長い長い土曜日
ええっっ!
沢尻エリカ逮捕されたん?
昨日、今日と早朝から出掛けてて全く知らんかった。
え~。
勿体ない。
何してんのな。
あんだけ綺麗で可愛くて、正直性格は大っ嫌いやけど、「別に。」発言からやっとこさ仕事が軌道に乗ってきたところやのに。
でもあたしが映画監督なら、絶対に起用しないけど。
演技力も華も美しさも数字も全部持ってるけど、一番大切なものを持ってない。
仕事で関わってくれた人への感謝。
「別に。」発言は若い頃の過ちと言う人も居るけど、ああいうのは本性。
自分が主役の映画の舞台挨拶であの発言をしてしまうなんて。
あり得ない。
「もし生まれ変わったら誰の顔になりたい?」と聞かれて「沢尻エリカ」と何度か答えた事があるほど理想の顔やけど。
ニュースで流れる華やか且つ奔放な姿を見た後では、これから昨日のアホな顛末記を書こうと思ってたのに、なんか余計アホみたいに見えるではないか。
ま、今思い返してもアホ以外の何者でも無いからしゃーないけど。
何はともあれ
行って来ました!
『森ちゃんのラーメンフェスタ2019』
漫才劇場からす・またんラーメン🍜フェスタに出掛けようとしたあたし。
本当は大のす・またんフリークのY ちゃんと出掛けるはずだった。
「土曜日に大阪でバンドの練習があるから、その前にラーメンフェスタ寄るわ。」
「ほんなら、現地集合ね。」
だったのに。
仕事になってしまったそうな。
仕事なら文句は言えない。
けど、平日の朝6時くらいから一日フルで働いて、その後別の工場で夜9時までバイトする毎日。
バンド活動が唯一の息抜きやのに、大丈夫かいな。
一家の大黒柱って凄いな。
あたしやったら、体力よりもメンタルがやられるわ。
でもあたしも人の事は言えない。
午後3時からの会議に出なきゃならなくなった。
何処であると思う?
『彦根』
なんばの漫才劇場での公演が多分12時前に終わる。
そっから大阪城公園に移動して彦根に午後3時に向かうだと?
ラーメンフェスタに滞在出来る時間、全く無いではないか!
「嫌ですっ。」
と、よっぽど断ろうかと思ったけど、あるイベントのスタッフとして参加してるので断る訳にもいかず。
え~、でもラーメンフェスタ行きたい~~。
「出掛けてて、3時はちょっと間に合わないです。4時くらいになるかもしれません。」
「あ~、それなら仕方ないですね。」と会議への参加は免除されるかと期待を込めて言ってみた。
そのスタッフさんはこう言った。
「分かりました。では先に始めてますね。」
「ははは…、はい…。」
沢尻エリカよ。
あたしも大したこと無いわ。
かくして、一人でなんばから大阪城公園へ。
ま、多少迷ったり電車乗り間違えたりしても、時間はたっぷりあるし大丈夫と思ってたのに、そうは行かなくなった。
最短距離と最短時間で移動して、ちゃちゃっと食べて彦根に向かわねば。
ところで、なんばから大阪城公園って近いの?
こういうのが全く分からない。
なんか結構大阪通ってるのに、大都会過ぎて、位置関係を覚えてスムーズに移動出来るようになろうという気力みたいなもんが全く湧いて来ない。
はなから諦めている。
多分あと10年通ってもウロウロすると思う。
勿論スマホで調べた。
でも今思えば最初から間違っていた。
大阪城公園って言葉だけインプットされてて、正確にどの場所で開催されてるか調べてなかった。
こーゆーとこなんやろな、きっと。
なんば~森ノ宮で検索。
そもそもこの森ノ宮駅をチョイスするところから間違っていた。
なんか、あたしにとっての大阪城公園のは、森ノ宮駅降りて横断歩道渡って入ってくあそこが入り口なのよ。。
そしてなんば~森ノ宮駅の移動に、スマホ画面はこう答えて来た。
なあ?これ、どれが正解なん?
あたしは早いよりも安いよりも楽を選んだ。
3番目の行き方。
けど、大阪メトロ千日前線って初めて乗るぞ。
ここでなんばの駅自身が巨大迷路だという事を思い知る。
なんかやたら歩く。🚶🚶🚶
え?こんな遠いもん…?
え?おんなじ大阪メトロの駅やんな?
え?これ、合うてる?
歩けば歩く程不安になる。
しばらく進んでは路線表示の前で立ち止まる。
合うてる…よ…な。
初めてくぐる千日前線への扉。(改札)
なんか新しい世界に踏み出す感覚。
密かにビビりまくっている。
電車の中では路線図の絵の下に陣取る。
「鶴橋、鶴橋、鶴橋で乗り換える…。」
呪文を唱えてる内に鶴橋到着。
次JR 環状線の内回り。
内回りってどっち?
右回り?
左回り?
どっち?
どうやら合っていたらしい。
ぐるーんと一周するというミスはせずに森ノ宮駅到着。
11月半ばだというのにむっちゃ暑い。
朝家を出る時は寒くて着てきたブルゾンも、風が吹いて寒かったら嫌やなと持って来たストールも全部邪魔。
汗かきながら歩き出して気付く。
「もしかして読売テレビのイベントなんやから、大阪城公園駅で降りなアカンかったんちゃうんか?」
アカンかった。
大阪城公園駅の目の前でやってた。
森ノ宮駅からだいぶ歩いた。
これ、時間にしたらだいぶロス。
まあいいや。
大阪城公園はなんぼ歩いても飽きない。
大阪で一番好きなスポット。
っちゅーても、まだまだ大阪のほとんどを知らんが。
けど、時間は確実に削られる。
やっと着いた!
おお~、凄い人手。
イベントにはこれ以上ないくらいの晴天の下のラーメン🍜フェスタ。
どれ食べる?
なあ、どれ食べる?
全部美味しそうやけど、時間が無い。
一番行列の少ないテントを選んで最後尾に付く。
お店のスタッフさんがニコニコしながら話し掛けてくれる。
「チケットは購入して頂いてますか?」
「チケット?」
「はい。向こうの黄色いテントでラーメンチケット先に購入して頂かないとダメなんです。」
そーなの?そーなのね。
またしても下調べ不足。
こうゆうところなのだ。
チケット売り場に並び直し、やっとチケット購入。
再び出店ブースへ。
並んで並び直してもう一度並んでやっとありついた『京都千丸 しゃかりき』の魚介スープの細麺。
雲一つ無い晴れ渡った青空の下、太陽の陽射しをキラキラ跳ね返す高層ビル群を見ながら食べるラーメンは最高!
「あ~美味しかった。」
スープまで飲み干して腕時計を見る。
12時55分。
もう帰らねば。
ステージでギター片手に歌う森ちゃんを横目に見ながら大阪城公園駅へ。
初生森ちゃんなのに。
正味滞在時間25分。
歌声を堪能する事なく、足早に去る。
はぁ~。
慌ただしかったぁ。
でも、ラーメン美味しかったし、良しとしとこ。
13:12発の大阪城公園駅から大阪まで戻り、13:30発の近江塩津行き新快速に乗り込む。
座れたので、やれやれと思いながら
藤崎マーケット田崎君がやってるYouTube チャンネル『たさちゃんねる』を見る。
ゲストは和牛の賢志郎君。
大阪26期生の同期の二人。
絶対面白いはず。
面白いは…ず…。
面白い…。
面白……。💤
朝早くから動き倒してる疲れと、ラーメン食べてお腹が満たされた眠気でウトウト…。
内容は、なんかたさちゃんねるに視聴者から電話掛けてもらってエピソードトークを披露してもらうみたいな感じ。
多分。
うとうとウトウト…。
電車の揺れも相まって心地良い眠気が………
「おんどりやぁーッ💢!誰やねんボケェッ!」
「お前ええ加減にせえよッ!」
爆音の怒声で眠気を引っぱたかれて飛び起きる。
何で怒ってんのかよ~分からんが、賢志郎君ブチ切れである。
モラルにうるさいモラニシ節が炸裂しているらしい。
「アホかっ!鼓膜破れるわァっ💢」
イヤホンを引っこ抜いた耳に流れて来た車内アナウンス。
「次は河瀬~、次は河瀬~。」
ほれ見てみい、河瀬まで帰って来てもーたやないか。
「…………。??」
「えっ?河瀬?」
「今、河瀬って言った?」
「河瀬ってあの河瀬?」
「能登川通り越して、もちろん近江八幡なんかとっくに通り過ぎて、次は彦根のあの河瀬?」
え?え?と思ってる間に河瀬に到着。
あ?あ?あ、どうしょ。
なんで?なんで?
と、思ってる間に河瀬出発。
あ~あ~。
彦根到着。
マジか!
時計見る。
3時前。
このまま電車降りて、会議に行くか?
アカンわ。
資料とか書類とか、全部近江八幡に停めてある車の中やもん。
今あたしは近江八幡で降りるべきところを、寝過ごしてターンして再び反対ホームから近江八幡に戻ろうとしております。
って事がバレない様に、非常にスマートに駅の階段を上がって下りて、姫路行きの新快速に乗った。
「はぁ~~。何してんのやろ。」
「あのまま近江八幡でちゃんと降りてたら、3時半には会議に出れてたのに。」
「これやったら何の為に、滞在時間25分でラーメンフェスタを後にした意味が無いやん。」
「賢志郎君、どうせブチ切れて叫ぶんなら、野洲あたりで叫んどいてくれよ。」
「河瀬の手前って、遅いねん。鼓膜が傷付いただけやないか。」
もう自分のマヌケ具合とどう折り合いを付けたらいいのか分からず、賢志郎君にブチ切れてるあたし。
なんかもうヘトヘトになりながら近江八幡まで戻り、車を運転して彦根へ。
lineで「やっぱり4時頃になります。」と連絡だけ入れて、抜け道抜け道で急ぐ💨
会場到着。
あたしの電話が鳴る。
電話に出ながら会議が行われてる部屋のドアを開けた。
そこには同じ様に電話しているスタッフさんが。
「アーッ!ゴメン!マナーモードにしてたから気付かなくて。今終わりましたって、電話してたとこ!」
「マジっすかッ!」
「間に合わなくてすみませ…ん…。」
ヘナヘナヘナヘナ~。
一反木綿よろしく床に崩れ落ちた、あたし。
「何やってんねんろ。」
「何にも何にも実を結んで無い。」
「こんな事やったら、もっとゆっくりラーメンフェスタ楽しんだら良かったんちゃうの。」
「ガソリンも無駄。近江八幡から彦根まで運転した労力も無駄。」
「あ~~、もぉ~。」
あたしは何を間違えたんやろ。
賢志郎君の怒鳴り声が自分に向けられてるみたいに思える。
長い長いあたしの土曜日は終わった。