『アニキ100%』
アニキがまたしても『芸能人ドッキリGP』に出ていた。
もう完璧に番組からターゲットにされている。
そりゃあそうだろう。
こんなにリアクションがいい奴、放ってはおかない。
需要があると言う事である。
ええではないか。
それに、きっと女性視聴者からのウケもいいだろう。
どうせなら、醜男が全裸でアタフタする絵面よりも、そこそこ見てて耐えられる被写体の方が良いに決まってる。
アニキファンにとっても、アニキの全裸が拝めるのはきっと嬉しいに違いない。
あたしはアニキの全裸を見る度に思う。
「こんなに薄い贅肉が全く無い身体なのに、異常な暑がりってどーなってんだ。」
そんな体温調節機能が完璧にバカになってる暑がりアニキも、真っ青になるドッキリ敢行。
温泉に入る前にロッカーに洋服やタオルを入れて鍵を掛けておいたのに、上がって来たら鍵が開かなくて、全裸でアタフタ真っ青ってドッキリ。
温泉から上がって来て、タオルを取り出したいのに、ロッカーの鍵が開かない。
下唇を突き出して、ちょっとムッと来ているアニキ。
「あれ?」
「え?なんで?」
「嘘やん!」
「おりゃ~。」
全力で力尽くでこじ開けようと奮闘するアニキ。
全部のロッカーをバタバタと開けて確認した後、「ホンマにここに俺の着替え入ってるやんな?」と確認するアニキ。
ほんなに顔ひん曲げんでも。
もうロッカーが開く事は無いとやっと悟ったアニキ。
こうなったら旅館の人に助けを求めるしかない。
が、しかし。
自分は全裸である。
もう、おち○ちん丸出しなんである。
そこでアニキがこんな姿で風呂場から現れる。
「アキラ100%さん。」
ワイプの中の小池栄子さんの間髪入れない鋭いツッコミ。
確かにっ!
もう『アニキ100%』やんっ!
爆笑してしまった。
焦りまくるアニキに更なる追い打ちがかかる。
館内放送で男湯と女湯が入れ替わるとアナウンスが。
「やばい。」
「アカン。」
風呂桶で前後を隠し、右往左往するアニキ。
そこで見つけたマスク。
すかさず着用。
何でやねんっ!
全裸にマスク。
余計怖いやろ。
「どうしよ…。」
「もうすぐ女の人が入って来るかもしらん。」
「隠れないと…。」
と、思ったのか。
ここでアニキがまさかの行動に出る!
籐の椅子の下に隠れようとするのだっ!
「な、なんでっ??」
「絶対おかしいやんっ!」
「そんなんで見つかったら、完璧に終わりやんっ!」
ワイプの中の小池栄子さんの顔を見て欲しい。
マジで有り得へんって驚愕しまくっている。
でもパニクりまくるアニキの思考回路はこんなもんでは終わらない。
更に隠れる。
「いや、隠れてへんって!」
「てかっ、隠れたらアカンって!」
とうとう脱衣所に居てはダメだと観念したアニキは、自らフロントに助けを求めに行く事に。
こんなアイテムを駆使して。
どっから見つけて来たんや。
アニキ。
後ろ丸出しやで。
ここで番組は更なるドッキリを仕掛ける。
女湯に入る所を生配信しようとする女性客二人組が、スマホで撮影しながら近付いて来る。
「♪生配信~。生配信~。」とご陽気に歌いながら近付いて来る女性の声がアニキにも届く。
「お姉さん、すみませ~ん。」
「生配信されてるとこ、すみませ~ん。」
「ごめんなさい、生配信の邪魔して。」
こんな状況下なのに、なんて礼儀正しいんだ。
あたしはこのくだりで、泣いた。(うそ。)
更に近付いて来る女性客に声を掛け続けるアニキ。
「あ、近くに来ないで下さい。」
「おじさんが1人います。」
「裸のおじさんが1人います。」
なんや、これ?
〝申告性露出狂〟??
新しいジャンルの変態誕生である。
スマホの画面で全裸のアニキ100%を確認して、キャーッと悲鳴を上げて逃げて行く女性客に向かってアニキが叫ぶ。
爆笑っ。
本来これから自分が行く所の説明してるっ!
あ~、可愛い奴~。
パトカーのサイレンが鳴り響き、もう自分は一巻の終わりだと、呆然としているアニキをどうぞ。
最後、警察官にロッカーを開けてもらって、扉に貼ってるドッキリGPの紙になかなか気付かないアニキ。
なんて、ピュアな奴なんだ。
最後はこんな目に合わされながら、爽やかな笑顔でドッキリを振り返るアニキをどうぞ。
アニキ。
お疲れ様でした。
大阪で『俺たちのストリートファイト』の生配信をする前に、番組チェックしたんやろか?
『芸能人ドッキリGP』のスタッフの皆さん。
今後も全裸で礼儀正しく頑張ります!
『アニキ100%』
新、全裸芸人がここに誕生した。