千鳥の大漫才2019

行って来ましたっ!
『千鳥の大漫才2019』

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「あ~あ、アニキのトークライブ行きたかったなぁ…。」
「緊張して眉間にクッと皺寄せてからの、ペタペタペンギン歩きでヘコヘコしながらセンターマイクに向かって歩いて来る瞬間が見たかったなぁ…。」
と、思いつつ梅田芸術劇場へ。

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「いかん。こんな気持ちでは千鳥さんに失礼ではないか。」
「多分お笑い界一忙しい千鳥さんの大阪凱旋単独ライブやのに。」
「気持ちを入れ直さねばだわ。」

と、恐ろしく美しいクリスマスツリーを見て反省した。

気持ち切り換えようと劇場の周りを一周してみようと思った。
…思った。
歩いてみたら風が冷たくて寒かったので止めた。

そして、あたしは薄々気付いていた。

なんぼ忖度出来ないチケよしでも、先に千鳥さんのライブのチケットが確定してる会員が、同じ日の別のライブのチケット申し込んで来ても外すわなという事を。

だって、千鳥さんのチケット取ったの8/14やで。

そんな頃「11/28ってアニキの誕生日やん。多分またトークライブするやろし、空けとかなきゃ。」なんて気付く?

あたしはアニキの誕生日なんてすっぺり忘れてたわ。
お盆の忙しい時に覚えてへんわ。

来年のスケジュール帳には💮でも付けとこう。
あ、よう考えたら40歳やん。
キリ番やん。
40歳は来るでぇー。
色々来るでぇー。
びっくりすんで。
「これが諸先輩方から聞いてた〝老化〟っちゅーやつか。」思うで。
覚悟しときや。

と、来年の話より今日の話。

「あ~寒い。」
かっぱ横町を歩く為にLUCUA でストールも買ったけど、それでも寒かった。
(どんだけストール持ってるねん。また買ってしまった…。)

いつ来ても美しい梅田芸術劇場
なんか、気持ちが高揚する。
お客さんの客層が30代から40代が中心なのも良い。
落ち着く。

漫才劇場はひたすら楽しいけど、周りが10代から20代が中心なので、なんか
「ゴメンねぇ~、おばさん混ざっちゃってて。」
と、肩身が狭い。

いつも隣が同年代のお一人様なら話し掛けてみようと思ってるのに、なかなかそういう機会が無い。

翻って今日の千鳥さんのライブ。
正しく老若男女!

座席全部にこれが。

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何々?
紙風船が入ってる。
何かが起こりそうな予感。
そして、まんげきメンバーのライブに比べて、確実にお金が掛かってる感ヒシヒシ。
さすが売れっ子。

あたしの隣が4席空いていた。
え?2階席やけどセンター付近やから目立つで。
と思ってたら、綺麗な20代後半のOL さんが、同僚と見られる男性社員3人を引き連れて着席した。

かなりのお笑いフリークのOL さんに声掛けてもらって初めてお笑いのライブに足を運んだ3人の男性の図。

男性A 「いやぁ~、ホンマ誘ってもらってありがとう。」
男性B「凄いな。2階席やけどむっちゃよう見えるやん。」
OL 「ほんまや。良く見える。良かったぁ…。」
男性A 「よう来るん?お笑いの。」
OL 「はい。今年の目標はM-1 を観に行く事なんですよぉ。」
( 略 )
男性C 「お客さん男性率高いんちゃう?老若男女って感じやな。」
OL「ですよね。ミキは女の子が凄い多いですよ。NON STYLEも老若男女って感じですね。」
男性B 「へぇ~、女の子に人気ちゃうの?」
OL「いや、男の人も結構居ます。NON STYLEはホンマに面白いです。」
男性A 「もっと誰行ったん?」
OL 「中川家はおっさんばっかりです。客席がおっさん臭い。」
男性陣3人(声揃えて)「へぇ~。」
 
何ならあたしも一緒に心の中で「へぇ~。」言うてた。

客席がおっさん臭するライブってどんなんやろ?と本編始まる前の前説聞いたみたいで、暖機運転完了。

そして、本編っ!!

初めて観る千鳥さんの漫才。

岡山県訛りが凄いいい。
〝千鳥さんの漫才を生で観ている〟と、ちょっと高揚している自分の心にじわじわ染みてくる。

やんちゃできかん気の強い大悟さんのボケに、一つ一つ丁寧に絶妙にツッコミ続けるノブさん。

岡山県訛りも相まって、大阪の強烈な関西弁でのツッコミとはまた違う、何とも言えないほっこりした空気を身にまとった漫才。

客席全員が笑顔でずっと聴いてる感じ。
面白い。温かい。ほっこりする。
これが『千鳥』なんやなぁと頭のてっぺんから足の爪先まで、満足感が染み渡って行く。

VTR も二人がこの大漫才2019に向けてどうするかって話を楽屋で打ち合わせしてる風のシンプルなVTR 。

ゲストが出て来る訳でも、ゲームコーナーがある訳でも無い。

と思ってたら、最後大悟さんの脚本主演のお芝居が始まって、次々と豪華ゲストが舞台に登場。

ダイアンさんはまだ分かる。
朝ドラ女優の葵わかなちゃんに三四郎さん、ネゴシックスさんまで。
天津の木村さんが出て来て、ほぼ芝居の流れと関係無いお詫びがちゃんと入ってて、千鳥さんの優しさを感じる。

そして、宮川大輔さんも登場したのに、一言も喋らず。
豪華さの無駄遣い(笑)

そして何より、この芝居の一観客としてノブさんが客席で一緒に観る!
そしてマイクを持ってど下手芝居に一々ツッコミ続ける!
それがずっとモニターに映る!

「こんなん有りなんや?」
「これは千鳥さんにしか出来んわ。」

ラスト、客席に配ってあった紙風船を全員が飛ばしてラスボス倒す。(多分そんなんやった。😁)
劇場一杯紙風船が舞って綺麗やった。
これにて、大悟さん主演、脚本の三文芝居(笑)は大団円。

大阪が千秋楽の大漫才。

最後もほとんどの人が二人に思いっ切り手を振ってた。
勿論あたしも。

劇場から出て行く時、通路に転がってる紙風船をみんなが踏んで帰る。
あちこちから「パンバン」と破裂音が。

「踏んで帰るんや。」
「そこは記念に持って帰ろうとはならへんのや。」
ここにも大阪らしさを感じつつ、しっかり誰が飛ばしたか分からない紙風船を持って帰って来たあたし。

紙風船と一緒に楽しい空気も持って帰りたかった。

〝今一番の人気者、売れっ子。〟

「そら売れるわ。」と大納得の2時間半を過ごし、梅田芸術劇場を後にしたあたし。

そして…。
また明日梅田芸術劇場行くのよ。

もう何でこんなチケットの取り方したんやろ。
でも、EXIT の漫才観てみたかったんだもん。
テレビでも見たこと無くて。

どんなんなんやろ。
ふふふ。
楽しみ。

それにしても、楽しさと引き換えに、知性がどんどん後退して行ってる気がするのは気のせいか。

なんか、去年よりアホになった気がして仕方ない。

大丈夫か?あたし。