551。

行って来ました!

『よしもとお笑いライブinIMP ホール2019秋』

行きの長堀鶴見緑地線

向かいの席の30歳前後の割とお洒落な男性。
スマホに夢中。
夢中になり過ぎて、多分自分の居る所が電車の中やと忘れたに違いない。

スマホを触りながら鼻をホジホジ。
そして、指に付いて来た鼻〇ソをじっと見た次の瞬間。
ピッと飛ばしたのだっ!

「うげッ💦」

思わず腰が浮いたわ。
幸いその鼻〇ソは、男性の足元に落ちたので、あたしにまでは飛んで来なかった。
そして、一瞬指に目をやった後、その指を黒のジーンズの太股で拭いた。
しっかり黒いジーンズに残り鼻〇ソが付いていた。

座席で拭かなかっただけマシか?

そして、太股に残り鼻〇ソを付けたまま、またスマホイジりに夢中になって行った。

「気ぃ抜き過ぎやろっ!」

皆さん。
電車の中は家の中とは違います。
要注意。

松下IMP ホール 到着。
貸しホールらしいけど、綺麗な会場。

ちからこぶ、エンペラー、金属バット、セルライトスパ、ラフ次元。

劇場の出番はあっても、まだまだテレビ出演は多く無いホンマの若手。
劇場を飛び出してのお笑いライブは、ファミリー層やちょっとアダルトなお客さんが増えるので、お笑い指数も露出度に比例するところがある。
それって仕方ない部分もあって、今や押しも押されぬ人気者コンビもきっとみんな通って来た道。

あと何年かしたら、この中から登場しただけで、「キャーッ!」って黄色い歓声と共に、お尻が浮くお客さん続出みたいなコンビが出て来るのかも。

見取り図から明らかに歓声の大きさが違った。

あたしの左隣の凄いリアクションが良かった女性が、
もりしがリリーさんに放つ
熱中症になった櫻井翔みたいな顔しやがって。」のお決まりのフレーズで大ウケ。
このくだり、他のお客さんも大喜びで、〝あたおか〟に匹敵する鉄板ワードになってる感じ。

アインシュタイン登場。

あたしの右斜め後ろの二人組女子が、
「増えてる、増えてる。ホンマに増えてるやん!」と、大騒ぎ。
そして稲ちゃんが「よろしくお願い致しますぅ~。」と、頭を下げた瞬間
「ホラッ!黒なってるって!」
と、かなり大きな声でリアクション。

出て来ていきなり増毛した髪の毛でつかみはOKなんかと思ったら、なんかツボに入ってしまって、稲ちゃんが動く度にもう可笑しくて可笑しくて、涙出た。

でも、ホンマに頭下げた時、地肌が見えてる面積が小さくなってた!

どうしたの?
忙しくて増毛なんか行ってる時間無いやろに。
そもそもボトルキープしてる16000本の髪の毛は全部植え付けられたんやろか?
あ、植え付けたは正確やないな。
結び付け終わったんやろか?
あれも賞味期限やないけど、あんまり長いことボトルの中に放置しといたら、切れやすくなったりせえへんのやろか。
104万円のローンなんて、今の稲ちゃんなら残高一括返済出来るやろけどさ。

髪の毛フワフワさせながら熱演する稲ちゃん見ながら、頭の中を104万円増毛がチラつく。
余計面白い。

キャパ800余人の会場なんて、今のアインシュタインにとっては特別なものでは無い。

緊張なんて全然してない。
アドリブもかましながら余裕綽々。
その余裕が会場全体を見回す余裕にもつながって、思い通りにお客さんを転がしてる感じ。

しかし、何回となく劇場通いして来て、最初の頃と変わって来たと感じるのは、稲ちゃんへの歓声の多さ。

昔は「キャーッ、ゆずるぅ~💕」が圧倒的に多かったのに、今や
「稲ちゃぁ~ん、こっち向いてぇ!」
やもん。

世の中、変化を求める傾向にあるよね。

アインシュタインが捌けて行く時
「可愛かったぁ~。」と言う声があちこちから上がったけど、さてあれはアニキに向けてのものなのか、稲ちゃんに対するものなのか。

ほぼ真正面の席から見る二人は、よしもと不細工ランキング1位と男前ランキング1位の対比が、他のコンビが逆立ちしても勝てない見た目のインパクトと面白味がある。

よくぞこの二人がコンビを組んでくれた。
アニキの働くショットバー(?)に、稲ちゃんがコンビを組んでくれる様、口説きに通ったその当時。
二人は今の景色を想像出来てたやろうか?

和牛登場。

賢志郎君のツッコミは〝品があるツッコミ〟と評される事が多い。

何と言うか、ガツガツしてない。
そして、言葉を操る事だけで笑いが起きるのではなく、一瞬のタメの表情や、「うん?」と首を傾げる間の取り方が絶妙なのだ。

今回のコマーシャル出演が舞い込むネタは、他のネタに比べて、タメの表情の作り方や間の取り方がライトで、二人の普段のやり取りが垣間見れたお得感みたいなのを感じる事が出来る。

劇場の板の上に立ってるのに、楽屋でも二人はこんなやり取りしてるんかな?って思わせる自然さ。
これを狙いに行って笑いにしてるとしたら、和牛はあたしの分析や解析なんか鼻で笑い飛ばす化け物だ。

大トリはやすともさん。

東京女と大阪女の違いを、ゲラゲラガッツーんと、会場のお客さんを共犯者に引き込んで一緒に笑い飛ばす二人。

圧巻。
貫禄。

何回も観てるのに、笑い転げてしまう。

やすともさんが東京進出せずに、大阪に居てくれる事実は、あたしの心の中にぽっと火を灯す。

上手く例えられなくて情けないけど、551の豚饅みたいな。
見た目の話では無く、いつも大阪に行けばそこにある安心感。
絶対にハズレが無い安定感。
「え?大阪に来て551の豚饅食べた事無いの?」と、関東の人間に誇りと自慢を込めて勧めたくなる優越感。

「大阪から551の豚饅が消えるなんてあり得へんやろ。」
と同じ大阪の象徴。

今日も漫才が終わった二人に思い切り手を振って、座席を立った。