復活ならず

昨日の藤浪復帰登板。

全ての用事が終わったのが夜8時。
まさしくダッシュで車に飛び乗って、radiko起動。

藤浪~、藤浪~、藤浪や、如何に?
と、思ったらまだ5回やのに、守屋が投げてる。
「えーっ?まだ5回やのに、もう代わったん?」と思わず声が出た。

radiko起動したまま、野球速報をチェック。

藤浪8四死球で4回1死で降板。

四死球
四死球って…。
え~、一番改善されなアカン部分が何にも直って無いって事ちゃうの?
でも、8四死球で失点1。

これってどう考えたらええの?
凄いのか?
荒れに荒れ過ぎて、相手打者が的が絞れなかったのか?
う~ん、データ見ただけでは分からん。

とりあえず帰ろ。

地上波放送、解説はアニキ金本元監督と、山本昌さんのレジェンド解説。

昌さんはそう悲観的に藤浪の事捉えてない。
アニキは自分がずっと見て来た投手なだけに、「もう一回チャンスを与えてあげて欲しい。」とコメントしてる。

余計どうやったんか、分からんわ。
映像見てないし、これは今晩のニュースでチェックやな。

しかし、超満員の甲子園が凄い。
当日券完売はだてではない。

あたしが観戦した7/31の試合は、
観衆 45769名。
昨日の藤浪登板の試合、46274名。

この500人の差は大きい。
45000人台だと、チラホラ空席があるのが結構目に付く。
でも46000人越えは本当にビッシリ。
これだけの人が藤浪晋太郎を見に詰めかけたという事実。
そして交代を告げられてベンチに下がる藤浪に対して沸き起こった拍手。
このシーンには胸が熱くなった。

夜のスポーツニュースをチェックするはずが、キッチリ寝てしまった。

ありゃ。
スマホのハイライト動画を見まくる。

こうなったら解説は、おはようコールとすまたんのスポーツコーナーでチェックするしかない。

そのすまたんでの解説を見て衝撃だった。
あんなに変化球に頼ってたなんて。
梅ちゃんがストレートのサイン出しても、藤浪は首を振って投げたがらない。

決め球も変化球なら、カウント稼ぐのも変化球。
藤浪よ。どうしてしまったのた。

川藤さんが言っていた「歌を忘れたカナリア」に、もの凄い納得。

あたしは野球経験者ではないので、薄い知識しかないけど、それでも
〝ピッチャーは真っ直ぐが命。〟
〝決め球が変化球であっても、真っ直ぐの威力があるからこそ、変化球が活きる。〟
な事くらいは知ってるぞ。

藤浪もしょっちゅう言っていたではないか。
それがこんな風になってしまうものなのか…。

素人目にも、今藤浪が抱えてる問題は、技術的な事ではなくて、気持ちの問題なのではないかと思えた。
そして、だからこそこれは簡単な事ではない。ちょっと根が深いぞ。と思えて、なんだかズ~ンとなってしまった。

まあ、あたしがいくら気を揉んだところで、どうにもならないのだ。
そんな事は分かってる。
分かってるけど、無茶苦茶心配なのである。

相手打者は恐ろしく腰が引けていた。

そりゃそうだ。
藤浪の身長+手の長さ+マウンドの高さなら、2メートル50センチ位の高さから、150キロを超えるボールが飛んで来るのだ。
しかもそれが何処に飛んで来るのか分からない。

なんぼプロでも怖いと思うよ。
実際死球受けた仲間が、目の前でのたうち回ってるんやし。

だったら、だったら、あれこれ考えずに思いっ切り腕がちぎれるくらいに、ストレートをドーンと投げればいいのにっ!
と、思うのは素人考えなのか?

いや、きっと藤浪は色んな人から、腐る程こんな似たような事を言われてるんだろう。

ごめんよ、藤浪。
藤浪晋太郎

でも、あの甲子園の阪神ファンの姿を見たやろ?
タオルを持って、手作りのボードを掲げて応援するファンの姿を。

あの拍手を聞いたやろ?
悔しそうに胸の辺りを叩いてベンチへ下がる姿に、自然と沸き起こった拍手。

あんな事ないで。

正直罵声が飛んでもおかしくない内容やったやん。
毎回四球や死球でランナー出して。
これを直す為に、二軍で汗をかいてきたんと違うんか?
どないなってるねん。
そう言われても仕方ないピッチング。

それでも沸き起こった拍手。
立ち上がってメガホン叩くファン。

でも川藤さんが言ってたみたいに、あれはキツい言い方をすれば『同情の拍手』

いつか、(それがいつになるのか、ちょっと分からなくなってしまったけど。)
それでもいつの日か、
「やっぱ、あたしらの藤浪はスゲェーッ!」
「見たかっ!これが阪神タイガース藤浪晋太郎やねんっ!」
って言わせてよ。

待ってるからさ。
甲子園で。

阪神タイガースの大エース』
その称号に相応しいのは…。

藤浪晋太郎

君しか居てないで。