和牛の情熱。
和牛の『情熱大陸』を見る。
ずっとTBSが作ってると思ってた。
噂によると、半年密着するとかしないとか。
よっぽど興味ある人が出ていない限り、あたしは情熱大陸あんまり見ない。
その密着度合の濃さ、熱量の高さが、日曜日の夜にのほほ~んと見るにはしんどくてあんまり見て来なかった。
でも久々に見たら、やっぱりあのテーマソングは完璧!
完璧って言葉がも一つしっくり来てないけど、あんなに心が沸き立つ音楽ってなかなか無いと思う。
この葉加瀬太郎によるオープニング曲は、番組のプロデューサーから依頼を受けて、〆切まであまり時間が無い中、パパッと作ってしまったってのは、割と有名な話。
う~~ん。
葉加瀬太郎はホンマもんの天才だ。
そして、この前この曲を出囃子にしている南海キャンディーズさんの漫才を観た。
なんか…落差が面白い。
30分番組では収まり切らない和牛の漫才への情熱とこだわり。
その日の劇場に来ている客層に合わせてネタを変えているのは、よく知られた話。
でもいっつも、客層ってどうやって把握するの?と思っていた。
自分達より前の出番のコンビに「今日どんな感じ?」って聞いたりするんだろうか?
でも、出番前にそんなじっくり喋る時間なんて無いやんな…?
と、ずっと思っていたのだ。
「これか!」
NGKの舞台の袖の客席を映し出すモニター。
これ見てたんか。
こんなハッキリ映るんや!
これじゃあ、あくびしてたり鼻くそほじってたりしてたら、丸分かりでは無いか。
鼻くそほじったりはさすがにしないが。
あくびくらいなんぼでもするぞ。
え~、次から気を付けよう。
それにしても、本当にネタが終わった後、捌けてから直ぐにお互いの擦り合わせと言うか、「あそこをもっとああ出来ひんのか。」みたいなやり取りをするんや。
ホンマにストイック。
お笑い芸人と言うよりは、漫才職人って言葉の方がしっくり来る。
あたし和牛は勝手にもう1年残してM-1を卒業したと勘違いしてて、去年の11月頃にあと2年残しての卒業だったと気付いた。
その時に、「あと2回もチャレンジ出来るチャンスがあるのに見送るって、自分達の中ではやり切ったって想いが強かったって事か…。」と感じたのを覚えてる。
でも情熱大陸見て、『見送る』は違う。
『卒業』したんや。と思い直した。
和牛の漫才への強い強いこだわりと、ストイックな取り組み姿勢に感嘆するのが、ピュアな和牛ファンなんだろう。
あたしも「凄いなぁ~。」と感心した。
でも、「和牛さん、素敵っ!やっぱり格好いい~!」ときゅんきゅんするには歳を喰い過ぎているあたしが一番興味深かったのは、水田君が密着の間にちょっと痩せてた事。
こちら、去年のM-1をホテルの部屋で見てた時。
そして、真正面の画。
ほっぺたの余白がデカい。
もうドコモダケにしか見えない。
それがこれは何月頃の映像なんだろう?
痩せている。
首なんかアゴなんか分からんくらい一蓮托生みたかったのに、ちゃんと首は首。アゴはアゴと自立した。
関西の朝の情報番組『おはよう朝日です』の火曜日の隔週レギュラーの和牛。
その番組のコーナーで、水田君が番組が見つけて来た最新のフィットネスやジムで体をイジメ倒して痩せると言う企画をやっている。
コロナで東京からやって来れなくなって、今は和牛の代わりにたむけんさんがやってるんだけど、水田君が全っ然痩せないのだ!
ジムに行く前に腹ごしらえにおにぎり食べたり意味不明な事するので、むしろやる前より500㌘程体重増えたりするのだ。
2週間に一度、あたしは「何やねんそれ。」と言っていた。
番組的にはこの企画で痩せてもらって話題になって、撮影に協力してもらったジムやフィットネスクラブの宣伝にもなれば…と狙ってたはず。絶対に。
なのに番組企画中には全く痩せず、なんか自分で炭水化物と糖質制限始めたらしいのだが、「番組関係ないとこで自分で勝手に痩せんなよっ!」とディレクターは思っているに違いない。
あれ?
なんか、あたし、『情熱大陸』の番組の狙いからズレてる??
う~~ん。
「そんなんちゃうねんっ。そんなとこどーでもええねんっ。」とMBSのディレクターに思われてるかも知れない。
ヤバい。
水田君の事、「捻くれてる。」なんて言えない。
(だって〝捻くれ漫才〟って紹介されたりしてるねんもん…。)
まあその~、何ヶ月も密着してくれたお陰で気付けた事なんで。
なんか……。
情熱大陸さん、すんません。