ご褒美。

行って来ましたっ!

なんばグランド花月本公演3回目』

久々のNGK

田植えもようやく無事終わり、自分へのご褒美に笑いに来ました。

満席のNGK
本日のラインナップ。↑

隣に座る4人組の大学生。

男の子がスマホで撮ったこの写真を見ながら、隣の女の子に話し掛けてた。

「これ全部分かる?」
「うん。分かる。」
「むっちゃお笑い好きやん。」
「え~、好きやけど。」
チュートリアルぐらいは分かるけどさぁ…。」
「ええっ?」

あたし(心の中の声)

「ええっ!」
「エエっっ??」
「このメンツでチュートリアルしか分からんの?」
「逆にそれでよく劇場来たな。」
「っちゅーかさ。ここ3年くらいテレビ見てへんの?」

あんまびっくりして、思わずマジマジと男の子の顔を見てしまった。

むっちゃ整った顔してた。

「青年。勉強も大事やけど、たまにはテレビでも見て息抜きしなよ。」


トップバッターはアインシュタイン

またしても『服屋の店員』ネタだった。

ホンマにまたしてもである。

これはどういう事なんやろ?

あたしの何かが『服屋の店員』ネタを呼び寄せてるのか?

それともアインシュタインは、劇場でこのネタしか掛けて無いのか?

そうそう。

この前NHKで2018年のアインシュタインの漫才を見たけど、稲ちゃんちょっとふっくらして来てる。

その稲ちゃんが動く度、右後方から男性の声で、「スゲーな。」と聞こえて来た事を記録しておこう。


今日この日のチケットを取った理由の一つでもあるぼる塾登場。

この3人の漫才は独特のテンポ。

時に学芸会風でもあるトリオ漫才。

はるかちゃんの天真爛漫さと、田辺さんの独特の存在感と、あんりちゃんの毒づきの緩急にやられる。

初めてぼる塾の漫才観たのは去年だっけ?
一昨年だっけ?

その時は、3人共が緊張気味で、学芸会風の漫才がたどたどしい様に見えてしまう時があったけど、今日は完全にこれがぼる塾の味と思えて、すっごい笑ってしまった。


そして、今日一番の楽しみだったオズワルド!

のっそりのっそり出て来る。

冒頭、畠中君の「僕達のファンですよって方、手を挙げて下さい。」
の声に、全然全然手が上がらない。

本当に上がらない。

オズワルドが数えたら、5人だった。

満員なのに!
800人以上居るのに!

「僕達の事知ってるよって方は?」に、ほぼ全員手が挙がる。

「え~と、僕達の事を知った上でファンにはならなかったという…。」
に爆笑してしまった。

あたし?

手を挙げそびれました。

昔は伊藤君のツッコミが素晴らしいとばかり思ってたけど、最近は畠中君のあの朴訥とした語りとボケ具合に、結構ハマっている。

そして漫才とは関係ないけど、ここ最近テレビで活躍してる若手芸人の中で、フリートークの面白さは伊藤君が飛び抜けてると思う。

いつも笑いながら感動している。

オズワルドが出てるバラエティ番組を選りすぐって見てる内に、生オズワルドがどうしても久々に観たくなって取ったチケットなのだ。

手を挙げ無かったけど。

好きなのよ。

う~~ん。満足っ!


お次はプラスマイナスさん。

岩橋さんが更に太った気がする。

お腹の中に太鼓が丸々1個入ってるんちゃうかと思う程の大きなお腹。

シャツのボタンが気の毒である。

兼光さんが器用で物真似が上手いのは知ってたけど、ホンマに上手い。

まさかDAIGO(メンタリストでは無い方。)の物真似まで出て来るとは。

が、岩橋さんのツッコミ通り、顔が違い過ぎて入って来ない。

王道の喋くり漫才だけじゃなくて、物真似も絡めて笑いに持って行けるって、色んなパターンが出来て、このお二人は強い。

もっと世の中に認知されるべきコンビやのになぁ…と、観る度に毎回本気で思う。


スクリーンにチュートリアルさんの文字が出た時の「おおーーっ!」ってどよめきが凄かった。

福田さん顔がテカテカ。
いや、ピカピカ✨

税金滞納問題をがっつりしっかりネタに変えて、笑いをかっさらうお二人。

税金滞納問題のおかげで、劇場出番が以前より増えただろうと推測するけど、チュートリアルさんの漫才を劇場で観れる機会が増えたのは幸せな事である。


漫才職人、笑い飯さん。

給食センター長を交互にやるダブルボケという、聞いた事無い設定の初めて観るネタ。

斬新。

そして、しっかり笑う。

もうなんて言うか、ホンマに職人芸。


漫才の大トリは西川のりおよしお師匠。

今日はエネルギーが暴走してハチャメチャって感じでは無くて、がっつりしっかり漫才魅せてもらったって感じ。

このお二人は無茶苦茶若い。

ダンディー
セクスィ~。
格好いい⤴️


大トリは文珍師匠。

文珍師匠の気の若さと言うか、今起こってる時事ネタの取り入れ方の早さには毎回感心する。

そして、本当に文珍師匠は変わらない。

気だけじゃなくて見た目が本当に若い。

30年くらい前からずーーっと見た目が一緒。

夜な夜な誰かの若血を吸うてるんちゃうやろか。

タブレットの使い方が分からないおじさんが、お客様サポートセンターに電話して使い方を教わる創作落語

「そうそう、おっさんってそう。」と若い子が笑えて、「分かる分かる!」と年配の方があるある感で笑いながらスッキリ出来て、爆笑の連続。

素晴らしかった!

隣の大学生の女の子が寝てしまってて、「寝てる場合ちゃうで。聴かな損やで。」と揺り起こしたい衝動と闘うのに必死だった。


そして、たまたま偶然なんやけど、新喜劇は寛平さん座長の特別公演。

いやぁ~、寛平さん凄かった。

ボケ倒すとは正にこの事。

どんどん自分のノリで脱線しまくり、おんなじ事これでもかって繰り返す。

それが「もうえーねん⤵️」では無くて、繰り返す度に笑いに繋がるのだから凄い。

振り回されるアキさんが無茶苦茶可愛い。

耐え切れず横を向いて笑いを堪えてる姿にキュンとする。

アキさんの兄貴分役の辻本茂雄さんはさすがだ。

振り回されつつも、本来はこうなるはずなのに、寛平さんがこんな事するからボケが潰れたって説明をアドリブ全開で観客にしてくれるので、観客は目の前で起こった事で笑って、「あ~ホンマはこうなるはずやったんや。」で二段階で笑える。

笑いの着火剤にもスパイスにもなって、尚かつ新喜劇全体をコントロールしてる。

寛平さんは勿論お笑いのレジェンドで化け物やけど、辻本茂雄さんってホンマに凄いのよ。


「あ~、笑った笑った。」と満足して劇場を出る。

あちこちから「面白かったなぁ~。」の声。

あたしの後ろから聞こえて来た標準語の女性の声を拾う。

「生の稲ちゃん凄かったね。」
「うん。なんて言うか…、人間業じゃ無かったよね。」

思わず噴き出しそうになって、わざと歩くスピードを緩めて横に並んで顔を見た。

あたしと同世代の二人だった。

人生50年生きて来ても、まだまだ衝撃の出会いってあるもんなんである。