伊藤君とイワクラちゃん。
ショック。
何気にショックを受けている自分にちょっと驚いている。
最初、報道を見た時は、「またまた大げさな。二人一緒にルームシェアしてたんやし、男女と言えども親友もしくは家族みたいなもんやろ。二人きりで歩いたり、部屋に行ったりするくらいの事フツーにあるって…。」と余裕こいてたのだ。
が、記事をよくよく読んでみると…。
〝周囲の目も気にせず手を繋ぐ〟とある。
手を繋ぐ?
手を繋ぐ??
それは…その…………。
どういう事?
手を繋ぐのは、親友とか家族とかとはちょっと違ってくるやろ。
えーー。
そうなん?
そうなの?
なぁ?
どうなの??
あたしはオズワルドの伊藤君が好きだ。
イケメン至上主義のあたしなのに、どういう訳か、
どちらかと言えば不細工寄り。
芸能人に必要な清潔感からは程遠い、ボサボサの髪型に髭面。
猫背で動きもおっさん臭い。
そんなイケメンからはものすごくものすご~~く遠い所に居る伊藤君が好きなのだ。
初見はM-1グランプリ初出場の時。
それまでは全く知らなかった。
なんか、のそのそ出て来てボソボソ喋り出して、関西の漫才を見慣れた目には異質に映る漫才スタイル。
でも、面白かった。
めっちゃ面白かったのだ。
そこからオズワルドが関西に来れば駆け付ける程の熱心さは持ち合わせて無いにしても、常に動向には注意して来た。
今やすっかり売れっ子になって、テレビで見る機会もグンと増えた。
そして、また発見した。
「伊藤君はフリートークが抜群に面白い。」
麒麟の川島さんのように、絶妙で軽妙な例えをサラッと放ったり、フジモンさんみたいに、ガンガン前のめりにガヤを入れたりする訳では無いけど、ちょっとだけヌルッとした湿度を含んだツッコミと、時々「そう来るか。」と思う意外なワード選択センス。
そう。
あたしは清潔感からは程遠いけど、面白い伊藤君が好きなのだ。
その伊藤君の彼女がもしかしたら蛙亭のイワクラちゃんかも知れないだと。
別にイワクラちゃん単体に不満は無い。
無茶苦茶お笑いに対して熱い、〝THE芸人〟なイワクラちゃん。
正直、蛙亭が東京に行った時、ここまで活躍するとは予想して無かった。
それをコントの面白さやキャラの特異性で、世間にジワジワと蛙亭の存在感を植え付けて行った実力。
そんなイワクラちゃん。
世の中の反応を見てみると
「うわぁ~、お似合い過ぎる。」
「元々二人で居る時の雰囲気が凄い素敵だったし、納得。」
「最強カップル。」
等々…。
そうお似合いなのは間違いない。
文句は一つも無い。
でも、出来たら伊藤君の彼女が芸能人なら、グラビアアイドルとか読者モデルとか、YouTuberとか、何でもいい。
そう、芸人以外であって欲しかったのだ。
あたしは古いタイプのお笑いファンなので、芸人同士のカップルだと、なんか二人が並んでるのを見ると、「普段どうしてんだろ?」とか雑念がチラついて集中出来ない。
そう。
これから仕事やりにくくなるんでないのかい?と心配なのだ。
ルミネで二人が並んでるのを見たお客さんはどういう目で見るんだろ?とか、なんかモヤモヤすんのだ。
まあ、本当に付き合ってるとして、恋愛なんだもの。
相手の職業がどうのこうのは、後から付いて来るもんなんだろ。
でもさ。
ツラい。
あたしはツラいぞ、伊藤君。