8月8日 笑いの日

暑″いっ!
あ″つ″い″~。

外で立ってるだけで、汗がタラタラ流れる。

こんな酷暑の8月8日。
行って来ましたっ!
「吉例88 桂文珍独演会」

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そう毎年8月8日は、お笑いの聖地、お笑いの殿堂、なんばグランド花月で行われる文珍師匠の独演会。

でも滋賀県民にとっての8月8日と言えば、琵琶湖花火!
大阪に向かう駅の構内。
浴衣姿のギャル達が汗をふきふき、片手にミニ扇風機、片手にスマホを持ってダラダラ歩いている。

見ていて気が付いたのだけど、最近は下駄の代わりにスニーカーサンダルや、ASICSやナイキのあれなんちゅうの?健康サンダルみたいなやつ。
あれを履いてる子がやたら多い。

う~ん。
お洒落には〝外し〟のテクニックというものがあるけど、あれはただ単に楽やからやろ?
髪の毛可愛くアレンジして、綺麗な浴衣せっかく着てるのに、なんでそれを履く。
ほんで、がに股で関取みたいに歩かへんのよ!
親指の付け根当たりに重心置いて歩くだけで、可愛さ5割増しやと思うねんけどな。

琵琶湖花火に目もくれず、NGK にいそいそと向かうあたし。

今回の独演会のゲストは、なんと今話題のチケットが一番取れない講談師、神田松之氶さん!

松之氶さん目当てにチケット取ったと言っても過言ではない。(文珍師匠ごめんなさい。)

松之氶さん、素敵やったなぁ~。
演目的に、声を張り上げ、汗を飛び散らせ、見台をバンババンっ!と叩いて演じるというよりは、少し抑え目。
拍子木(合ってる?)でリズム良く合いの手入れながら、抑揚バッチリ、声ハッキリクッキリ、分かりやすく演じてはった感じ。

でもこれが心地いい声なんだなぁ。
松之氶さんの声と演じ方で、一つのお話がぐぐっと立体的になって、文句なしに引き込まれる。

見た目も男前だし。
浴衣姿もむっちゃ格好良い。
今日初めて松之氶さんを観た女性客は、全員大ファンになったと思う。
う~、また行きたいっ!
聴きたいっ!
なかなか関西に来はらへんやろうけど。

文珍師匠の最初のネタはSNS を題材にした創作落語
枕で今のよしもとの闇営業問題を皮肉り、マスコミに軽く毒を吐いてエサを撒き、ネタの中でちゃんと回収していた。
枕の話とネタが繋がって、面白いのに気持ちいい。

古典落語も勿論素晴らしいけれど、文珍師匠の創作落語は、今の時代風潮を切り取って、サラッと毒を振りまきながら笑い倒す。
師匠と観客とで、『ここだけの話ですよ。よそで言いなや。』って、なんか秘密を共有してるみたいな一体感がある。
それがたまらない。

全部で3本の落語を披露。
前座も無しで、ゲストが松之氶さん。
無茶苦茶お得やった。

そして、ネタにもちょいちょい出て来る、文枝師匠の悪口(?)
松之氶さんまで枕で、「文珍師匠に会うのは3回目なんですが、分かったのは文枝師匠と仲が悪いという事。」と話す始末。

半分ネタとしても、そんなに仲悪いんやろか?
ま、色々あるわな。

いつか、落語が一席出来るようになりたいとずっと思ってたけれど、今日の講談聴いて、あたし講談出来るようになりたいと思ってしまった。

松之氶さんに影響受けまくり。

テレビで見て来た芸人さんに憧れてNSC に入った人が居るみたいに、今日の講談を聴いて、講談師を目指す人が居てるかも。

そうやって伝統芸能は受け継がれて行くのだ。

8月8日。
お笑いの日。

やっぱりNGK はお笑いの殿堂でした。

と…、近江八幡駅23:30着。
いつもの駐車場に向かうと、ガス工事の為進入禁止。
ぐるーっと遠回りして駐車場に着くと、あたしの車が無いっ!

なんで?
え~っ!盗られたんっ?

そこでハタと気が付いた。

今日は琵琶湖花火に向かう車で渋滞して、近江八幡駅になかなか近付けず、駅手前のケーズデンキの有料駐車場に停めたんやった!

ハァ~。
文珍師匠に敬意を払って、いつものカジュアルではなく、大人ワンピースに8センチヒールのパンプス履いてるのに。
う~。
脛辺りの筋肉がパンパン。

お、お洒落は気合と根性なのだ。