たくましい芸人。
「うわぁーっ!」
「阪神勝ってるやんっ!」
痺れる。
ハイヒールさんの『ますますハイヒール』をradikoで聴いた。
NHK上方漫才コンテストで優勝したビスケットブラザーズが、リンゴさんに「家に呼んで下さいよ。」と何度も言って来るので、面白そうなので家に呼ぶ事にしたとリンゴさん。
ビスケットブラザーズだけでは気を遣うだろうと、若手女芸人さんと何人かを呼んで、豚しゃぶをする事になったそう。
ところが、他の芸人さんが発熱して、濃厚接触者になってしまったきんちゃんが当日急遽来れなくなってしまう。
お肉が余っても勿体ないし、代わりに誰か呼んでと言われた若手芸人さんが連れて行ったのが、今井らいぱち君。
リンゴさんは、「今井らいぱちって、前ヒガシ逢ウサカやった子やんな…。」とWikipediaで調べるレベルの関わりで、「よう来たなぁ。」と言っていた。
そんで、普通それくらいしかお仕事なんかでも一緒になった事が無い大先輩の家に呼ばれたら、緊張でカチンコチンになるもんやけど、らいぱち君は全くそれが無かったと。
ものすんごい、リラックス振りだったらしい。
お肉が無くなって来たら、「姉さん、もうお肉無いですか?」と催促。
普通先輩の家に呼ばれたら、
「洗い物しましょうか?」とか
「何か手伝う事ありますか?」とか
「氷無かったら買って来ましょうか?」とかあるもんやけど、今井らいぱちには全く無かったと。
気が付いたら、2杯目かららいぱち君のソーダ割をリンゴさんが作ってたらしい。
「なんであたしがらいぱちのソーダ割作らなアカンねん。」と心の中で思いながら。
そして、食べ終わった後もらいぱち君の態度はどこまでも大きい。
ソファーに社長の様に手足を伸ばしてドーンと座って「写真撮って写真撮って。」と言ってたらしい。
オイオイ。
らいぱち。
なんか、びっくり。
先輩や師匠方に対して、ペコペコペコペコするタイプの芸人さんでは無いと思ってたけども。
でも、学生時代バリバリの野球部出身で体育会系で揉まれて来たんと違うんか?
しかも、先輩と言っても見取り図やアインシュタインなら百歩譲ってまだ分かる。
でも相手はリンゴさんなのだ。
あのハイヒールのリンゴさんなのだ。
もうほぼ師匠みたいなもんではないか。
らいぱち君のどデカい態度に、「普段どんな先輩と飲みに行ってるの?」と思わず聞いてしまったリンゴさん。
「先輩すか?」
「ゆずるさんです。」
「なんか言われへん?」
「失礼やって、無茶苦茶怒られます。」
「そやろ?そうやで。」
なんかこのくだりを聴いていて、弟子の教育がなってないと、他の師匠から文句を言われてる師匠の姿とアニキがダブってしまう。
「漫才劇場って、そういう縦の関係とか厳しくやってると思ってたけどな。」
言うてはったぞ。
アニキ。
なんか、間違えたんと違うか。
字面にすると、らいぱち君のただの悪口にしかなってないけど、リンゴさんの喋り、無茶苦茶面白いので聴いてみて欲しい。
いやぁ~。
たくましいのか、ただ図太いだけなのか
今井らいぱち。
大物である。