笑いに包まれる殿堂。

行って来ましたっ!
なんばグランド花月本公演。

お客さんガラガラで前の方の座席やろ…と高をくくってたらR列だった。

前から18列目。

結構お客さん入ってる。

嬉しい誤算。

やっぱりガラガラは観ている側にとっても辛い。

「わ、笑わなければ…。」と使命感が肩にのし掛かる。

ところで、NGKのチケット売り場の前に立ったら、よしもとのレジェンド社員(もしかして今は嘱託?)大塚さんに声を掛けて貰った。

「当日券ですか?」と柔和な笑顔で。

チケットの買い方が分からん田舎もんに見えたのだろう。

お元気そうで何より⤴️


話はNGKに向かう御堂筋線に戻る。

3人掛け×2の座席。

梅田から乗り込んだら3人掛けシートの真ん中に551の蓬莱の紙袋がちょこんと。

降りて行った乗客が多分忘れたんだろう。

その隣の端っこの席に女性。

それを真向かいの座席のおじさんが、女性に向かって「あんたの違うんか?」と。

首を横に振る女性。

それでもしつこく「ほんなもんで一人分席取ったらアカン!」と叱って来る。

無視を決め込む女性。

そのおっさんの隣には、耳に5センチ程の安全ピンピアスを両耳にぶら下げてるド金髪のギャル男。

なんかブツブツ言っている。

Bluetoothのイヤホンで誰かと喋ってんのか?

何を言ってるのかは不明。

真正面のあたしに髪の毛を掻き上げ掻き上げチラチラ視線を送って来る。

なんや?
「俺イケてる?」のアピールか?

イケてないぞ。
ダサダサじゃ。
ド金髪にすんなら、伸びて来た根元も染めろよ。
ほんで肌が汚ねえんだよ。

ジッと見て心の中でダメ出し。

目があったのが嬉しかったのか、ギャル男はもう2回髪の毛を掻き上げた。

「網棚に上げたらどや。」とまだしつこく言って来るおっさんと、ガン無視決め込む女性と、安全ピン揺らしながらブツブツ言っているギャル男を見ながら、〝ここは間違いなく大阪や〟と思った。

あんなん滋賀県にはおらん。


さあ、いよいよ始まる本公演。

トップバッターはラニーノーズ

久し振りのラニーノーズ

もうちょっとギターを拾うマイクが大きくても良い気がする。

レジメンタルストライプの漫才スーツもギター抱えて立ってる姿も、何処までもスタイリッシュなのに、なんだかほんわかする漫才を披露するラニーノーズも、師匠クラスの風格さえ漂う笑い飯さんも(なんと2番手出番。なんちゅー布陣なんだ。)、ここはやっぱり笑いの殿堂NGKだわと感じさせてくれた。

落語家、桂三度さん登場。

いつも本公演での落語家さんの出番って、落語を一席するには時間が短過ぎるし、難しいやろな…と思うけど、時うどんをベースに映画と絡めて無茶苦茶笑えるネタになってて、なんだか関心してしまった。

「面白いなぁ~。」と前の男性二人が終わった瞬間思わず漏らしてた。

でも今日一番ぶっ飛んでたのが、ザ・ぼんちさん!

正確にはおさむ師匠。

お客さんが沢山入ってるのがよっぽど嬉しかったらしい。

散歩中、リードが離れて自由の身になった犬が、あっちこっちで嬉ションしてるみたいになってた。

ネタの途中。

まさと師匠に「お前今度和牛に会うても、漫才教えたる言うなよ。」
おさむ師匠「前に和牛に会うた時、僕が漫才教えたる言うたら、二人共声揃えて『嫌や。』言うねん。」

お客さん爆笑。
でも、きっとネタでは無く実話だ。

あたしの前の席の男性がおさむ師匠にどハマリして、涙流して笑ってた。

これこれ。
これですよ、NGK

ブラマヨさんも無茶苦茶面白い。

登場しただけで、「おお~。」と沸く。

ブラマヨが観れる。やったぁ。」の「おお~。」だ。

吉田さんによる小杉さんのハゲイジりが相変わらず最高。

髪の毛の生え際を1列目の座席に例えるくだりからラストまでノンストップで笑いっぱなし。

今日はなんだか二人共サービス精神爆発。

吉田さんが小杉さんのシャツをめくり上げ、あのお臍の上のぽっこり突き出た腸をお客さんに見せる。

そして、あのぽっこり腸。

なんと出し入れ自由自在!

ペコッと引っ込ませたり、ポコンと突き出したり。

ゲコゲコ鳴く時の蛙のほっぺたみたいなんである。

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NGKのお客さんの前でオモチャにされてるのに、なんだかとっても嬉しそうな小杉さんが可愛い。

中川家さんはいつ見ても何処にも力が入ってなくて、それが何とも言えない味であり可笑しみがある。

あんなに絶品の漫才なのに、今日はどのネタをするって打ち合わせも無しで出て来てるなんて信じられない。

漫才出番のトリはやすともさん。

久し振りに生やすともさんが観れて無茶苦茶嬉しい。

漫才コントでは無く、普段楽屋でのお喋りがそのままネタに広がった様なお二人のネタは、自分も二人の爆笑指数日本一の井戸端会議に混ぜてもらってる様な錯覚に陥る。

何度も聞いてるのに、東京ママと大阪ママの対比イジりは、手を叩いて笑ってしまうのだ。

やすともさんのネタが終わって捌けて行った瞬間、あっちからもこっちからも「面白かったぁ~。」「凄いな、やっぱり。」「むっちゃ笑ろたぁ。」と聞こえて来たのが、スゴい嬉しかった。

別にプロデューサーでもスタッフでも裏方でも無いのに、胸を張りたくなるのはなんでだろ?

漫才に落語。
堪能出来て良かった。

新喜劇は諸見里リーダー週。

始める前のナレーションで、諸見里リーダーを真似て、「シュっシュッシュ」と言ってて、「何て言ったんやろ?」と思ってたら、『諸太郎と悩めるエース』だった。

エースか。

エーシュでは意味分からんのよ。

登場人物、無茶苦茶多い。

これだけの登場人物に見せ場を作って、笑いを取って、ちゃんとストーリーをまとめて物語性もある。

新喜劇って役者さんが凄いのは勿論、毎回脚本書いてる作家さんを猛烈にリスペクトする。

あ~、笑った。

急遽、仕事休みになってラッキーでした。

また来よう。

ありがとう。
NGK