10年振りにサシ呑みシタイン。
もう明日は次の回の放送日やけど、やっぱりこれに触れておこう。
11回っこっきりと、ハッキリクッキリ終わりが見えている冠番組。
既に5回目。
今回は『相方と10年振りにサシ呑みしたい』と言う、アニキ提案の企画。
『やすとものいたって真剣です』にアインシュタインが出演した時に、稲ちゃんがアニキとゆっくりお酒飲んで話したいと言ってたので、最初てっきり稲ちゃんから提案した企画だと思ってた。
な~んや。
アニキだって気になってたんやん。
ほんで、テレビの企画を借りてでしかやれないのは照れ臭さか?
それとも、タダで飲んでも1円の得にもならんし、仕事にしてしまおうと言うセコさなのか?
どっちでもいい。
見たかったもん。
それにしても、漫才師さんの距離感は不思議だ。
ずっと理解出来ない。
何年も一緒にコンビ組んで、下手したら家族よりも一緒に居る時間が長い相方と、プライベートでは全く別々と言うコンビが多い。
仕事で嫌でもずっと一緒に居るからこそ、プライベートぐらいは別々でいたいと考えれば分からなくも無いけど、新幹線での移動の席どころか、便まで別とか、仕事終わって食事に行く時も絶対別とか。
一緒なんて考えられないと言う芸人さんが本当に多い。
女性の漫才師さんもそうなんだろうか?
男の人特有な気がする。
それだけ相方と二人きりのサシ呑みはレアって事。
小さなBarを借り切って、カメラを何台もセッティングして、ガチの二人きりの空間。
アニキも稲ちゃんも、なんだか照れ臭そう。
元バーテンダーのアニキの所に、コンビを組んで下さいと通い詰めてた稲ちゃん。
お酒はアニキが作ってくれると知って、「河井さんのお酒が飲めるんや…。」と思わずポロリ。
嬉しそう。
濱家君も何かの番組で言ってた(かまいたちのレギュラー番組が多過ぎて、どの番組だったかがごちゃ混ぜで分からない)けど、アニキが作るお酒は本当に美味しいらしい。
一通りお酒は飲めるけど、晩酌する習慣は無いし、外に飲みに行ってもほとんど居酒屋で、Barに行った事なんて数える程しか無いあたし。
作り方のどこに差が出て来るのか良く分からないけど、切れ味の鈍った包丁で切った刺身と、よく研いで切り口の美しい刺身では味が全然違うみたいな事なんだろう。
この例え、違うか?
でも、氷をタンブラーでくるくるくるくる回すアニキの手つきは確かに美しい。
一通り二人で懐かしさに浸った後、最初の取っ掛かりの会話がこれ。
「ガクっ⤵️」
初めてバイトに来た新人と休憩室で一緒になった時に聞くやつやん。
10年コンビ組んで、この質問する?
ホンマに漫才師って生き物はけったいやわぁ。
東京進出して、新たな経験が出来る事が有り難いし嬉しいと話す二人。
テレビで見てても、あたふたしてたり、「えげつないくらいスベってんなぁ。」と思ったり、むっちゃビッグな芸能人を前にして、ハッキリ緊張してるやんと思ったり。
やっぱ、東京行って正解やってんろな。
寂しいけど。
東京に取られたみたいで、認めたくも無いけど。
しょっちゅう大阪帰って来てるけど。
それでも、大阪拠点に戻る事はもうきっと無いんやろなと確認出来てしまって、ちょっとなんと言っていいのか…、複雑。
結婚について、だんだんしたくなって来ていると話すアニキ。
「遅いって!」
「なんとなくしたいなぁとか、出来たらええなぁの歳はとうに過ぎてんのよ。」
「40歳やで、あなた。」
「本気で考えた方が絶対いいって。」
「人一倍寂しがりなんやから。」
「仕事の事なんか気にしてたら、一生出来んで。ガチで。」
え~。
54歳独身の人生の先輩として、助言を送らせて頂きました。
結婚式の招待状送る手前でチャラにした経験者としては、勢いって絶対に必要やと思う。
1回立ち止まって、あれこれ考えたら怖くて出来ない。
ちなみにあたくし、破談にした事は1ミリも後悔しておりません。
もう相手の名前が出て来ない。
有名なプロ野球選手と同姓同名だったので、なんとか覚えてられるけど、そうじゃ無かったら出て来ない。
そんなもんです。
しかし、どうしてはるんやろ?
ちゃんと家庭持って幸せで居て欲しい。
(これはマジ。)
あ。
あたしの話なんてどうでもいいわ。
二人だけの空間で他愛も無い話が続く。
アインシュタインファンで無いと、さして面白くも無いかもしれんな。
でも、アインシュタインファンとしては、二人きりでお酒を飲んでる姿を見れる事自体が溜まらなく嬉しい。
その中で、一番嬉しかったシーンがこれ。
稲ちゃんから出たこの台詞。
これが聞けて、無茶苦茶安心した。
多分二人共気付いて無いやろうけど、お互いをどう思ってるかをテレビで話す機会が増えて、稲ちゃんがアニキに対する不満、アニキが稲ちゃんに対する不満を目にする事が増えた。
ずっと一緒に居るコンビなんやから不満が出て来て当たり前と分かっていても、それでもやっぱり仲良く居てて欲しいと思ってしまうのだ。
小さな小さな「大丈夫やんな…?」の不安。
いっつもアニキにネタの中でも外でも、馬鹿にされる事が多い稲ちゃんの心の中で、アニキに対する不満がマグマの様に蓄積されて行って、爆発するんちゃうかとちょいと不安に思ってたので、この台詞が聞けて心底良かった。
安心した。
もうこれでいい。
いいんです、これで。
内容薄い?
では、最後に。
「あのですね、今日もスゴいニュース持って来ましたよ。」
「あのですね、アニキのお母さんのミエコさん。」
「絶対に言わないで下さいよ…。」
「実は……40歳でお酒止めたらしいんです。」
「これ、絶対に言わないで下さいよ。」
以上、ウル虎マリンでした。