misonoの隣

唐突だが、あたしはmisonoが苦手だ。

一度も会った事の無い芸能人の事を、こんな風に書くのもどうかと思うが、ホンマに苦手だ。

このブログでこんなストレートに「好かん。」と言うのは、滝川クリステル以来か。

根は悪い娘では無い。
それは分かる。

無茶苦茶明るい。
恐ろしく前向き。
歌も上手い。
顔だって可愛い。

ただ何と言うか、人の懐に入るのに助走が無い感じ。

多分無茶苦茶自分に正直なんだろう。

「そんなんSNS にアップしたら、炎上するに決まってるやん。」って事を平気でアップする。
「この前と言うてた事全く違うやん。」ってな行動をする。

思い切り昭和世代のあたしからすると、「何なん?この娘?」って感覚に陥るのだ。

でもきっとmisonoにとっては、何一つ唐突でも無計画でも無くて、本人の中ではものすごくちゃんとした行動理由があって、「うちはこう思ってこう感じたからこう動くねん。」と、キチンとした筋があるんだろう。

とにかく思い立ったらすぐ動かないと気が済まない。
と言うより、思った事が口から出てしまう、思い立ったらもう動いてしまってる、そんな感じなんだろう。

これは芸能界を全く知らない一般ピーポーのあたしの想像でしか無いが、例えば次こんな仕事がしたいと思う。
それを実現させるまでには、マネージャーさんや事務所スタッフや、レコード会社や関係各所に、アピールして根回しして、お願いする。
実際に形になってプロジェクトが動き出しても、発表するまでにまたまた根回しや確認事項や、どのタイミングでどの媒体を使って発表するのか、諸々諸々手順を踏む思うのだ。

でもmisonoにはその手順を踏むという概念が無い。
多分。

「うちはこう思ってこうやろうと考えたから、こうします!みんな見てね!」

これがmisono。
思いっ切り多分。

何でこんなにmisonoが苦手になってしまったのか。

元々、人との距離感が近い子は苦手なのだが、密着番組でヘアメイクさんにmisonoがメイクしてもらってるところを映してる番組があった。

misonoはソファに仰向けに寝そべるのだ。
すっぴんで。
その仰向けになって寝ているmisonoの顔に化粧品やら乳液やらをヘアメイクさんが塗ってベースを整え、瞼をヘアメイクさんが開けてアイラインを引き、アイシャドーを塗り、リップを塗っていたのだ。

その間misonoはずっと寝ている。

「あり得へんッ!!」

ヘアメイクさんの事を何だと思ってるんだ。
自分の所有物とでも思ってるんか?
そもそもヘアメイクさんって、芸能人にこんな下に見られてそれでも迎合しないといけない職業なんか?

あまりの衝撃映像に開いた口が塞がらず、「ぽかーん」としてしまった。

お世話になってるロンドンブーツの敦さんの結婚式に、招待されてもいないのに思いっ切りぶっ飛んだ普段着で乱入した辺りから、受け付けなくなってたのが、この映像で致命的になった。

そのmisonoが、あたしが無茶苦茶苦手なmisonoが。

YouTubeチャンネルで紳助さんの近況をアップする。
一緒に映って。
隣で肩を並べて。

「なんでmisonoやねん。」

これがあたしのこの情報を知った時のうそ偽りの無い感情だった。

心の師匠、紳助さんの喋ってる映像。
笑ってる声。
話す内容。

無茶苦茶見たい。
でも、それを引き出してるのがmisonoだと言う事実。

「なんか腹立つ。」

day after tomorrowで華々しい活躍するも、メンバーに足を引っ張られる形で人気が急降下した後、歌手としてはなかなかヒットに恵まれない状況だったmisonoを、ヘキサゴンでバラエティタレントとして再び喝采を浴びる様に導いてあげたのが紳助さん。

紳助さん信者のあたしは勿論ほぼ毎週ヘキサゴンを見ていた。

紳助さんが先生で、出演者が生徒みたいな関係。

紳助さんの生徒役を面白可笑しく調理する抜群の手捌きが痛快だった。

あんまり売れてなかった若い芸能人達を売れさせてあげる。
注目度を上げて、視聴率を上げて、色んなお金が潤沢に動く形を作って、チャリティーの様な形で感謝の気持ちを還元する。

「みんな売れような。」番組の中で良く言っていた。

紳助さんの夢や憧れが形になった番組。
それがヘキサゴン。
そしてmisonoはそのヘキサゴンメンバー。
強い強い結び付きがあるのだ。

そんな事は分かってる。
そんな事は分かってるけど、けど、
「ズルい。」

芸能ニュースでmisonoのYouTubeチャンネルに紳助さんが出演したと知った時、「嬉しい。」でもなく、「見たい」でもなく、「ズルい。」この感情が一番最初に来た。

見たいけど、見たら絶対に「何でmisonoなん?」と思ってしまうのが目に見えている。

オマケに新年会騒動でちょっとメンタルが落ちてた時だったので、余計見るのが怖かった。

見たい。
気になる。
でも絶対嫉妬する。
悶々とする。
あたしどうする?

結局、見た。さっき。

前に週刊誌の直撃を受けた時より、身綺麗にさっぱりとしてはった。
つい最近髪の毛切ったそうな。

あたしが想像してる以上に紳助さんは、芸能界引退してからも色んな芸能人と割とフランクに会ったりしてはる。

それは良かった。
本当に今はストレスフリーで楽しそう。

相変わらず早口で涙脆くてそしてやっぱり面白い!

今でも芸能界現役でバリバリ行けそう。

それにしても…。
紳助さんが可愛がってるmisonoを認められない自分のしょーもなさ。



「いいなぁ…misono。」



「もったい付けんと早よ後半アップしておくれ。」


ふん。