滋賀作4人の大阪漫遊珍道中(前編)

24時間以内に3本目のブログ投稿。

暇なのか?
暇なのです。

東横イン谷四交差点なう。

そう、あたくし大阪に泊まっております。

ある勉強会に参加するおば様方の引率者として、泊まっておりますの。

滋賀県から電車乗って、大阪のホテルに前泊して、朝早くからの勉強会に参加して帰って来る。

引率要るか?
そう思うアナタ。
田舎もんを舐めてはいけない。

あたしもわざわざ一緒にお金払ってまで付いてあげる必要あるかな?と、ちょっと迷った時もある。
けど、付いて来てあげてホンマに正解やった。

一人で電車乗って滋賀県より外に出掛けた事がほぼ無い60歳代のAさん。
年に2回くらいのペースでお友達に出会いに大阪まで電車でお出掛けはしてたけど、いつも駅まで友達が車で迎えに来てくれてたので、自分で大阪駅より先に行った事は無い60歳代のBさん。
これまた一人で電車乗って滋賀県より外に出掛けた事がほぼ無くて、ちょっと足のお悪い70歳代のCさん。

三人を迎えに行って、近江八幡駅から乗車。

格安切符は3枚つづり。
「これ、一枚ずつ入れるの?」
「3枚まとめて入れて大丈夫です。」
行こうとしたら、
「真理ちゃん、閉まって出られへん。」
振り返る。
何故か、一枚切符の取り出し口に残ったままだ。
3枚一緒に入れた訳じゃないのか?
「その残ってる一枚取って下さい。」
無事通過。
「はめといた輪ゴムがあらへんわ。」
「ええっ!」
大丈夫か?
中で詰まったりせえへんのか? 
っちゅーか、そもそも輪ゴムはまってたら中に通らへんやろ。
きっと通す前に落としたのだ。
「大丈夫です。とりあえず後ろつかえてるんで、行きましょう。」

足がお悪い上に、小さなキャリーバッグをもってはるので、階段は使えない。
「先にトイレ行っとかなくても大丈夫ですか?」
「行く行く。」
「ここで行っとかな、大阪で行こう思てもああいうとこは並ばんならんで大変やもんな。」
「ほうよ。分からんでウロウロせんなんで。」

お三人を引き連れてトイレを済ませ、「エレベーターこっちです。」
ホンマもんの引率者やがな。

いつもの歩くペースの半分の速さで歩いて、時々後ろを振り返る。
それでも距離があく。
「ホームのこんな端やないとアカンのか?」
「大阪まで遠いんで、座れないとキツいんで、頑張って端っこまで行きましょう。」

なんとか、四人掛けの座席にお三人さんに座ってもらえて、あたしはその隣の席に座れた。

お三人さん、畑の野菜の具合に話が咲く。
そして、「大阪までどんだけかかんにゃ?」と聞くAさんとCさんに、Bさんが 「能登川駅から1時間5分くらい。」
「ほんなんで行けんのか?大阪までほんな遠い事無いわな。」
「新快速やったら速いのよ。普通に乗ると時間かかるけど。」

そう、さっき皆さんが乗り込もうとしたホームにやって来た電車は普通列車なのです。

ふと振り返ったらやって来た電車にお三人さんが乗りかけてる!
「ちゃいますっ!次の電車ですっ!」
「ああ乗ったらアカンのか?これは大阪行かへんのか?」
「行くけど、倍時間かかります。(そんなにはかからんが。)」
「ほうか。ほんなに違うのか。」
振り返っといて良かった。

大阪までの小一時間。
如何に滋賀県が田舎で、大阪が大都会かで話が盛り上がりまくるお三人さん。
四人掛けのもう一人は、耳にイヤホンして気怠くうつむく茶髪の二十歳くらいの男の子。

降り掛け、「やかましかったやろ、ごめんしてな。」と男の子に声掛けるC さん。
イヤホンしてる男の子。
何の反応も示さない。
「あ、これ(イヤホン)してやるで、聞こえたらへんわ。」
多分ちょっとは聞こえてる。
関わるのが面倒くさいんで、下向いたままに違いない。
会釈するくらいしたってくれよ。

無事大阪駅のホームに降り立った。

こっからが大変やった。

あたし一人なら、別にどの改札口に出ても構わない。
でも、足がお悪い上にキャリーバッグを持っている。(この日の為に購入したそうな!)
階段は使えない。
エスカレーターがある出口を目指す。

なんか、今までエスカレーターをあえて探した事無かったから気付かなかったけど、下りのエスカレーター無い?
なんか、このエスカレーター上に行くけど…?
まぁ、上からでもタクシー乗り場には行けるやろ。

引率してるのが、超絶方向音痴。
そもそもそこが最初から間違ってる。

なんか、あんまり来た事無い、3階たらに出た。
3階?
エスカレーターで1階分上がっただけちゃうの?
なんで3階?
平静を装いつつ、改札口を出る。

タクシー乗り場、右側に行くのか、左側に行くのか。
きっとこの選択で、タクシー運賃きっと変わって来るねんで。
けどこういう時、正しい選択が出来たなら、超絶方向音痴失格なのである。

どっち?どっち?
右側行っとくか…。

ルクアの方に来た。
なんかそのまま下に降りたら近そうやのに、タクシー乗り場⬅(左)となってる。

とりあえず歩く。
なんか、えらい歩くで。
何処やここ?

エレベーター発見!
タクシー乗り場1階と2階の表示。
2階がタクシー乗り場??
なんじゃそりゃ。
普通タクシーに乗るって1階ちゃうの?
で、1階まで降りた。

あ、これ、桜橋口の方に向かってるんちゃうの?
高架下のバス乗り場のガードマンさんに「タクシー乗り場って…?」と聞くと、「あの信号越えたらすぐ。」と教えてもらう。

ヤバっ。
むっちゃ歩くやん。
絶対改札口出る時、桜橋口から出てたら、今歩いて来た距離の10分の1で済んだで。

ごめんなさい。
お三人さん方。

やっとタクシー乗り場に着く。
振り返る。
みんな無言で歩いてた。
すんませんっ💦

「こんな遠いのか。真理ちゃんに付いて来てもろて良かったな。」
「ホンマに。一人では絶対来られへんかったな。」
すんませんっ💦
ホンマはこんなに歩かんでも全然大丈夫でした、きっと。

並んで並んでタクシーにやっと乗車。

「谷四交差点の東横インまでお願いします。」
「混んでるで時間かかるで。」

嫌な予感。
もしかして谷四方面行くのには、不便な乗り場なんか?
う~ん、もうなんでもええわ。

道がダダ混みで、大阪駅周辺からなかなか脱出出来ない。
ジリジリッとタクシー代が上がって行く。
大阪駅降りて谷町線(あの!途中で案内が消える谷町線!)まで歩くのは、多分無理やと思います。」
大阪駅からタクシー乗りましょうか?」とあたしの提案に、
「ほれがええわ。4人で割ったら多分電車代とほんな変わらへんで。」
と、選択したタクシー。
どっちみちキャリーバッグ抱えて、あの距離歩くのは無理やけど、一体幾らかかるんだ?

東横イン到着。
2040円なり。
高いのか?安いのか?
想定の1.5倍やった。

問題のチェックイン。

まぁ~、大変やった。

フロントのお姉さんに言われるがままに、宿泊者が記入するカードに書くのも一苦労。

いきなり名前をローマ字表記で書く所からつまずく人続出。
生年月日を西暦で書くのに、
「昭和からではアカンのか?」
ほやから西暦ですって。
でも、その西暦が分からない。
「昭和何年か言うたら教えてくれはります。」
お姉さんに自分の生まれた西暦を教えてもらって記入。
ここまではよくある話。

電話番号を記入する欄。
携帯の番号を記入するのに、自分の番号が分からない。
スマホ出してお姉さんに「どれやろ?」と聞いている。
後ろが後ろがつかえて来た。
「A さんの番号ですか?あたし分かります。」

「住所は滋賀県から書くのか?」
「えっ!あたし東近江市から書いてしもたわ。直した方がいい?」
どっちでもいい!
郵便番号が合ってれば問題ない!
その郵便番号を書く欄が10ケタくらいあった。
「これ、郵便番号ハイフン要らんのか?」
「はい。詰めてお書き頂ければ。」
「ほやけど、余るやんか?」
「詰めてお書き頂ければ。」
「ほんでええの?」
ええんですっ!
後ろが後ろがつかえてるぅ~。

想像してた3倍大変やった。

けど、こんなんは序の口。

部屋のある階まで上がって来た。
今回泊まる東横インのルールキーはこのタイプ。

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シングル4部屋に分かれて宿泊。
ホテルの手配は別の人に頼んでおいた。
会場に近い。
谷四の駅から出てすぐなので選んでくれた東横イン
正解やったけど、シングル4部屋は4倍大変やった。

それぞれの部屋の前に立つお三人さん。

が、が、まず部屋のドアが開けられない。
カギを差して、左側にまわしながら同時に押し開けるタイプのドア。
この同時にってのが出来ない。
っちゅーか、仕組みが分からない。
一人一人の部屋を開けてあげる。

「真っ暗やわ。」
「電気どれや?」
「キーを差し込んで下さい。」
「何処に?」
順番に差してあげる。
A さん は自分で差したのか、入って行った。
やれやれ┓( ̄∇ ̄;)┏。

と、思ったら
「真理ちゃん、あたしの部屋電気がすぐ消えるわ。なんで?」
うん?どういう事?
見に行ってあげたら、キーホルダーのスティックの方ではなく、キーそのものを差し込んでいた!
逆によう入ったなっ!

「キーと言っても、こっちです。これをこうやって差し込んで下さい。」
「ああ~、こうすんの?」
そうすんのです。

とりあえず今日はここまで。

朝が来た。
夕べご飯食べに出て、部屋に戻って来るまでの一苦労はまた明日。

あ~、雨やぁ。
苦労がまた一つ増える。

みんな、準備はいいですか?