よしもとの本家本丸
行って来ましたっ!
『辻本新喜劇inなんばグランド花月』
いやはや、凄かった。
もぉ~、なんちゅーかとにかく凄かった。
19:00開演。
2時間公演のはずが、新喜劇が終わったのが21:40。
そこからカーテンコールも含めて、全てが終わったのが22:00。
アドリブ、ハプニング、無茶振りのオンパレード。
爆笑、爆笑、ひたすら爆笑。
茂じい、アキさん、清水けんじさん、花ちゃん、森田さん、平山さん、五十嵐サキさん、もりすけさん…。
新喜劇オールスターズと言っても過言でないメンバー、総勢25名!
通常の新喜劇の2公演くらいの内容と密度。
これだけのメンバーの見せ場をちゃんと用意しつつ、ストーリーを繋げて、かつアドリブで遊び、爆笑につぐ爆笑で、ダレさせずに2時間半超えの公演をやってしまう。
辻本茂雄っていう芸人の根性と魂を観た!って感じ。
ひたすら笑ったけど、ずっと心の中で感動してた。
辻本さんの新喜劇は、他の座長さんの新喜劇よりも、シバいたり蹴り入れたり、見ようによっては乱暴に映るシーンが結構ある。
今の時代、下手したら暴力的だ、パワハラだと言われてもおかしくない演出。
でも、そういうシーンもお客さんがちゃんと期待してて、爆笑で成立する。
辻本新喜劇とお客さんとの信頼関係まで感じられて、その部分に一番感動した。
滋賀県民のあたしにとって新喜劇は、『テレビで見て来たお笑い』
でも今日のなんばグランド花月のお客さん達にとっては、『しょっちゅう足を運んで観てきた舞台』なんだろう。
立ち見までぎっしりのお客さんが、無茶苦茶くつろいで楽しんでた。
あたしの隣の一人で観に来たおじさんなんて、多分新喜劇の常連ファンなんやと思うけど、座るなり靴を脱いで、家のソファで見てるんかってなリラックス振り。
「え?靴脱ぐん?」ってちょっとびっくりしてたら、もう一人挟んだ別のおじさんも、サンダル脱いで裸足で観てた。
「あんたもかいっ!」
本当に子供からお年寄りまで、老若男女の幅広いお客さん。
結構な回数、劇場に足運んでるけど、今日が一番大阪のお笑い文化に触れた気がする。
漫才、コント、お芝居。
よしもとが提供してくれるお笑いは色々あるけれど、やっぱり新喜劇がよしもとの本家本丸やと痛感した。
カーテンコールで辻本さんが、「今日はお母ちゃんが観に来てくれてます。」
って紹介されて、立ち上がってお客さんにお母さんが頭下げてはったけど、あんな嬉しい事ないと思う。
中学まではかなりのワルやったという辻本さんが、あんな満員のお客さんを笑わせて、拍手喝采浴びて。
嬉しくて誇らしくて幸せ一杯やったんと違うかな。
あたしも終演後から駅に向かって歩いてる間も、ずっとにっこりしてた。
幸せで。
なんか、細かい事色々書くのも、いつもの調子でツッコむのも、ちょっと違う気がする。
辻本茂雄さん。
辻本新喜劇。
「ありがとうございました。」