中川家さんのアナザースカイ。
11/13放送の『アナザースカイⅡ』
中川家さんゲスト回見る。
先に中川家さんのラジオで、『アナザースカイⅡ』で自分達が育った守口市でロケ出来て楽しかったと話されてたのを聴いてからの視聴。
『アナザースカイ』と言えば、ハイビジョンの美しい画像で、外国のお洒落な街並みをバックに、自分の夢や人生の転機について語っているシーンが浮かぶ。
コロナで海外ロケが難しくなって、日本国内のロケになったとは言え、ゲストのルーツや夢が掘り下げられて、出演する事によって、ゲスト本人のイメージアップにも繋がって、多分この番組に出たいと思ってる芸能人は一杯居ると思う。
そんなお洒落番組のイメージが強い『アナザースカイⅡ』で地元守口を巡るのが、なんだか中川家さんらしい。
お花に囲まれたスタジオセットも相まって、余計お洒落なトーク番組のイメージが強いのに、そこはMCが今田耕司さん。
「さあ、ついに来てくれました芸歴2年目、スペースシャトルです。」のフリに「どーも~、スペースシャトルです~。」と間髪入れずに立ち上がる二人に爆笑。
広瀬アリスちゃんも素で
「アハッハー、スッゲェ!」と言ってしまってる。
「アカン、あたし女優やったわ。」と気付いたのか、「スッゴいですねぇ。」と即座に言い直したけども。
二人の母校、守口市立梶小学校。
桂三度さん(世界のナベアツ)、ますだおかだ・増田さん、剛さん、礼二さん。
この面子が1学年置きに卒業してる小学校。
「スッゲェ!」
ミニNSCやん。
卒業生を分母にして、売れてる芸人さんを分子で割った〝売れてる芸人輩出率〟やったらNSCよりよっぽど上やん。
ナイツ塙さん曰く「大阪はサッカーで言えばブラジル。」にむっちゃ納得。
地元の縁の地を巡りながら語られるエピソードに、今の中川家さんを作ったのは、大阪での裕福では無かった生活そのものやったんやなとしみじみ。
個人的には、よく芸人さんのエピソードに出て来る『たこしげ』のマスターやお店の中が見れて感激。
お笑い芸人さんを昔からずーっと身近で見て来たマスターが語る
「なんか青春やったよな。泣いてたもんな、みんな。」
「熱い男たちの集いやったよな。」
「今誰も泣いてないぞ。」
見事なオチになっている。
コンプライアンス遵守になった芸能界で今を生きる若手芸人さんと、〝飲む打つ買う〟がまだまかり通っていた時代もちゃんと経験して来た中川家さん辺りの芸人さんとでは、同じ芸人と言う職種では括れない。
ある種全く別物かもしれない。
なんばグランド花月の新看板になった中川家さん。
(新看板お披露目公演に行けなかったのが、未だに残念。)
何回も行った事のあるなんばグランド花月も、アナザースカイの画像を通して見ると、無茶苦茶格好いい。
「俄には信じがたいが、中川家の漫才には台本が無い。」のナレーション。
ホンマに信じがたいけど、実際に観ていると、舞台での中川家さんは本当に自由。
〝阿吽の呼吸〟って、漢字の硬さでは伝え切れない、まさに〝中川家の呼吸〟で爆笑を生む。
賞レースに出場する若手芸人さんの漫才を観ている時は、何処かでこっちも出来が気になったり、観客としての自分の中にちょっと緊張感がある。
でも中川家さんが出て来た時には、その緊張感が自分の中に全く無い。
NGKの座席に座りながら、家のこたつの中で寝そべって観ながら笑ってるみたいな〝楽ちん〟な状態で観れるのだ。
そして、観終わると毎回思う。
「こういう漫才を早くしたいとみんな思ってんねんろな…。」と。
でもガチガチの賞レースを全力で戦って来てからの今があるんやろうけど。
子供の頃、お父さんが貰ってくる株主優待券で三ヶ月に一度程の割合で、なんばグランド花月の最前列に座って観ていたと言う二人に、座席に座ってもらって、当時観ていた漫才のシーンを流すという粋な演出。
さんまさんが若い!
格好いいっ!
この頃のさんまさん、無茶苦茶見てたわ。
ひょうきん族にさんまのまんま。
そして、舞台からの捌け方が今と全然変わってない!
伝わるかなぁ~。
鼻を触りながら、サッと捌ける動き。
踊る!さんま御殿!で、終わって控え室に帰る時のあの動き。
なんか、感動した。
それを見ているお二人が本当に嬉しそう。
番組冒頭、今田さんに「小中高と明石家学校出てますからね。」と紹介される程、影響を受けたさんまさんへの想いを語る二人のラストシーン。
ちょっと感動的な流れになりかけてからの、「これぞ剛さん」ってオチがちゃんとあって、最後まで中川家さんらしさ純度100%で見応え200%!
無茶苦茶濃い30分。
日本最高峰のお笑いに触れる事の出来る自分の状況に感謝。
また、劇場に行こう。