その名は『Dr.松』

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2ヶ月半振りの加藤乳腺クリニックの診察日。

何度もの手術を経て左胸の再建も終わって、今はこのトレミフェンを服用するだけの治療になった。

あたしの乳癌は女性ホルモンを餌にして活発になるタイプの癌なので、女性ホルモンの分泌を抑える必要がある。
それで処方されたのが、このトレミフェン。

強制的に閉経させる為の注射や抗癌剤投与してた時は、毎回2万円~2万7千円くらい支払ってて、会計で金額を告げられる度に軽く気絶しそうになった。
その事を思えば薬代だけで済むので、だいぶ楽になった。

でもこのトレミフェンを処方する時の先生の言葉がなんとも言えなかった。

「女性ホルモンの分泌を抑える薬なので、副作用としてはシミや皺が出て来たり、肌がくすんだり骨粗鬆症になったり…、要は老けます。」

な、なんですと???

ほんな怖い薬ある?

っちゅーか、先生、他に言いようないか?

でもさすがに専門医。
ほんまにトレミフェン服用するようになってから、シミ、皺、くすみ、今までの3倍速くらいで現れる、現れる。
脅しでも何でもなかったわけや。

同級生から「〇〇ちゃん、手に全然皺ないなぁ~。羨ましい~。」と言われてたのに、もうなんかこの3年で10歳くらい老けた気がする。
このまま服用してたら来年には見た目60歳くらいになるんちゃうか。

全摘手術は加藤クリニックの主治医にしてもらったけど、再建手術は専門の先生が辞めて、京都の武田病院に移ってしまわれたので、武田病院でしてもらった。

この先生、もー突っ込みどころ満載。

加藤クリニックにおられた時に、かなりの症例の再建手術をして来られた先生なので、腕は確か。
自分が再建した患者さんの胸を「僕の作品」と呼ぶ。
そして『Dr.松の乳房再建』というブログをやっている。

あたしは自分が再建手術するにあたって、とにかく情報が少なくて困った。
周りに乳癌になった人はそこそこ居る。
でも全摘手術して、その後再建手術した人なんて周りには全く居なかった。
どんな手術で、再建した胸ってどんな風なんか…。
ネットで調べるしかなくて、でもネットにもほとんど症例写真なんて掲載されてなくて。
なので、少しでも再建手術する人の参考になればと、術前術後の記録写真を学会、病院での術例紹介、先生個人のブログ、どの媒体に載せてもらってもOKにサインした。

だから、手術前に先生が撮影するんやけど…。

「じゃあちょっとゴメンなさいね。お胸見せてもらっていいですか?」
と言いながら先生がスマホを取り出した。

「えっ?スマホ?胸の写真撮って公表するのにスマホなん?」
「せめてデジカメちゃうの?」
「って言うかそのスマホ、先生の個人所有のスマホちゃうやんな?」
「そのスマホは個人情報管理は大丈夫なんやろな?」

心の中でツッコミまくったけど、サインしたのはあたしやし、もうここは信用して腹括るしかないかと何も言わなかったけども。

なんか全てがこの調子で、軽~いのよ。

でも、かなりの症例の手術をして来られたDr.松に、あたしは『ベストオブ再建』と言ってもらった。
そう、かなり綺麗に、遠目に見ればパッと見再建した胸とは分からないくらいに仕上がったという事。

自分でもかなり満足。
何度も手術重ねて、術後出血が止まらなくて、夜中に先生や麻酔医を呼び出して緊急再手術なんて恐ろしい目にもあったけど、それでも再建して良かったと心底思ってる。

でも、でも、何故か『Dr.松の乳房再建』のブログにあたしの胸が載ってない。

どうして?
なんで?
先生、何かあたしの胸に問題でも?

再建完成当時50歳だったけど、シミも傷も全くない綺麗な胸よ。

ねえ、先生! Dr.松!
何かあたしの胸に問題でも???

ファイナリスト

M-1ファイナリスト発表。

なんと、見取り図通った!!

や、意外という意味でなく、凄いっ!の喜びの声。

『ミッション・イン・ゆずる』を見てた時は、まだコンビ名は聞いた事あるけど、二人の名前もちゃんと分かってなくて、アインシュタインと仲のいい後輩芸人さんという知識レベル。

モリシは髪の毛汚らしい汚れ芸人みたいな認識やったし、リリーさんは顔が薄いどころか印象自体薄くて、よー分からんかった。

それが実際にネタ観てコント観て、「見取り図面白いがな。」となり、なんかリリーさんの独特のあの感じ(未だにぴったりの表現が見つけられない。)にハマり、モリシのあの髪型もあの顔の大きさにはこの髪型しかないかとなり。😁😁

イヤ、でも持ち上げる訳でも何でもなく、『ショーバン』夏のZeppのフェスで生歌で聴いて、フツーに格好よくていい歌で、「これ、凄い才能やん!」思ったわ。
あの時「Zeppで歌う夢が叶ったんで、もう歌うのはこれが最後です。」みたいなMCしてたけど、あれはネタ?照れ隠し?
絶対続けるべきよ。

その後フェスの打ち上げ動画観てたら、モリシが即興ラップで俺は女芸人を面白くないなんて思わない。みたいなフレーズで歌ってたの見た時は「お~、かっけー⤴️」言うたもん。
仕事の休憩時間やったのに。
休憩時間一緒になった後輩スタッフが〝ビクっ〟ってなってこっち見たがな。

ところで『ショーバン』ってどういう意味?
どっから来てるの?
なんかに掛かってるの?

いやはや、すっかり見取り図のファンに成り下がって(?)ますがな。

だから見取り図がファイナリストに名を連ねたのは純粋に嬉しい。
これで売れて全国区になったら、また一組遠い所に行ってしまうんやろうな…みたいな寂しさも有り。

和牛なんか、遠い遠い。

でもアインシュタインファンとしては複雑よ。
ホンマに。

同期に行かれるのもキツいやろうけど、可愛がってる後輩に行かれるってこれキッツいよ。
自分ら準々決勝で落ちて。
準決勝には余裕で行く思ってたがな。

今いっちゃん勢いある時やのに。
DVDも発売なって、行く先々で「キャーッ!」言われて。
チケット、マジで全然取れへんもん。
落選につぐ落選やで。
ほやのに…。

ほんま

『ファンに気ぃ遣わせんなよ!』

頑張らんかいっ!アインシュタイン
頼むわ。


ところで12/2オンエア決定のM-1
今年も『笑神籤』は、やるんやろうか?

あれはマジで辞めてあげて欲しい。

芸人さんには、自分達が舞台に飛び出す前に必ずやるルーティンみたいなのがあるはず。

ギリギリまでネタ練習する組もあるやろうし、煙草吸うとか、音楽聴いてテンション上げるとか、必ずトイレ行っておかないと落ち着かない人もいるやろうし。

そのルーティンを大事にしてあげて欲しい。

たかがお笑い。されどお笑い。

この舞台目指して一年間必死でやって来て、何千組もの中から選ばれたファイナリストで。
『芸人さん』から『漫才師』になれるかどうかの試金石。
芸人さんが一番ベストの状態で臨めるようにしてあげても、誰にもバチは当たらない。

勿論、桁違いの視聴率が見込めるメガコンテンツなのは間違いない。
よりスリリングに、より臨場感を持って。というテレビ局側の意図はよく分かる。
でもあんな事しなくても、視聴率は取れるって。

個人的には、本番直前の舞台裏リポート。
あれも要らない。

緊張してエヅいてる芸人さんや、黙りこくってる芸人さんの姿を、ネタ観る前に見たくない。
芸人さんによっては、カメラ向けられたらボケなアカンかと思ったり、集中してんねんから邪魔すんなやと思ったり、要は「気が逸れる」
そんなのは、後日番組で流せばいいと思う。
本当にフラットな状態で漫才を観たい。

だってどうでなくても、緊張の度合は桁違いやで。
ネタ順がその場でクジで決まるって…。
トイレ行くタイミングもないやん。
そうなってくると、ネタが面白いかどうかだけでなく、緊張に強いかどうかも勝敗に関係してくる。
ま、それが本当のチャンピオンなのかもしれんけど。
なんかなぁ…、ファイナリストもうちょっと大事にしてあげてもええと思うねんけどな~。

そう思えば、去年のゆにばーすは凄かったな。

トップバッター無茶苦茶キツいやん、可哀想やん。思いながら見てたら、ゆにばーすが呼ばれて。
はらちゃんがなんの躊躇もせず、弾けるように立ち上がってそのまま飛び出して行ったの見て「おーーっ」となった。

あたし、ゆにばーすはあの時が全くの初見。
まずはらちゃんの声にびっくりした。
「何この声?」
「え?ネタで無理にこの声出してる訳じゃないの?」
「なんなんこの娘?まさか大山のぶ代の孫か?」

もう声のインパクトが凄過ぎて、ネタが頭に入るのにタイムラグあったもんね。
でも二人共全く緊張してないように見えて、めちゃくちゃ面白かったもんな~。
あんな中村あゆみ全力で歌える?

お笑いファンの中では言い尽くされた感のある『2017のM-1の陰の功労者はゆにばーす』
あたしもマジでそう思ったわ。

お客さんがどんだけ暖まってるかどうかで、天と地程の違いがあると思うけど、ゆにばーすが確実にお客さんを上げた。

年々M-1を観覧してるお客さんが、笑いを見に行くより、自分達も笑いの現場に参加して、なんなら自分達もこの舞台を一緒に盛り上げて行くで!みたいなノリになって来てるように思うけど、それでもどうでもトップバッターの役割は重い。

二週間くらい前にM-1のDVD見直した(ちゃんと買ってる。社割で二割引やけど。)けど、ゆにばーすやっぱり格好よかった!!

うーん、今年はどうなるんやろ?

全組が最高のネタでガチンコ勝負で、『今一番面白い漫才師』が決まってくれるのが一番!



でも、個人的には、ラストイヤーのジャルジャルさん!

勿論和牛にも見取り図にも頑張ってもらいたいねんけど。

ジャルジャルさんのあのネタはジャルジャルさんにしか出来ない。
生で観ると凄い。
もうちょっと評価されていいのにといつも思う。

そんな訳でジャルジャルさん!!!

金色の人

行って来ました!
漫才マンデーLIVE!

いやぁ~、凄かった。
平日の月曜日やというのに、立ち見まで一杯の超満員。
出演者のラインナップ豪華やったもん。

ドッカンドッカンウケてたもんね。
お笑いブーム沸き立ってる感じ。

今までそんなに気になる存在じゃなかったのに、何回も観ているうちに気になる存在になるって事よくあるけど、さや香がまさしくそんな感じ。

元々石井君はテレビで見てて〝好きなタイプ〟
骸骨っぽいと言われる顔も、今日くらい離れた場所から見てたら男前。
石井君が着てるスーツも好き。

一方の新山君。
あの白目剥くギャグと言うかネタと言うか、あれがどうにもこうにも苦手で…。
でも何回も劇場で観てるうちに、一周回ってオモロイかも。と思えて来ましたわ。
新山君のあの熱演あってこそのさや香やろうし。
けど、ポーッとしてるシーン観てると、普段はこっち?
なんか正体が掴めない感じが、気になる一番の要因なんやろな。

あたしは一人分のチケットやからか、列の一番端っこになることが多い。
出入りしやすいし、有り難い。
今日の座席の8番は上手側の通路の端っこ。
そう、木崎君がお客さんとハイタッチしながら歩くあの通路。

凄い勢いで手を出しながら向かって来る木崎君の姿自体がツボで、椅子から落ちそうになったわ。

木崎君、手 冷た。

凄い至近距離で見て確信した。

木崎君、君イケメンではない。
昭和の男前。
顔 昭和。

あ、そうそう。
帰りNGKのお手洗に寄ったら、標準語喋る若い女の子二人連れ(二人共可愛い子やった。)が、今日のリーフレット見ながら漫才の感想を話してた。

女の子A「あの通路をバーって走って来た時凄かったよね。」
女の子B「え、どの人?」
女の子A「あの金色の人。」
女の子B「あー、金色の人ね、面白かったよね~。」
女の子A「凄い動いてたよね、金色の人。」
女の子B「動いてたね~。」

最初から最後まで『金色の人』呼ばわりやったわ。
よっぽど振り返って「金色の人やなくて、祇園の木崎君ね。覚えてあげてね。」って言おうかと思ったけど、ま、そこは本人の努力次第かとほっといた。
劇場来るのは初めてっぽいあの二人にとって、きっとこれからテレビで祇園見かけたら「あ、金色の人出てるよ!」ってなるんやろう。
〝き〟しか合うてない。
まだまだ厳しいなぁ。

アキナも出て来た時、歓声が凄かった。
王道のしゃべくり漫才が好きなあたしは、コントは興味がなくて食指が動かなかった。
でも、アキナのコント観てから俄然コントにも興味が沸いて来た。

秋山さんのあの優しい喋り方はクセになる。
ずーっと聴いてたい。

それに山名君の表情の作り方や間の取り方は、毎回上手いなぁ~と思う。
そんなに遠くない未来、大阪制作のNHKの朝ドラから声掛かると思う。

『笑うてんか』は死ぬほどつまらなくて、途中でリタイアしたけど、もし山名君が朝ドラ出て来たら、興奮するやろうな。
今から楽しみに待っておこう。

でも今日一番歓声が凄かったのがアインシュタイン
もう出て来た時「キャーッ!」言うて凄かったもん。
アイドル出て来たんか思ったわ。

「ギャーッ!」やなくて、「キャーッ!」
濁点あるかないかで大違い。

こんなにウケてるのになんで落ちたかね。

GYAO!の準々決勝のネタの配信観て、
30秒くらいで確信した。

『ネタのチョイスミス』

なんで?どうして?

お疲れっ!!!

櫻井くんと桜井さん。

祇園櫻井くんのInstagramで、ミスチルの「終わりなき旅」をギターで弾き語りする櫻井くんの横で、ハモろうとして余計なチャチヤ入れるというギャグを展開する稲ちゃん。
色々ツボ。

ミスチルのアルバムが発売されて、色んなスポットでミスチルの特集がされてる。

「一周回ってミスチル」というか、一周回る程も色々音楽聴いてきた訳じゃないけど、あたしも改めてデビューからのミスチルを聴いてみたくて、1992-1995と1996-2000のベストアルバムをレンタルしてヘビロテ中。

これは完璧にアメトーークの影響。
ミスチル芸人』の回を見て、やっぱミスチルいいよな。と思ったもんね。
そしてそれ以上に祇園・櫻井くんが出演してる事に「おーっ!」と思った。
このメンツに櫻井くんが居るという事は、オーディション枠通ったいうことなんやろか?
そして、無茶苦茶熱くミスチル愛を語る芸人さんの中で、一人なんか眠たそうな川西君。
誰よりもお爺ちゃんみたいなんですけど。

そう言えば櫻井くん。
大好きな人と名字一緒なんや。
漢字表記は違うけど。
これは嬉しいやろうな。
ほんで勝手に運命感じたりしてるはず。😁

その後にGIONトークで櫻井くんがアメトーークのオーディション枠勝ち取る為に(やっぱオーディション通ったんや。)ミスチル改めて勉強したみたいな話をしてて、なんか羨ましかった。

あたしがこんなに入れ込んで、プレゼン出来る事って何かあるかな?
阪神タイガース
いや、阪神タイガースはあたしレベルで語ったりするとえらい目にあうから。
もう強者が凄過ぎて。

GACKTも最後のツアーに参戦出来なかったショックが大き過ぎて、その後発売されたDVDも購入さえしてない。
観てしまったら、なんでこの場に自分が居なかったのか、たまらなくなるから。
なので、GACKTについても只今語る資格なし。

そう言えば、昔男女何人かでカラオケ行った時、男の子に「誰のファンなん?」と聞かれて「GACKT」って答えたら、その子が歌ってくれた。

超絶下手くそやった。

しかも歌ってくれたのが『Vanilla』
あたしが〝もう絶対この人追い掛けて行こう〟と思ったベスト中のベストな曲だっただけに
「お前が歌うんじゃーねぇッ💢」と心の中ではディスり倒してたけど、あたしはこういう席では場の空気が悪くなる行動は取らない常識人なので、
「すごーい!GACKTの歌カラオケで歌ってくれた人初めてぇ~。」と言っておいた。

今もしおんなじ事されたら、1番だけ無言で聴いて、勝手にブチッと止めて、無言で『Vanilla』のYouTube流すかもしれない。

多分よーせんけど。

GACKTは素人が手出していいアーティストじゃねぇんだよ。」
「歌えないから。技巧が超絶過ぎて。」
これは心の声。
あたしもどうせなら歌えるようになりたいと必死で練習したけど、どうあがいても無理だった。

ハァ~ (T_T)
今年の学園祭
『第94期 神 威♂楽"園 de オタチナ祭』も、どうしても外せない用事と丸かぶりで行けない。
しかし、なんちゅうタイトル。
書いてて恥ずかしいわ。
毎回これなんだ。
そして学園祭に行くファンは必ず学生服を着て行くという縛りがある。
キツいんだ、コレが!
GACKTももう44歳なので、ファンも当然アラフォーが中心。(無茶苦茶綺麗な人が多い。)
なかには50代60代の人も勿論居て、そういうファンがブレザーにチェックのスカートにローファー履いて、会場にゾロゾロ向かう姿は毎年カオス。
最寄り駅の一般ピーポーがギョッと振り向く、振り向く。

しかしある意味今年は行けなくて正解やったかも。
こんな髪型じゃ、今までの路線の学生服着たらオソロしいもん。
男子コス用にまた服買わなアカンとこやった。
でも年々キツくなる。
GACKT! 縛り無くしてっ!


しかし、ミスチルのベストアルバム。ホンマに捨て曲がないのが凄い。
リアルタイムで聴いてた時も、いいなぁと思ってたけど、この歳になって改めて聴くと、メロディーの良さは勿論、歌詞の深さが凄い。
なんで当時20代の桜井さんにこの詩が書けたんやろ?
6輪廻くらいしてからこの世に生まれ落ちて来た人って感じ。

二枚のアルバムの中のベスト1は何か?

あたしはやっぱ
『ニシヘヒガシヘ』
イントロから格好良すぎる。
車で聴いてると、テンション上がって仕方ない。
足で床踏み鳴らして上半身動く動く。
後ろから見たら結構危ない人かも。

どうあがいても歌えないけど。

いつもトラクター運転しながら、お父さんの事想いながらアカペラで歌う『涙そうそう』なら誰にも負けへんねんけど。

多分 日本一よ。

一ファンとして。

行って来ました!
もっともっとマンゲキ~アインシュタインの日。

しかし、なんちゅうタイミング。

行きの電車の中で、M-1の準々決勝の結果を知って、「ウソ…。」

う~ん………。
言葉が出て来ない。
よっぽど動揺してたのか、ホーム降りて桜橋口出口に出てしまって、御堂筋線に辿り着くのにむっちゃ時間かかった。

今までテレビで観ていただけのM-1。
今年劇場に通うようになって、本当になんぼでも面白い芸人さんがいる事にびっくりした。
決勝まで勝ち上がるって、並大抵の事やないんやわと。

アインシュタインの二人にとって、今年は飛躍の年だっただろうし、きっと自信もあったに違いない。
二人の気持ちを思うと、どういう気持ちで劇場に向かえばいいのか、複雑だった。

M-1に全然関係ないブログを書き出したりしてみたけど、なんかそれも逆に失礼な気がして。

そんな簡単に消化出来る悔しさじゃないだろうし、簡単に消化していい悔しさでもない。
それでも仕事は待ってくれないし、その仕事がお客さんに笑ってもらうことなんやから、きっと悔しさとか惨めさとか、色んな感情は一旦置いといて、今日目の前に居るお客さんに笑顔になってもらう為に、二人は笑顔で出て来てくれるはず。
あたしも思いっ切り楽しもう。
それがきっと一番。

結果、純粋に楽しかった。ヽ(^o^)

フリートークっぽいコーナーは、芸人さん達の立ち位置みたいなのが分かって、ちょっと得した気がする。
楽屋裏を覗いてるようで。

しょーもない事で笑い転げて、突っ込んだり突っ込まれたり、一緒にご飯食べたり朝まで飲んだくれたり。
先輩後輩で同士で、それでもライバルで。

本当に最後の最後に笑えるのはたった一組。

漫才観させてもらって、偉そうに感想書いたりしてきたけれど、あたしがアインシュタインの漫才についてどうこう書く事はない。

批評や観察は、一歩引いて俯瞰で観ていられるから頭に浮かぶ。
むっちゃ笑って楽しんでるけど、どこかで分析したがってる自分が居てる。

その一歩引いてがアインシュタインに関しては出来ない。
二人が出て来ると、異様に心拍数が上がるのが良く分かる。
いい観客でありたいという欲が顔を出したり、カッコつけの自分が下向かせたり。

もちろん漫才を聴きに行ってるんやけど、感覚的には会いに行ってる感じ。
会えて嬉しい。
会えてOK。
会えて全て帳消し。みたいな。

だからあたしがアインシュタインの漫才についてどうこう書く事は、一生ない。

M-1、ワイルドカードってのがあるんや。

二人はやるだけの事はやって、結果は二人の手を離れた。
あとはファンの出番でしょ。

こういう時くらい頑張らないとね。

お疲れ様。

「先生、オーダーと違いますけど?」

日曜日に髪を切った。

有働由美子さんみたいになる予定が、カットしてくれる先生が、あたしのお父さんの思い出話に爆笑して泣いて笑うもんやから、こっちも調子乗ってペラペラ喋って出来上がったら
「あれ?先生もみあげのところは残してって言ったよな?」
「後ろももうちょっと長めって言ったよな?」
な、仕上がり。
かなり短い。
後ろほとんど刈り上がっ てる。

ま、ほっときゃ伸びるから別にいいねんけど。

もう、高校1年の時から通ってるから35年の付き合いになる先生にやたらウケたお父さんの話。

あたしのお父さんは、凄いしつけに厳しい人だった。
特に挨拶にうるさくて、誰々に会うとか言うと、「ちゃんと挨拶せえよ。」と必ず言われた。

小学生の時の学校からの帰り道。
隣の畑にいたおばさんに「ただいま。」と声を掛けて家に入った。
その5分後、裏の勝手口がバーンと開いてお父さん登場。

お父さん「〇〇ーッ!お前今おばさんに挨拶したけっ?」
あたし「した。」
お父さん「したやと?お父さんのとこまで聞こえへんかったでよッ!」
そら、そやろ。
お父さんはずっと離れた田んぼに居たんやから。
けど、激高してるお父さんにこう言ったところで通用しない。
あたし「したもん。」
お父さん「聞こえへんかったら、してへんのと一緒や!もう一回して来いッ!」

おばさんにもう一回挨拶しに行くの、恥ずかしかったわぁ。
全てがこんな調子。

またまた学校の帰り道。

年子のお姉ちゃん達はいつも一緒に居たけど、三つ歳の離れたあたしはいつも一人遊びしてる子で、その日も路肩の白線を平均台に見立てて爪先で歩いたり、クルッと一回転したりしながら帰ってた。

家に帰り着いてランドセル降ろしたと思ったら、またまた勝手口のドアがバーンと開いてお父さん登場。

お父さん「〇〇ーッ!何下向いて歩いてるー?」
いや、路肩の白線を平均台に見立てて歩いてた。とは、なんか恥ずかしくて言えない。
あたし「別に…。」
お父さん「下向いて歩いてなっ!もっと胸張って歩けっ!」
あたし「うん…。」
お父さん「ちょっとここで練習してみぃ。」
あたし「ええっ?ええわ、そんなん…。」

でもこういう時のお父さんに何言っても通じない。
結局六畳の和室の畳の縁に沿って、四週くらい胸張って歩く練習をさせられた。
あんな恥ずかしい事なかったわ。

でもあたしはこのお父さんの厳しさが大好きだった。
怖いけど、大好きで構って欲しくて仕方なかった。

あたしの家は元地主の大百姓で、お父さんもお母さんも田んぼに畑に本当に忙しかった。

今のパパさんママさんみたいに、何処行くのも手を繋いで付いて来てくれるなんて事は全くなかった。
お父さんにもお母さんにも、手を繋いでもらった記憶もないし、抱き上げてもらった記憶もない。
あんまり好きではなかったお爺ちゃんがあたし達子供を見てくれてた。
時代と言えばそれまでやけど。

あたしはその時の空気を敏感に感じ取って読んでしまう、ちょっと妙な子供だった。

これを言っても「お前が3歳までの話や、覚えてるはずがない。」と、お父さんに言われたけど、あたしのお母さんの一番古い記憶は、田植えの手伝いに来てもらった人達に、(昔は手伝ってもらう代わりに賄いを出して、人を呼んでた。)泥だらけの裸足のまま、お茶をくんで回る姿だ。
農耕用の牛も飼ってて、牛に藁を与えるから、自分のご飯は後回し。

そういう姿をずっと見てたので、自然と構って欲しいなんて言ってはいけないと思ってたのか、近所の人からよくこう言って褒められた。
「この子はほんまに泣からへん、手のかからん子やな。」

子供は子供なりに、どうすれば自分が役に立つかを考えるものだ。
あたしの場合、それがお父さんお母さんの手をとらせない。という事だった。

ある日おこたで寝てしまってお父さんが抱き上げて布団まで運んでくれた事があった。
その途中で本当は目を覚ましてたけど、寝たふりを続けた。
子供心にこうすれば抱き上げてもらえるのかと思って、やたら狸寝入りをするようになった。
自分では完璧な狸寝入りだと思ってたけど、真ん中のお姉ちゃんに「また狸寝入りしてやる。」と言われてたから、きっとバレバレだったんだろう。
それでもお父さんは毎回抱き上げて布団に運んでくれた。
あたしの幼稚園児の時の遠い思い出。

もっと「抱っこして。」とか「手繋いで。」って素直に言える子供だったら、こんなに情緒不安定な51歳にはなってなかったかもしれないな。

子供は素直に限る。


風が吹くと襟足がスースーする。
大阪に着て行こうと思ってた服は似合わないな。
コーデ考え直さないと。
いっそ「ザ・少年」みたいな服で行こうか。
洋服から出てる手や顔が、どう頑張っても50代そのものなので、ちょっと奇妙やけど。

構わない。
50歳になった時、『辛気臭い服は着ない』と決めた。
世の中の〝頑張ってるオバチャンは痛い〟みたいな目と、乳癌の治療費に気絶しそうな程お金かかったので、洋服や遊びにお金使うのが申し訳ない気持ちになって、大人しくしてたけど…。

世の中にはこんなにも色んな色や、綺麗な物で溢れてるのに、他人の目を気にして自分の好きな物を身に付けないなんて阿呆臭い。
なんか、50歳になってちょっと吹っ切れた。

オーダーした髪型じゃないのも、ちょっと考え方変えたら面白い。

しばらくこの髪型と遊んでみよう。
大人ぶるのはいつでも出来る。

「するかぁーッ!」

晦日のまんげきカウントダウンイベント
歌合戦に大運動会。
むっちゃ楽しそう。
行きたいな。

でも、さすがに82歳のお母さんを広い家に一人残して出掛けるのは気が引ける。
晦日、ポツンとお母さんがコタツで丸まって一人で紅白を見ている…。
考えるだけで泣けて来るわ。
やっぱり一緒に居てあげよう。

それに12月は夢の三枚看板の落語(6500円)
1月は立川談春さんのフェスティバルホールでの独演会(4500円)と落語続きで結構な出費。

でもこうして考えると、まんげきというかお笑いは安いね!😆
で、もっと凄いのは、結構な回数劇場に通ってるけど、一度も「チケット代返せッ!」と思った事が無い事。
これはなかなか凄い。

阪神やとようあるもん。
滋賀県くんだりからわざわざ来てんのに、やる気あるんかっ!」みたいな事が。
ちなみにあたし野次は飛ばさない。
いかにも言いそうやけど。
ま、2アウト二、三塁の逆転のチャンスにバッターが見逃し三振したら、「振れよッ!振らな前飛ぶかぁッ!」くらいの事は言うてまうけど。
うん?これを野次と言うのか。

でも三枚看板の大御所御三人は勿論、談春さんの落語もホンマに凄い。
いつも終わった後、痺れてしばらく動きたくない。

東京アレルギーのあたしは、〝今一番チケットが取れない落語家〟という触れ込みに、「なんぼのもんやねんな。」くらいの気持ちで聴きに行ったら、「ほら、チケット取れへんわ!」ってすっかり大ファン。
大阪での独演会は、欠かさず聴きに行く。
無茶苦茶早口やし、お客に親切な落語では決してない。
ま、あたしごときが批評していい落語家さんではないわ。
枕もむっちゃ面白い。
ドラマの撮影秘話を毒舌全開で話してくれる。
今からものすごーく楽しみ。

けど、談春さんの落語を一緒に聴きに行っていた虎友(仮にAさんとしておく)をあたしは一昨年失った。

Aさんとは甲子園に車で一緒に行く仲。
あたしなんかが足元にも及ばない程のガチンコの虎キチ
正確な年を知らないけど、10歳くらい年上のはず。

今年の阪神について。
今日のバッティングオーダーについて。
あの時の監督の采配について。

いくらでも尽きる事なく、思う存分阪神について語れる虎友やった。一昨年までは。

色んな事に造詣の深い人で、談春さんの独演会の帰り、感想聞いてても飽きなかった。

一昨年も車の中であーだこーだ話ながら、あたしの車が置いてある待ち合わせ場所まで帰って来た。
「今日はありがとうございました!」と降りようとしたら、ドアをロックされた。
「うん?」

「〇〇ちゃんて、僕の事好きなん?」と来た。

「………、はぁ?」

アカン。書いてたら思い出して腹立って来た。

もう一回言うわ。
「はぁ?💢」

なんでそうなる?
なんでそんなん思うわけ?

一体何年の付き合いやねんな。
あたしが22歳~25歳の時、あたしはあるバンドのボーカルで(コードも分からない。楽譜も読めない。楽器も全く出来ない。ただ歌が歌えて、舞台度胸が恐ろしく良く、元演劇部なので腹式呼吸が完璧なだけのボーカル)、Aさんは別のバンドのベーシスト。
バンドと聞いて想像するような格好いいものではなかった。
Aさんも本業は専業農家やし。
でも、ま、シュッとはしてはるわ。

お互い、所詮素人の集まりみたいなバンドやったけど、それなりに練習もしてたし、観客は身内だけみたいなライブもやったりして、楽しくやっててさ、あれからちょいちょい事あるごとにみんなと遊んで来てさ。
あたしにその気があるなら、とっくの昔にこっちから仕掛けてるっちゅうねん!
ほやろ?
世の中の人に問いたいわ。
その気がないから、ずっと楽しく遊んで来たんちゃうの?

どこで、なんで、何きっかけで、「気があるの?」と思うわけ?

もう余りに想定外で不意打ちで、自分の車に戻るのに手間取ったわぁ。
う~~。

あたしが誤解させるような態度取ってしもたんか?

しもてんねんろなぁ~。

なんか、ボディタッチが多い人らしいねんわ、あたし。
40歳くらいから気を付けて、気を付けてだいぶマシになったんやけど、こういうのはクセのものなので、なかなか完璧には直らない。

仕事中は出ない。全く。
飲み会とか、みんなでワーワー喋ってる時とか、ようはリラックスしてる時に出る。

あの時も触ったりしてたっけ?
触ると言っても、手を握ったり太股に手をやるとか、そんなんちゃう。
ちょっと肩を触ったくらいやって、せいぜい。
それがアカンかったんか?

もう、この前のくそガキやないけど、変なスイッチ入れてくんじゃねーッ💢💢💢
ゼイゼイ…。

あたしはモテた事はないけど、年上のおじ様方の受けは異様に良かった。
なんでか?
ちゃんと、話を聞くから。
ただそれだけ。
今の女の子は、おじさんの話を聞こうとしない。
おっちゃんの話も毛嫌いせずに聞けば、それなりに面白いのに。

でもよぉー、それがこんな事になるんなら、どーすりゃええのよ。
おせーてよ。

あの時以来、Aさんと甲子園行く事も、落語聴きに行く事もなくなった。
専業農家兼業農家
それだけ。

昔から散々言い尽くされて来たこの問い。
『男女の間で友情は成立するか?』


「するかぁーッ!!💢」