6370円…。

行って来ました!
バツウケティナー。

アインシュタイン、アキナはもちろん、久しぶりの生和牛観れて嬉しかったなぁ。
しかし生和牛と書くと、一気に生肉感が増すもんですな。

バツウケはネタやコーナーの面白さは勿論あるんやけど、どちらかと言えば三組の仲の良さを見てほっこりする舞台。
前になんかのお笑い批評みたいなのに、アギシュの事を「この6人の人柄の良さが徐々に浸透し、人気ユニットとなった。」みたいな書き方がしてあって、
「お笑い芸人やのに、人気の一番の理由が人柄の良さってそれどうよ。」と思った記憶があるけど、今となってはあの批評記事は核心を突いてたわと思う。
6人から感じる底辺にある育ちの良さみたいな、〝ちゃんとしてはる人達〟の安心感。
51歳からすると、これホント大事。

でもあたし、今日は疲れてた。
Wikipediaに書かれてそうなガセ情報を当てろ。のコーナーのシンキングタイムで二回くらい寝た。
一瞬やったけど。

仕事は怒濤の年末商戦。
毎日山と届くゲームの本体やamiibo
「もう~どこに置くねんっ💦」
カウンター内の棚整理して、倉庫片付けてスペース確保して、積んで…。
隔週くらいに行われるセールに施策。
作業指示書とにらめっこしながら売り場作り。
ほんでほんで…

体力も使うけど、残業禁止になってから時間との勝負で、今何を優先してとりあえずどれだけは絶対やっておかないといけないか、常に取捨選択の連続。
こういう時にマイペースなスタッフが居るとイラッとするし。

疲れ切ってるのに、さあ寝よう!と思うとなかなか寝れない。
なんでなんやろ?
毎年陥る負のループ。
仕事中は動き倒してるので眠くなる事はないねんけど、止まるとアカンのよ。

劇場で寝るって最低やがな。
何しに行ってる訳?

ま、でも楽しかったぁ~。
今年最後の劇場通いがバツウケで良かったぁ。
と、思ってたわ。
電車乗るまでは。

電車に乗ったら三段落ちみたいな目に遭った。


近江八幡駅近くの駐車場に置いてる愛車。
駅近にしては500円の安い駐車場。
ただしそれは24:00に閉まるという条件付き。
なので毎回舞台が終われば一目散に駅に向かう。

まず一段目。

大阪メトロの梅田の改札出る時に切符通すと「ピンポーン」
「もうっ!急いでるのに、何で?」
慌てて駅員さんの居る改札へ。
「なんかピンポーンって鳴るんですけど(焦っ)?」
駅員さんあたしの差し出す切符を一瞥してクールな声で一言。
「これ、JRの切符です。」
「ホンマやっっ!」
自分でもびっくりするくらい大きい声でリアクションしてしまった。

もぉ~恥ずかしい…。
焦って動くとロクな事ない。
落ち着かな…。

22:20分発の米原行きの新快速に間に合った。
これだと駐車場のゲートが開かず途方に暮れる心配はない。

ホッとして座席も確保して、やれやれと座る。
バツウケの間に届いてたメールやlineに返信。
ネット注文した商品の返品交換手続き忘れてるわ、やらなきゃ…。
もうこの辺から怪しかった。
スマホ触ってる途中で何度も手が止まって、全然関係ない所を指が触ってしまってて、なんか変な画面開いてたり…。
とりあえずやるべき事は済ませてちょっと目をつむる。

そして二段目。

「山科~、山科~。」のアナウンスに何故かビクッと反応し、椅子から立ち上がりドアへ。
見えてきた近江八幡駅とは違う景色に
「何処やここ?」
「山科?近江八幡までまだまだあるやん。」
内心焦りながら、さも降車客のような振りして隣の車両に移る。
ほんで座るとこ空いてないし。
一駅分立ってやり過ごし、空いた座席に腰を下ろす。
「ハァ~。ま、今日は24:15くらいには帰れるわ。」
いつの間にかウトウト……………。

恐るべき三段目。


能登川~、能登川~。」

能登川っ?」
「今、能登川って言った?」

車内からホームを確認。
能登川

マジでッッ?!
乗り過ごしたっ!!!

腕時計見る。
23:32
下りに乗り換えればなんとか24:00に間に合う?
ダッシュで階段上がると、下りのホームに下りる階段前には無常にもロープが。
『本日の終電は終わりました。』
終電出たらロープ張るんや…。
知らんかった…。

って、ほんなんどーでもええねんっ!

どーするよ。
この時間、能登川から近江八幡戻る手段はタクシーしかない。
「マジか~、もう何やってんのよ~。」
座り込みたい気分やったわ。

トボトボとタクシー乗り場へ。
こんな時間やけど、飲み会帰りらしい人があたしの前に二人。
二人まではスムーズにタクシーが来た。
なのにあたしの番になってなかなか来ない。

「え~、今からタクシーで近江八幡戻って24:00間に合う?」
「タクシー代払って駐車場閉め出されてて、やっぱり家までってなったら最悪。」
どうするべきか迷ってたらタクシーやって来た。
「何処まで?」
「うーん、八日市。」
八日市?どーしたん?」
「乗り過ごしちゃいました。」
「あ~。」
とりあえず走り出すタクシー。

どーしよ。
家までタクシーで帰ったとして、明日どうやって近江八幡駅まで行く?
お母さんにガチャコンの市辺駅まで送ってもらって(これも散々文句いわれそうやな…)電車代払って近江八幡駅まで行ったとして、駐車場から出すのに余分にいくら払うんやろ?
それに、明日は仕事行く前に立ち寄らないといけない用事がある。
う~ん、厳しい…。
やっぱ今からでも近江八幡駅向かうか。

「すみません、やっぱり近江八幡駅で。」
近江八幡?」
「車が置いてあるんです。24:00までに間に合いますかね?」
「う~ん、ギリギリやで。」

賭けてみよう。
が、しかし。
外はこんな事まずないというくらいの濃霧。
真っ白。

前を走る車が遅い。
ジリジリして乗ってると、凄い勢いで上がって行くメーター。
「ひぇー、もう二千円超えた。ここまだ五個荘やで。」
もう眠気なんかとっくの昔に吹っ飛んだ。

間に合う?間に合わない?
気持ちの焦りに加えて、どんどん上がるメーターに目は釘付け。
「うわぁ~、五千円超えた…。」
「これで閉め出されてたらどーしたらええの?」

駐車場着。24:05

タクシーに待ってもらって車にダッシュ
開いたぁ~~~。
良かったぁ。
ほんでなんぼ?


「6370円。」

6370円っ?!
「……ありがとうございました。」
声が震えるわ。

あ~もぉ~何してんねんろ…。
6370円もあったら、ちょっと高いかぁって行くの諦めたお芝居とかコンサートとか行けるやん。

ずーん……⤵️⤵️

気持ちの落ち込みようハンパない。

もぉ~、今年最後の劇場通いで何でこうなる?
何してんねんろ…。
もうホンマに…。

遊び過ぎ?
お母さんはボチボチ大掃除始めて、家のことやってくれてるのに、あたしは遊び呆けてるバチが当たった訳?
それとも、アニキや芸人さんの事、上から目線でイジり倒した罰?

これってどういう事?

ハァ~、笑いになんか変えられへん。
ひたすら落ち込む。
久々のド凹み。

今日の事を笑いに変えられる日ってやって来る?

もうオチを考える気にもならない。

また寝られへん。
悔しくて。

6370円。
多分この金額、一生忘れへんわ。

神様。
あたし、何を間違ってた?

こんな終わり方、嫌なんですけど。