147
なんと。
『アインシュタインの相対性ラジオ』
が、一日限定で半年振りに復活するそうな。
お。
またアニキの俺様節が聴けるぜ。
ケンコバさんの番組、TENGA 茶屋ではケンコバさんの言う事にいちいち
「へぇ~。」
「はぁ~。」
「ええっ、そうなんですねぇ。」
と、米つきバッタよろしく間髪入れずにいちいち合いの手を入れるアニキ。
ケンコバさんから出される話を初めて聞く体で合いの手入れてるけど、その内の半分位は実はアニキは知っているとあたしは睨んでいる。
ケンコバさんを持ち上げる為なら何でもするぜっ!みたいな。
だってそういう奴なんだもん。
河井ゆずる。
『若手芸人一の太鼓持ち』byなるみさん。
初めて『アインシュタインの相対性ラジオ』がオンエアされた時、リスナーとして番組にメールを送った。
KBS 京都のヒラメキラジオをやってた時は、アインシュタイン二人に「何やねん、このおばさん!」と印象を残す事だけを考えて、下ネタやアホ満載のエピソードを送り続けた。
でも今回はNHK が相手である。
下ネタ送るわけにもいかんしなぁ…。
相対性ラジオ、相対性ラジオ…。
アインシュタインの相対性ラジオ…。
あっ💡頭脳ネタあった。
と、送ったのがこのエピソード。
保存し忘れてうろ覚えだけど、こんな感じだった。
と言うか、思い出して書こうとしたら、全く別物になった。
【相対性ラジオへの投稿】
あたしは天才です。
誰が何と言おうとも天才です。
高校2年の時の知能テスト。
今はどうだか知らないけれど、当時は10頁位の冊子の問題を問いていました。
簡単な計算問題や、穴あきの4文字熟語を埋めたり…。
確かそんなんでした。
そしてあたしは気付いていました。
問題を解いてページをめくるのが、誰よりも早い事を。
「むっちゃ楽勝なんやけど。」
心の中で呟いて、テストは終わりました。
知能テストが終わり、一ヶ月近く経ったでしょうか。
職員室に担任のS 先生に呼ばれました。
「何やろ?」と思いながら職員室に行くと、S 先生はなんだか少し興奮しています。
S先生「山田。この間の知能テストの結果が出ましたっ!」
あたし「はい…。」
S先生「山田の知能指数は…147でしたっ!」
あたし「……。」
S 先生「聞こえませんでしたか?」
あたし「いや、あの…先生それって凄いんですか?」
S 先生「凄いのよ。凄いんですよ。」
あたし「あ、ありがとうございます。」
急に147と数字だけ言われても、他に比較対象するものが無いので、どうなんだかピンと来ず、その時は「へぇ~。」と思って終わりました。
が、更に一ヶ月程経ったある朝、新聞を読んでいると、〝アメリカでIQ 190の中学生が現れ、飛び級で大学に進級した〟という記事を見つけました。
その中で〝ちなみにIQ 140以上なら日本でも珍しく、IQ 150以上なら世界でも珍しい〟と書いてあったのです。
「あたし、天才やんっ!」
その日からもう気分は天才です。
100%天才です。
今まで辛うじて行っていたテスト勉強も、「天才なんやからこれくらいやっとけば大丈夫。」と高をくくり、返って来た答案用紙を見ておののく。という事を何度か繰り返し、ようやく気付きました。
『IQ と偏差値は違う』という事を。
IQは地頭の良さであって、偏差値は真面目にコツコツ勉強して上げて行くものだと。
S 先生 、あの時にその事も教えておいて欲しかった。
250人程の学年中、テストの成績が入学当初は25番だったのに、自分は天才だと思ってから一気に三桁に突入し、卒業する時はきっちり100 番で、ただの凡人として卒業しました。
あれから約35年。
立体駐車場に停めた自分の車が見つけられず、「あんたさっきから何してるや?」と、カート回収のおっちゃんに声掛けられる人間に育ちました。
S 先生、IQって一体何なんでしょうか。
と、まあこんな感じ。
勿論、投稿用にサイズはもっとコンパクトにまとめて、S 先生 とのやり取りも会話形式では無かったと思うけど。
なんせメール送る相手がNHK だからと、久し振りに敬語で文章書いたら、何かリズムが掴めず、自分で読んでても「も一つやな…。」と思いながらプチッと投稿した記憶がある。
勿論、相対性ラジオのオンエアではかすりもしなかった。
職員室に呼び出されてから35年。
あの知能テストの結果って、ホンマに正しかったんかな?とずっと疑問に思っている。
IQ 147の天才が、京都の東山駅から八坂神社のすぐ側の祇園花月に行くのに、1時間も道を彷徨ったりするだろうか?
今観て来たばかりの漫才劇場の公演について、帰りの電車の中でブログに書こうとして、ネタの出番順が全然思い出せない。なんて事があるだろうか?
今もう一度知能テストを受けたら『人は努力しないとどれほど退化するのか』のロールモデルになれるんじゃないやろか。
タイムマシンがあったら、職員室を出て行くあたしに、言ってあげたかった。
「勉強はそこそこでも生きていける。地図と路線図が読めるように努力せんと、将来えらい目に遭うで。」
頭の中にGPS を埋め込める様になる未来は、いつ訪れる?