あ~谷町線
あ、また寝ちまった。
昨日、大阪駅~上本町まで彷徨い歩いた疲れがまだ取れへん。
でも楽しかった余韻はしっかり残ってる。
久々のジャルジャルさん。
やっぱジャルジャルワールドは凄いっ!
もう最高っ!
あの発想は何処から出て来るんやろ?
一般人とは脳ミソの仕組みが違うとしか思えへん。
M-1 で見せた「ピンポンパンポーン」のネタ(?)も、かっちり決めずにその時の流れでやってたってのはホンマなんやろか?
そんな事出来る?
あのネタを、あの舞台で、ガチガチに作り込まずにやってしまうって。
信じられへん。
10分ネタの最後に向かって行くに従って、お客さんの笑いが渦巻いてくみたいに、ぐわぁーんって大きくうねってるみたいやった。
生で観る度に、〝ワァーっ!〟って拍手すると同時に、「凄いなぁ~。」と無意識に口にしてしまってる。
そして、ジャルジャルさんのネタは、男性が無茶苦茶笑う。
いつもの常設劇場を飛び出して、会館なんかで行うライブは、劇場の客層よりも男性率が高くなる。
あたしの周りの男性も、見終わった後「スゲェな。むっちゃオモロかったわぁ。」って話してた。
それを聞きながら、「そやろ。ジャルジャルさん凄いねん。」としたり顔でうなずくあたし。
ジャルジャルさんと別の意味で凄いのが和牛。
登場してお客さんに手を振る水田君が、食い倒れ人形に似てる。
なんか、着ぐるみっぽい。
もう痩せる気さらさら無いな。
M-1 で 巨人師匠が和牛に良く言う「最初のかかりが遅いから、これ大丈夫かな…。と思ってしまう。」
今回のネタもそんな導入。
なんかゆったりしてるなぁ…と思ってると、ラストに向けて坂を上がってくみたいにボケ数が増えて行く。
二人が全然焦らずに余裕さえ垣間見せて掛け合ってると、もうなんか50代くらいのベテラン漫才師に見えて来る。
今年はどのネタで勝負して来るんやろ。
アキナの人気も凄い。
アキナって不思議なコンビ。
コントやテレビの中で見せる、山名君がレオタード着たり、振り切った演技(?)で押したり、秋山さんまで変顔のオンパレードで悪ノリしたりする。
こういうのって、引いてしまう女の子は確実に居る。
教室で悪ふざけばっかりしてる男子を、「もう遊んでばっかりいんと、ちゃんと掃除してっ💢」って必ず怒る女子が居るように。
なのに、どんどんハマって行く女子増殖中。
元々ネタがしっかりしてるから、純粋に面白くて好きになって行くパターンと、テレビで見かける事の多い二人が、自分達のコーナー以外の時はあまりガツガツ前に出ないちょっと繊細な部分に好感を持つパターン。
あたしはアキナのネタを観ると、最近は八つ橋が浮かんで来る。
生八つ橋のおたべじゃなくって、おせんべいタイプの方。
噛めば噛むほど味が出る。
長いこと口の中で居続ける。
歯とか上顎とかにくっついて離れへん。
そして気が付けばまたもう一枚手を出してしまってる。
『八つ橋アキナ』
演歌歌手みたいやな。
長くお茶の間に愛されて行く要素を一杯持った二人。
登場して来た時、手を振った。
なんか、振りたかった。
足の裏のジンジンした感覚が薄れて行くのと交差する様に、お腹にジワーッと広がってく温かさ。
ライブ終わって、「よしっ、帰ろっ!」と元気良く会館を出る。
帰りは行きに比べると迷う事は少ない。
みんな一斉に出るので、人の流れにくっついて行くと駅に着くので。
昨日もあたしの前を歩いてた女の人達の後を付いて行った。
途中で「こんなとこ歩いたっけ…?」と思ったけど、もう遅い。
引き返すにはだいぶ来たし、自分が何処に居るのか全く分からない。
でも何人も同じ方向向いて歩いてるから、絶対駅に辿り着くはず。
着いたっ!
何ですと?
何処?ここ?
近鉄戦?
でも確か、会館までのアクセスの中の一つにあったぞ。
え~、近鉄戦?
知らん、知らん。
と、その先に「谷町線↑」の表示が。
どうする?どうする?
その時。
あたしの横を、行きの谷町線で一緒やった黒の花柄模様のワンピースを着た女の子が、谷町線↑の方向に向かって歩いて行った。
友達と喋りながら。
「神様ってホンマに居る!」
付いてこ。
歩き出す。
歩く。
まだ歩く。
更に歩く。
「え…?今更どっかちゃうとこに遊びに行くとかちゃうやんな?」
友達との会話が聞こえて来た。
「ちょっとくらい歩いたっていいかと思ったけど、こんなに遠かったっけ?」
「あんたらも分かってへんかったんかいっ!」
行きしなに着いた駅と同じと思えない。
え…?出口が違うの?
もう、どうでもええわっ!
なんせか、無事に帰れたら。
紆余曲折かなりありながら、ヘトヘトになって、近江八幡駅まで帰って来た。
23:30 自宅帰還。
なんか、一日が無茶苦茶長かった。
今度『あ~谷町線』って歌でも作ろう。
それぐらいしないと割が合わない。
体重は1キロ減っていた。