M-1 2019 漫才劇場から再び!

はぁ~、凄かったぁ~。M-1

今年はなんかもう凄かった。
(感想が凄かったしか出て来ん。)

敗者復活も含めて、10組のネタが全く被らない。

こんなにも色んなバリエーションがあって、こんなにも色んなアプローチがあって、こんなにも色んなキャラが居て、こんなにも面白い人達が居る。

全員無茶苦茶格好良かった!

全国の中学校、高校の授業で流して欲しい。
オリンピック観て得る感動と遜色無いとガチで思う。
オリンピック見て凄い!と感動しても、凄過ぎてなかなか自分もああなりたいとまでは思えない。
でも漫才なら、漫才でこんなにも人を楽しませて感動させられるんか!と、自分も頑張ったら…って新たな目標持てる子が出て来ると思うのよなぁ。
漫才に肩入れし過ぎ?

でもそれぐらい価値がある時間やった。

簡単に感想を…。


ニューヨーク。
あたしは準決勝で観た時より、今日の方がずっと面白かった。
ネタ順が一番なのが悔やまれる。
一番じゃなかったら、もっと点数入ったと思う。
松本さんとの絡みも、ニューヨークに取っては◎

かまいたち
かまいたちが凄いのは、ある一点のもの凄い小さい事だけをピックアップして、笑いに昇華させられる実力。
トイレの個室から一歩も出ないネタ。
トトロを知ってるかどうかから一歩も動かないネタ。
言い間違いだけにこだわるネタ。
もしかしたら、この部分が「もっと広がりがあれば…。」って辛く観る審査員が居るかも…と不安視してたけど、そんなのは吹っ飛ばしたかまいたちならではの世界。
最終年。
お疲れ様でした。
面白かった!そして…、強いっ!

和牛。
敗者復活でこのネタ観た時は、「はぁ~。」って知らない間に声が出てた。
準決勝のライブビューイングで観た時は、正直去年程の爆発的なものを感じなくて、溢れるエネルギッシュさより、熟練工の旨みの方が増してる…みたいな。
和牛だからこそかけてしまう期待の高さから生まれる若干の物足りなさ。
それをベリベリーッて破って、「やっぱ和牛は凄いわっ!」ってものを観せてくれた。
「こんなんも出来るんや…。」
和牛という名の怪物。

すえひろがりず。
かまいたち、和牛の流れで次がすえひろがりずの出番は、色が違い過ぎるから、「あ~、ここで出るんかぁ。」と一抹の不安。
でもちゃんとウケてて。
こういう演芸っぽい漫才がちゃんと評価される嬉しさ。
足の運び、腰の位置、上半身の動かし方。
付け焼き刃では無い、しっかりと能なんかの基本を勉強して稽古し倒したんやろな…と見える努力の形。
お目出度い漫才やから、年末からお正月にかけて無茶苦茶忙しくなりそう。

からし蓮根。
いつもよりちょっと緊張してるかな?と、最初はハラハラドキドキ。
伊織君が教習車を勝手に出て行った所くらいからのまくり方がエグかった。
不器用で図体がデカい伊織君のキャラを最大限に活かし切ったネタ。
からし蓮根は倍々速で面白く上手くなって行く。
伸び代半端ない。
この先何処まで行くんやろ。
しかし、ネタとは関係無い所で、上沼さんがからし蓮根の時間なのに、和牛をディスりまくる。
それをビビりながら聞くからし蓮根。
笑った。(^^)
しかし、何であんなにスイッチ入ってしもたんやろ、上沼さん。

見取り図。
もりしが噛んだ時、いつも噛まないくだりやったから「あっ。」と緊張した。
でも、甲高い声で「爆竹食べたんですぅ」で一ボケ増やした。
さすが。
伊達に一日何ステージも舞台に立ってない。
今日は二人が本当に楽しそうだった。
『抜群のワードセンス』とよく評される二人。
今までは言葉のチョイスで起きてた笑いに、二人のキャラが浸透すればする程、そのチョイスの面白さ、秀逸さがお客にダイレクトに伝わる様になる。
「見取り図は面白い」と世間に定着してから尚、更に笑ってもらえるステージに上がったと思う。

ミルクボーイ。
凄かった!
凄かった!
凄かった!
分析するのがアホらしくなる程笑った。
何で急にこんなに化けたんやろ?
こんなにワープするみたいに面白くなる事があるねんな。
漫才劇場からまたチャンピオンが生まれた。
おめでとう~~~~。

オズワルド。
ミルクボーイがとんでもなく化け物的にウケた後に出て来るのって、きっとやりにくかったはず。
出だしが静かな入りやから、余計に。
でもじわじわジワジワ尻上がりに面白くなっていった。
あたしにオズワルドに関する知識が無い分、「見っけた」みたいなワクワク感がある。
もっと他のネタも観てみたい!

インディアンス。
田渕君がネタが飛んで、きむ君もフォロー仕切れ無くて、パニックになったって言ってたけど、分からなかった😃
ハイテンション漫才炸裂。
あんなに面白かったのに、それでネタが飛んだなら、完璧にこなしてたらどうなってたんやろ。
でも本人は悔しいはず。
リベンジは来年また勝ち上がるしかないね。

ぺこぱ。
あたくし、準決勝ライブビューイング観てから、完璧にぺこぱのファン。
純粋にぺこぱをM-1 で観れるのが楽しみで楽しみで仕方無かった。
ツッコミの言葉選びが絶妙で、意表を突いて「そう来るかぁ、ゲラゲラ😂」の積み重ね。
ラストに向けてどんどん面白くなっていく。
ファイナルでは一票も入ら無かったけど、点数制ならそこまで差は無かったはず。
悔しいだろうけど、頑張って欲しい。
「台風の目になる。決勝が終わったら漫才師人生が変わってると思う」
準決勝ライブビューイング観た後の自分の感想が、絶対現実になる。
嬉しい。
ワクワクする。

そして会場のお客さんが素晴らしかった!
去年と大違い。
確実にお客さんの温かさが、出演者の素晴らしい漫才を引き出したと思う。

「ありがとう!」
観覧席、敗者復活の極寒の中で拍手を送ってくれたお客さん。
心の底から御礼を言いたい。


そしてそして、敗者復活戦。
(順序逆やけど)

ネタ順のくじ引きでアインシュタインの名前が最初に呼ばれた時は、「エーッ!」って叫んだ。

10位やったんや。
ホンマにあと一歩やったんや~。
悔しい~~。
惜しい~~。
アインシュタイン二人もびっくりした後、無茶苦茶悔しそうな顔してた。

15番はネタ順としてもいい位置。
期待が高まる。

でも15番目に登場して来た二人が寒そうで寒そうで、「あ、出番が遅いという事は、ネタ順としての有利さはあっても、寒さって敵は強力になるのか…。」って不安がむくむく。

不安的中。
アニキが鼻水気にしてる!
止まれ~、鼻水~。

でも寒い中に出て行ってチョロチョロ出る鼻水って止まらんのよっ。

十分にウケてた!
でも、ちょっと集中出来て無かったか?

どうなる?どうなる?どうなるのぉ~!

敗者復活は……「和牛。」

くぅ~。(>_<)

けど、去年より確実に面白くなった。
「ブスイジりしてるだけやんけ。」と言われてたのは過去の話。
一段高いステージに行ったと思う。
後は何が足らんのやろ?
好き過ぎて冷静にジャッジ出来ない。

アインシュタイン
絶対来年は決勝行ってよねっ!

M-1 のリベンジは、M-1 でしか出来ないぜっ!

お疲れ様!