上方漫才大賞。
仕事から帰って来て、『上方漫才大賞』を追っ掛け再生で見る。
M-1グランプリ程の全国的な知名度は無いけど、関西では歴史も権威もある賞。
新人賞にノミネートされた7組がこちら。
左上から
エンペラー、風穴あけるズ、カベポスター、からし蓮根、コウテイ、ネイビーズアフロ、ラニーノーズ。
もう色んな賞レースにも顔を出し、「面白い!」と評価もしっかり得ている7組。
ただ視聴者としては、この上方漫才大賞はM-1グランプリに比べると少し分かり辛い。
生放送で漫才を披露し、審査結果が出るのだけど、審査員の点数が出る訳では無いし、視聴者投票の結果も放送では流れない。
当日のネタの評価+1年間の漫才への貢献度も含めて決定。
そんな感じ?
会場となってるCOOL JAPAN OSAKAのTTホールは生放送の上にお客さんの人数も絞っていて、間隔を開けて座っているので、なんだか会場全体が緊張感と静けさに包まれていて重い。
7組とも総じて客席が爆笑に沸くと言う様なシーンがあまりやって来ない。
「これはしんどいな…。」
見ていて少し気の毒になる。
まあそれはともかく、賞レースとしては長目のネタ時間で、各コンビの漫才を堪能。
結果、新人賞はネイビーズアフロに🎉
これええ写真やなぁ。
喜びで顔がテカってる。
ネイビーズアフロは各都市のお笑いライブ等にも呼ばれるようになった3年前くらいから観ている。
その時はまだ正真正銘の新人。
でもネタが無茶苦茶しっかりしてて、もう既に出来上がっている印象だったネイビーズアフロ。
若手の中でもかなりの実力派と言うのがあたしの印象。
なのに、意外にも今まで賞レースでは結果が出ていなかった。
それだけに名前が呼ばれた瞬間、皆川からみながわに改名したみながわ君は「ヨッシャー!」と喜び爆発。
隣に居るはじり君の存在が飛んで行きそうな程の喜び様。
素直に良かったなと思うと同時に、みながわ君の「○○日前、上方漫才大賞新人賞を取りました。」の逆カウントダウン報告が始まるなとチラつく。
「おめでとう🎉ネイビーズアフロっ!」
そして、奨励賞にノミネートされた5組がこちら。
実力は勿論、お茶の間認知度も抜群の5組。
こちらもどの組が取ってもおかしくない実力派揃い。
アインシュタインは今年もノミネート。
漫才スーツが新調されてる!
きっと、単独ライブでおろしたんやろな。
観てないけどさ。
奨励賞ノミネート5組の方が、新人賞ノミネート7組よりも、動き回って汗かいて全力熱演って感じ。
「獲りたい!」と言う意欲が溢れ出てる。
意外にも初ノミネートだと言う一番先輩のプラスマイナスさんが受賞した。
あ~、アインシュタインあかんかったかぁ…。
残念やけど、プラスマイナスさんは確かに面白い。
ネタの台詞と動きと熱量で、劇場を掻き回して爆笑をかっさらうイメージ。
今回のネタも岩橋さんが動きまくる。
汗飛び散ってんちゃうかと言う程に。
西梅田に劇場があった時、企画っぽいライブで岩橋さんが奥さんとの関係について、さや香の新山君に相談に乗ってもらってるみたいなんがあった。
「ほんなだいぶ後輩に相談乗ってもらうなや。」
「ってか、新山君独身やん!」と心の中でツッコみまくってたあたし。
「奥さんにロケとか移動で行った先で、何かお土産でも買って帰ったりしてますか?」と言われて「そんなんした事無いわ。」と答えていた岩橋さん。
ついこの前、『やすとものどこいこ』にテンダラーの浜本さんと岩橋さんが出てたのを見た。
冷蔵庫をどれにするか迷って、テレビ電話で奥さんにつないで意見を聞いてたんだけど、この奥さんが可愛かったのだ!
思わず「奥さんこんな可愛いねんから、お土産くらい駅ナカでも何処でもええから買って帰ってよ。」と思った程。
奨励賞受賞はきっとあの可愛い奥さんも大喜びしてはる事だろう。
おめでとうございます。
プラスマイナスさん。
「おお~。」
山内君がボケも込めて言ってたけど、ホンマにかまいたちは頂点に行った感じ。
漫才の実力からしたら納得。
かつ、「もう獲った!」と感嘆する気持ちと両方沸いてくる。
ドッキリ風に受賞を知らせるシーンが流れてた。
ホンマに頭の中に〝上方漫才大賞〟の事なんて全く無かったリアクション。
無茶苦茶びっくりしてたもんな。
ひとしきり喜んだ後、「ネタを何にするかやなぁ。」と濱家君が言ってたのが印象的。
大賞は発表された後に出て来てネタを披露する。
みんなが今年の大賞受賞コンビはこの人達か…と思いながら観る。
プレッシャーあるやろな。
でもそんなプレッシャーは、隅っこに押しやって堂々とネタ披露。
見終わって「確かに間違いないな。」と思う。
無茶苦茶あたし偉そうやけど。
長年の漫才に対する真摯な取り組みが評価されて贈られるパターンもある中、純粋に今一番勢いもあって、ノリに乗ってる中でのかまいたちの受賞。
「これでM-1グランプリの審査員にまた一つ近付いたな。」
そう思いながら、受賞コメントでもまだまだボケる山内君を見ながら思う。
アインシュタインの来年こその奨励賞受賞を期待して、録画を見終わる。
関西の漫才は裾野が広くて、分厚い。
その中から頭一つ飛び出すのはとてつもなく大変な道のり。
その道行きも楽しみながら、また笑わせてもらおう。
「おめでとう🎉かまいたち!」