痺れる。
🎤 every little thing きっと忘れない
🎤 土をける音 腕に光る汗
🎤 every precious thing
🎤 いつか記憶がその涙を
🎤 乾かしていっても
LINDBERG / every precious thing
LINDBERGの名曲。
って言うか、阪神ファンにとっては球児の登場曲。
球児がリリーフカーに乗って甲子園のマウンドに登場すると、それまで荒々しい応援を続けてた阪神ファンも、メガホンを胸に左右に身体を揺らしながらみんなで歌う。
それまでの試合経過の熱さとか関係なく、一気に甲子園全体がほんわかしたムードになって、リードを球児が守って阪神タイガースを勝利に導いてくれる期待に胸を身体を揺らす。
何故球児がこの曲を登場曲に選んだのかは、あまりに有名なエピソードなので省く。
2007年8月28日。
甲子園にLINDBERGのボーカル、渡瀬マキさんがやって来た。
ネット越しの姿がテレビに映る。
球児がリリーフカーに乗って現れると、渡瀬マキさんが立ち上がって拍手する。
甲子園球場に自分達の曲が流れる。
甲子園を埋め尽くすファンがメガホンを揺らしながら、合唱してくれている。
視線の先には、マウンドで投球練習する球児。
渡瀬マキさんの目には、はっきりと涙が見えた。
球児が甲子園のマウンドに上がる度に、この曲が流れて、阪神タイガースを勝利に導いてくれる様になって、もう何年も経つ。
渡瀬マキさんも勿論その事は知っている。
なのに、なかなか甲子園を訪れる機会が無かったのか、この日初めて甲子園に観戦に来てくれた。
涙ぐむ渡瀬マキさんが映る度に、「勝ってよ、球児。勝ってよ、阪神タイガース。」と祈る様な気持ちで見ていた。
この日の対戦相手は広島。
阪神の先発は能見。
初回、いきなり広島に先制を許すも、３回に３点を入れて逆転。
オッシャッ！と思ったのも束の間、４回に２点を入れられ同点。
そこからは膠着状態。
相手ピッチャーを打ちあぐねる阪神打線。
でも中継ぎ陣は踏ん張る。
一軍に上がって来た安藤。
連投の久保田。
そして、ジェフの気迫のピッチング。
打てなくてジリジリするけど、手に汗握る中継ぎ陣の踏ん張りに甲子園は痺れていた。
そして引き分けで、９回に岡田監督は球児を投入した。
「渡瀬マキさん見てんで！球児頑張ってぇー！」
「そんなん分かってんわ。」と言わんばかりに、この日の球児は150キロ級のストレートが唸る唸る。
引き分け延長の10回も続投し、５者連続三振！
後は点を入れるだけなのに、入らない！
球児の後を継いだのは、渡辺。
０点に押さえる。
最後は江草。
０点に押さえたっ！
打ってっ！
勝って！
渡瀬マキさんに勝つとこ見せたげてっ！
そんなあたしの願いは、阪神ファンの願いは届かないっ！
引き分けで試合終了…。
勝てなかった。
この日の試合は無茶苦茶印象深かった。
とまぁ、こんなに見事にあたしが覚えてる訳が無い。
毎試合、試合経過をブログにあげてる虎ファンは山の様に居る。
試合経過、ピッチャーの注ぎ込み順。
お借りしました。
が、が、懐かしい～～～っ！
能見ー安藤ー久保田ージェフー球児ー渡辺ー江草。
鉄壁の投手陣。
今、書き起こしても痺れるぜ。
そう、痺れる。
痺れる…。
シビれる。
シビレル……。
こんばんは。
ウル虎マリンです。
昨日。
さあ、帰るぞっと車に乗り込んだのが、19:25。
スマホで試合経過をチェック。
「かぁ～、0－0かぁ…。せっかく秋山君頑張ってんのに、また打ててへんのかよ。」
急いで帰らねば。
10分後、自宅到着。
お母さんが夕ご飯作って、もう先に食べ終えていた。
晩ご飯のおかずは、なすびのごま味噌和えにサラダに、あたしの大好きな手羽元の照り焼き。
「ありがとうっ！お母さん！」
今日は無茶苦茶楽しみにしてたアニキと、とろサーモンの村田さんのトークライブ『カラカラ』の配信日。
もう２年近く（？）になるのか、３ヶ月に一回のペースで行われて来た、無茶苦茶人気のプラチナチケットライブ。
でも、ずーっと東京で行われてる。
劇場で生のライブを観る醍醐味。
そりゃあ堪りません。
でも、わざわざ漫才やトークライブを観る為だけに、東京まで行く気はサラサラ無いあたし。
滋賀県から東京やで。
なんぼお金掛かるねん。
東京に行く用事があって、それに合わせて劇場の予定を入れるなら有り得るけど。
わざわざトークライブだけ観るのに、東京行く？
無理っ。
アニキと大好きな村田さんのトークライブ。
「なんで大阪でもやってくれへんのやろ？」
「１年に一回位は、村田さんが大阪来てくれたらええだけちゃうん？」
とずーっとずーっと思ってた。
東京住みのファンの人達いいなぁ～と、羨ましくて仕方無かったライブ。
それが、それが、無観客の配信ライブで行われる！
やっと観れるっ！
嬉しいっっ！！！
コロナ、ありがとう～っ！
けど、配信のオープニングには間に合わない。
後でゆっくりアーカイブで楽しも。
いっつもONLINEチケットよしもとで購入して、24時間アーカイブが残ると言えども、翌日仕事だと結局1回しか観れない。
でも、でも、明日は用事があって仕事休み。
いつもより１時間遅く家を出ればいいから、今日は２回はアーカイブ観れるな。とちょっとウキウキ。
その前にしっかり阪神タイガースの戦いを見届けねばっ！
「後片付けはあたしやるし、放っといて。」とお母さんに声を掛けて、とりあえずシンクに散らかり放題になってる、ボウルや魚焼きグリルや、なんやかんやを片付ける。
あたしは潔癖症では無い。
でも、散らかってるのがどうもダメ。
テーブルの上も一旦全部片付けて、クロスで拭いてからしか食べられ無い。
そんなこんなしてるうちに、梅ちゃんがホームラン打ったぁッ！！
「ありがとう、梅ちゃんっ！」
「あんたは偉いっ！」
「小っちゃいし、顔も子供みたいやけど、梅ちゃんさすがっ！」
上機嫌で手羽元の照り焼きにかぶり付く。
「うん？なんか生っぽいな…。」
手元の手羽元（洒落みたい）を見ると、かじった先の骨から血が滲んでるのが見える。
「ヒィー～～～😱😱」
「怖い怖い怖い。」
「手羽元も手羽先も鶏肉大好きやけど、血はアカン。」
「焼き直そ。」
せっかく洗った魚焼きグリルを汚すのは嫌なんで、フライパンにアルミホイルを敷いてもうちょい焼いてみる。
阪神はどうなった？
８回。
スアレスが完璧なリリーフ！
ホンマになんでソフトバンクは放出したんやろ？
ま、ええわ。
もう阪神タイガースのもんやもんね。
後は打つだけやッ！！
毎回毎試合言うてるけど。
焼き直した手羽元の照り焼きも、なすびのごま味噌和えも、急いで食べる。
サラダは食べなかった。
後は守って勝つだけ。
球児が押さえてくれればええだけ。
洗い物も後にして、試合に見入る。
９回裏。
フォアボールは出したけど、二死１塁。
２アウトまで来たっ！
「あと一人⤴️。あと一人⤴️」
なのに空気を読まない上田が、いきなり初球をレフト前に運ぶ。
二死１、２塁。
代打に西浦。
「ヒィー～～～ッ！」
「怖い怖い怖い。」
「球児、球児～、球～児～～。」
『カーーン。』
「ヒィー～～～ッッッ！！！！」
サ、サ、サヨナラホームランッ！！
（３ラン）
ドテッ。
（居間の畳の上に突っ伏す音）
「嘘やん。嘘やん。嘘やと誰か言うてぇぇ～。」
😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱
もうグッタリ。
頭抱えてしばらく動けず。
「球児～～～。」
「球児で打たれたらしゃーない…。」
「けどよ、けんどもよぉ……。」
ツラい。
もうなんでこんなに打てへんのよッ💢
こんなんやったら、練習試合も最下位とかで開幕しといて欲しかったわ。
セ・リーグ首位とか下手に期待させんといてよ。
普段、阪神ファンに猛烈に野次られるのって、やっぱり選手にとってはかなりのストレスなんか？
けど、無観客で強いってどーよ。
満員のファンの前で勝ってこそ、プロの集団やろ。
まあ、勝てるに越したことは無いけどさ。
とか、思ってたのにッ💢
何やねんッ💢
もぉ………。
ぐたぁ～～。
浜辺に打ち上げられた深海魚の様に、畳に突っ伏して動けず。
こんな負け方ある？
神様、何考えてんの？
どーして欲しい訳？
なあ、あたしら阪神ファンにどーして欲しい訳？
２カード終了時点で、「それでも阪神ファンまだ続けますか？」の踏み絵状態に追い込まれる。
くうぅうぅ～～。
何のために大好きな手羽元の照り焼き、ほぼ味わう事無くむっちゃ早よ食べ終えたんよ。
勝つ瞬間見届けたいからやろ。
あたしの手羽元返しておくれ。
ウダウダぐるぐる考える。
30分程何にもする気が起こらず、横になる。
もう洗い物する気が起こらん。
明日の朝洗おう。
「ハァ………。こんな気持ちでカラカラ観ても楽しめる気がせん。」
とりあえずお風呂…入らなきゃ………。
「あ～もぉ～。」
湯船に浸かりながら、なんだかボーッとする。
あ、日付変わってしもた…。
『カラカラ』のアーカイブ、観た。
２回は観れると思ってたのに、１回だけしか観れへんかった…。
内容に付いて書く気力が無い。
もうここでギブアップ。
「手羽元返して。」
