出方を間違える神田伯山。

ラジオ『問わず語りの神田伯山』を毎週むっちゃ楽しみに聴いている。

聴き始めた当初は気になってた〝笑い屋シゲフジ君〟の存在も、慣れてしまえばあの突き抜ける様なバカ笑いが無いと、『問わず語り』じゃ無いと思う程になった。

数ある芸人さんのラジオと比べても、面白さは頭一つ抜け出てる。

とにかく色んな人、色んな現場、色んな物事に毒を吐きまくって喋り倒す神田伯山さん。
(こっから先は敬称略。)

「よくこんだけ他人に絡んで毒吐けるよなぁ。」ってある意味感心する。

でも普通なら、他人の悪口聞いてると、心の隅っこに後味の悪さみたいなものが蓄積されて、大っぴらには笑えなかったりするもんだけど、神田伯山はその辺のバランスの取り方が無茶苦茶上手い。

クソミソに罵詈雑言で落とした後に、笑えるフレーズ入れたり、自分を下げて相手への敬意も忘れてませんよって所を見せたり。

毎週毎週、爆笑し倒す。

その神田伯山がナイツさんの『ナイツザ・ラジオショー』にゲスト出演すると言う。

これは聴かない訳にはいかないでしょって、radikoでそれはそれは楽しみに聴いたのだ。

聴いた。
確かに聴いた。

「……………………あれ?」
「なんか思ってた感じと違う…。」

なんちゅーの。

「神田伯山、勢い込み過ぎて、鼻息荒過ぎて、これ、出方間違えて無いか…?」
って感じ。

「ちなみにノラさん、うちのかみさん塙さん大っ嫌いなんですよ。」とかなり冒頭でぶち込む伯山。

聴いてるこっちがヒリつく。

「テレビで塙さんって仲間売るんですよ。」

これ、スレスレ過ぎひんか…?

更に土屋さんにも絡み倒して行く神田伯山。

土屋さんとお年玉のやり取りで過去に因縁のある二人。

どういう経緯だったのか、書くのは面倒臭いので、ネットニュースをスクショで載せる。

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映画の撮影でラジオを欠席してた土屋さんが、撮影現場から電話を繋いで話す事に。

この二人のやり取りを聞くまでは、この〝ポチ袋事件〟も、面白可笑しくする為に二人の仲が悪いって風に盛ってるんかと思ってたら違った。

ガチだった。

最後、電話切る前に
「バカ、バーカ!伯山のバーカ!」と言い残して電話を切る土屋さんもどうかと思うが。

何年も前の〝ポチ袋事件〟を蒸し返す粘着性。

講談の世界では、二つ目にお年玉をあげないってもんだとは、今回初めて知った。

「笑いがズレてるよね。土屋さんの。」
「俳優が長尺で喋りやがってコノヤロウ。」

ヒリつく。

よく土屋さん、ブチ切れ無いな。

ちなみに、今までの経緯も全部聴いた上で、この〝ポチ袋事件〟は、
「いつもこの話を喧嘩して盛り上げようとするんだけど、イマイチ跳ねないのは、お年玉を出産祝いに間違える伯山のネタの作りが弱い。」
って、これに尽きる気がする。

このやり取りを聞いてる平野ノラさんも「根深いねぇ…。」と思わず溜息の様に漏らす。

塙さんも「仲良くしてよぉ。」と漏れる。

大丈夫か?
神田伯山、大丈夫か?

これなんか狙ってる方向に行ってない事無いか?

更に志らく師匠にも噛み付く神田伯山。

「優しいよ、志らく師匠。」
必死でフォローに回る塙さん。

『ボクらの時代』で神田伯山、瀧川鯉斗、中田敦彦の3人でトークした時の事。

段々顔が引きつって行く中田あっちゃん。
(ホンマに気の毒なくらい引きつってた。鯉斗さんも腕組んで助け船出すタイミング見計らってる内に、助け出せない感じになってた。)

その時の回想をする伯山に
「引きつらせちゃ駄目なのよ。」とマジで言い含めようとする塙さん。

ヒリつく。

もう最後の方なんて、ノラさんに
「やだぁ、早死にするよぉ。」と言われ、アンガーマネジメントに通ってると語る伯山に、「もう無理だよ、そんなとこ行ったって。金勿体ないよ。」と塙さんに言われてしまう。

大丈夫か?伯山。

伯山「もうみんな俺に怒って来るから、ラジオも自粛した方がいいかもしんない。」
塙さん「そうだねッ!」(思っきし力込めて。)

あかん。
大丈夫や無い。

ナイツさんも大好きで、でもナイツさんのラジオは毎週は聴けて無いあたし。

とするならば、ナイツリスナーか、伯山リスナーかで言えば、伯山リスナーとなるあたし。

でも、ナイツ🆚神田伯山は、ナイツさんの勝ち。

って、そもそもどっちが勝つかって問題なのか。

「喧嘩吹っかけるのもそこそこにしといてよ…。知らんよ。ホンマに干されても。」

心配させんなよ。

リスナー、心配させんなよ。

って気持ちでradikoをオフにした。


ほんで、これ絶対荒れるよなと思ってたら、やっぱり無茶苦茶不評だったらしい。

それを受けて、1/29の『神田伯山の問わず語り』で、大不評を受けて大反省会やってた。

転んでもタダでは起きない。

しかし、これがまた神回かと思う出色の出来!

爆笑につぐ爆笑。

これが神田伯山なんよなぁ~。

めちゃくちゃ偉そうな言い方やけど。

〝100年に一人の天才講談師〟

その芸の裏打ちがあるからこその食ってかかる芸(??)

こんな人をさん付けもせずに、こき下ろす自分を反省させる説得力。

やっぱ天才だわ。

でもね。

もうちょっと出方は考えて欲しい。

聴いててヒリつくから。

面白いけど。