快速電車の悲劇
昨日のIMP ホール でのお笑いライブからの帰り。
そんな毎日毎日遊んでばっかしもいられないので、15時~仕事を入れてた。
お笑いライブが終わったのが12時半くらい。
そっからダッシュで大阪ビジネスパーク駅に走り、電車内の人に。
スムーズにスムーズに乗り継いだとしてギリギリの時間。
心斎橋駅で御堂筋線に乗り換える。
行きはここで軽く迷った。
だってさ、御堂筋線から心斎橋駅で長堀鶴見緑地線に乗り換えると書いてたら、普通1回改札出るやん?
改札出て、長堀鶴見緑地線を探すやん?
うん?何処?
改札出て周囲を軽く回って、長堀鶴見緑地線↘の表示を見つける。
え?どゆこと?
また改札入るの?
つい今出て来た時に目があった駅員さんの視線を感じながら、再び改札通った。
改札出ずに別の路線に行けるなんて。
滋賀作の頭には1%も無い手段。
帰りは迷わずに乗り継ぎ完了。
なんか、凄い征服感。
あたし、やるわ。
出来る子やわ。
でも、その征服感も長く続かない。
新大阪駅でJR に乗り換えようとしたのに、野洲止まりと京都止まりばかりで米原行きが無い。
オマケに新快速が来ない。
え~、ヤバい。間に合わんかも。
どうする?
とりあえず快速乗ってみるか。
今思えばこのチョイスが失敗だった。
大人しく米原行きの新快速を待って乗れば良かったのだ。
あ~、ヤバい、ヤバい。
近江八幡駅に着いて車かっ飛ばしても間に合わん?
混んでたらアウト。
電車に揺られながら焦った所で仕方ない。
と、腹くくったのも裏目。
ちょいちょい訪れる眠気にやられ、新快速に乗り換えようと思ってた京都駅も、草津駅も綺麗に乗り越した。
あ~あ、各駅停車してるやんか。
電車は栗東駅を発車。
アカン。もう完璧に間に合わん。
マナー違反やけど、職場に電話入れておこう。
「あ、店長?すみません。用事が思ってたより長引いて、まだ野洲に居るんです。」
「え?あ、山田さん?あ~、今日3時からなんですね。」
何?
存在忘れられてるやないか。
「はい。3時からなんです。3時半にはならないと思うんですけど、間に合わなくて。」
「分かりました。大丈夫ですよ。4時からにしときますね。」
「すみません💦」
さすがに大阪にお笑いライブ観に行って、仕事に遅れるとは言えず。
電話で喋ってる間に電車は野洲駅へ。
野洲駅にあたしの乗ってる車輌が到着した。
隣のホームに新快速の掲示の車輌が止まってる。
どうする?
乗り換える?
野洲から近江八幡までの間、新快速に乗り換えたところで、時間にしたらほとんど縮められない。
でも、遊びに出掛けて仕事に遅れるという後ろめたさが、あたしを新快速の車輌に飛び乗らせた。
うん?
なんか、えらい空いてるぞ。
と、そこに車掌さんが声掛けながらやって来た。
「この電車は終点です。回送になりま~す。」
何?
何ですと?
今、なんておっしゃいました?
「ウゲッ!マジか?」
慌てて再び飛び降りる。
その時、車内からの
「この人何してはんのやろ?」という無数の視線をホームに残して、あたしが乗ってきた快速電車が発車した。
「待ってぇ!」
と、心の中で呼び止めながら、ゴミを捨てる振りをしてその場を離れた。
嘘やん。
こんな事ある?
なんでわざわざあともう少しで近江八幡に着く電車から飛び降りて、置いてけぼりにされる訳?
あ″~、あ″~、3時半なんてとても間に合わへん。
店長、店長~。
すんませぇーん!!
近江八幡駅に着いて、車かっ飛ばして職場に向かう。
本当は駅で着替えるつもりしてたのに、そんな時間は無くなった。
国道の信号待ちの間にスカートを脱ぎ、ジーンズに履き替える離れ業をやってのけた。
これやってみしょ。
かなりスリリングやで。
あたし、劇場通いするようになって、スペック色々身に付けた気がする。
言わば、山田真理進化系。
それがいつどのタイミングで役に立つ時がやって来るのか、全く分からないけど。
店長。
あたし、進化しました。