「兄さん、後は頼んます。」
♪ 一つ他人(ひと)より力持ち~
♪ 二つふるさと 後にしてぇ~
♪ 花の東京で 腕だめしぃ~
大ちゃん数え歌が頭から離れない。
入荷して来た商品を検品しながら頭ん中で歌っている。
ま、ご機嫌な歌なんでええんだけど。
頭が揺れんのよなぁ…。
多分他のスタッフからは、〝めちゃくちゃご機嫌に仕事してる山田さん〟に見えてると思う。
まあ、ご機嫌ならええでないか。
今週は入荷も少なかったので、忙しくて手つかずだった作業も完了。
「おっしゃ。」って気持ちで18:02タイムカード打刻。
18:10 着替えてチケよしチェック。
「おっしゃ。」10分と持たず。
また落ちた。
なんか多分落選する様な気がしてたので、声枯れの落選の時ほどのショックは無い。
無いけど、なんちゅーか、気持ちがふて腐れる。
「………………。」
アカン。
誤魔化そうとしたけど、やっぱりショックやわ。
何かブログ書く気持ちも盛り上がらない。
アニキのtweet。
こういうの見ると、「アインシュタインは東京行ったんやなぁ。」と改めて実感する。
「見て下さい。」
「楽しかったです。」
と感想述べてる番組が映らない。
見逃し配信で見れるけどさ。
東京所属って感じ。
まあ、いい。
31日に祇園花月行くし。
濃い。
生オズワルド目当てでチケット取ったんやけど…。
祇園花月のう列って前から3列目。
でもコロナで確か1列目空けてたよな。
って事は、正味2列目か。
結構前にチケット取ったんで、う列やと思うねんけど………。
もしかして、ガラガラ?
祇園花月のガラガラ、エグいのよ。
何やろ?
漫才劇場のガラガラとはまたちょっと違う。
ガラガラの入りだと、芸人さん達はやりにくいと思うけど、あれって観る方も緊張するのだ。
「今日のライブの出来はあたしらに掛かってる!」的なプレッシャーみたいなもんが、シンシンと両肩に降りて来る。
「あたし達、頑張って笑いましょうね。」って、隣の人と肩組みたい気持ちになるのだ。
まあ、それもコロナで無理やけど。
劇場行き出した頃は、劇場で漫才を観るって事自体に自分がちょっと緊張してて、かしこまってた。
姿勢もピンとしてたし、脚を組みたくなっても、舞台で一生懸命笑わそうと奮闘している芸人さんに対して失礼だと思って我慢してた。
舞台から見ると、客席の様子ってかなりよく見えてるもんだし。
でも劇場通いが特別な事では無くなった今では、脚を組みたくなったら組み放題なあたしなんである。
もうね。
楽な気持ち、楽な姿勢で観るのが一番よ。
よく、「スベり倒して地獄やった。」と芸人さん達は言う事がある。
あたしはそれを聞く度に、「ちょっとちゃうよな。」と思う。
確かに一生懸命漫才してもしても、「シーン。」みたいな状況は地獄だろう。
でも、ホンマに地獄なんは、芸人さんでは無い。
お客だ。
だって、例えスベり倒そうが、全然集中して観てもらえなかろうが、何千円だか何万円だか、芸人さんにはギャラが発生するでは無いか。
でもこっちは、チケット代払って交通費払って駐車場代払って、それでスベり倒された日にゃあ、「マジかッ!」ってな気になるっちゅーもんである。
まあ幸い、始めから終わりまでスベり倒された事はまだ無い。
スベり倒すコンビが居ても、ちゃんとその分を回収してくれるコンビが居るもんだ。
あれは、何だろ?
「すんません。僕らでは何ともなりませんでした。兄さん頼んます。」
みたいな会話が舞台の袖で交わされるんやろか?
「大丈夫っしょ。」
別にプレッシャー掛ける気は更々ありません。
ただ一人でも多くお客さん入って欲しい。
ガラガラの祇園花月。
怖いねん。
(アカン。やっぱり気持ちが落ちている。)
(恐ろしくグダグダしたブログなった。)
「兄さん、後は頼んます。」ってあたしも言いたい。