助さんもしょっちゅう口にしてはった。
女性マネージャー殴って謹慎になったのも、『うちの社長大崎の事を馬鹿にした』が主たる原因だったはず。

なので、岡本社長の事はダウンタウンの元マネージャーという知識はあっても、今の社長としての岡本さんを知らずに見た訳で。

嫌な予感はしてた。
前日のVTR での「明日会見を開かせて頂きます。」会見。
間違ってはいけないという意識があったんやと思うけど、あんなにカンペチラチラ見たらアカン。
言わされてるみたいに見える。

芸能レポーターや芸人さんが岡本社長の事、口下手やと言ってはったので、仕方ないのかもしれへんけど。

それならカンペはカメラの前にでも据えてあげてよ。
「大丈夫か…?明日の会見…。」

不安的中。

回りクドい。
最初に〝こうです。〟と言ってからその詳細を述べるべきなのに、話の終着点は見えないわ、質問に対する答になってないわ。

土曜日の宮迫さんと亮さんの会見が、不退転の決意で腹をくくって全てを話していると受け取れるものだったからこそ、余計に落差があって、厳しく見てしまう。

しかも宮迫さんは、芸人さんの中でも芝居経験もあり、センテンスとセンテンスの間にどれぐらいの間を空けるか、何処を強調するべきか、そういう部分に無茶苦茶長けた人。
質疑応答に移っても、質問の肝が何処か瞬時に判断し、的確な返答が出来る。
その会見の後なので、余計に分が悪い。

それにしても、よ。

『お前らテープ回してへんやろな!』
が、「その場を和ませようとして…。」って!

思わず「へぇっ?」言うてもうたわ。

なんか途中からちょっとオモロなって来たもんな。

あたしはただのお笑いファンで当事者ではないので、お気楽に見れたけど、よしもとの関係者の人達はどういう気持ちで見たんやろ?

よしもとのイメージ回復には全くなってなかったな。
残念ながら。

そして街頭インタビューで、宮迫さんと亮さんの会見見た後でも、かなりよしもとに対して、芸人さんに対して厳しい意見が多かったのに、ちょっとびっくりした。

今回の件をきっかけに、よしもとを観る気になれないと離れる人もきっと一杯居る。
それもどうしようも無い事。

SNS なんかで
「私達に出来る事は何ですか?」
って書いてる人がチラホラ居る。

有り難い事。
お笑いファンは優しい。

でもお笑いファンに出来る事なんて、今回の件に関しては、正直ほぼ無い。
よしもとの芸人さんが起こした不祥事で、吉本興業の対応のマズさが引き起こした騒動なのだから。

それこそ『静観するしかない。』

それでも何が出来るか、どうすればいいのか、考えるなら。

『忖度なく、面白い時には思いっ切り笑い、しょうもない時にはシラーッとし、芸人さんが情けない時には「何してんねんっ!」とツッコむ事』かな。

〝一生懸命笑います〟
〝頑張って盛り上げます〟
これは、あたしはちょっと違う気がする。

本来、お笑いってそっぽ向いてる人の腕を掴んで、「お願いします。笑って下さい。」と懇願するものではない。
そっぽ向いてる人の気を引いて、「うん?何かもしかしたら面白い事やってんのかも?」と興味を持たせ、そして「何これ?むっちゃ面白い!」と思ってもらうものだ。

それが出来る人達が、舞台という板の上に乗っている。
あたしらお笑いファンは、あの板の上には乗れないのだから。

そこに忖度は必要ない。

岡本社長

一年間の給与50%カットと同時に、松っちゃん預かりにしてもらって、改めてお笑いとは何たるやを教えてもらうというのはどうでしょう?

今回浜ちゃんは何もコメントしてないけど、
「おい!俺らが恐ろしく笑いのセンスの無いマネージャーに育ててしもたみたいやんけっ!」ってツッコんでそう。

あたしは大崎会長の言葉も聞きたかったな。