20年分のコール&レスポンス
嘘や。
9割がた書き終わってたブログがまた消えた!
😱😱😱😱😱😱
もう書き直す気力無い。
はぁ…。(´ヘ`;)
それでも、やっぱり書かずにはいられない。
なんか、GACKTに申し訳ない。
「あと10年は歌い続ける!」と最後に言ってくれたGACKT。
クアラルンプールに拠点を移した頃から、色んな事業のプロデュースに回って自分自身のソロライブはもう行わないのかな…?と、ずっと不安に思ってた気持ちが払拭されて、心底嬉しかった。
20年を振り返る構成になっていて、歌うGACKTの奥のスクリーンに、今までのライブ映像が流れる。
懐かしくて、堪らなくて、染みて、20年ずっとGACKTを追い掛けて来て本当に良かった。
何回「ありがとう。」って思った事か。
舞台装置も照明も映像も、間違いなく日本の音楽シーンの最先端のものだった。
その全てのプロデュースを行うGACKT。
舞台の端から端まで、曲の始まりから終わりまで、ダンスを踊る指先まで、ついて来てくれたファンへの感謝が溢れていた。
GACKTのファンで良かった。
20年分のライブ映像が流れるのを見ながら、あたしは昔一緒にライブに行ってた友達の事を思い出してた。
30代前半の頃、バイト先の飲食店で仲良くなった一つ下のH ちゃん 。
SOPHIAのファンで、お互いにGACKTの素晴らしさ、SOPHIAの素晴らしさを語り合う内に、一緒にライブに行く様になった。
でもその飲食店の経営者が変わって、一端お店を閉める事に。
みんなバラバラになった。
H ちゃん とも GACKT の ライブで、1年に一度出会うだけになった。
何年目かのライブにH ちゃん を誘うと、慣れない職場にH ちゃん は鬱病の治療中だった。
しばらく外出した事が無いという。
それでもいい機会やし、頑張って行こうかなと言ってくれた。
楽しみにしてた当日。
待ち合わせの1時間程前にH ちゃん から着信が。
「ゴメン…。やっぱり朝から調子悪くて、大阪まで行く自信が無い…。ホンマにゴメンね…。」
残念やけど、寂しかったけど、体調が悪いなら仕方ない。
あたしも鬱病を患った事がある。
どんなに苦しいか、どんなにもどかしいか良く分かる。
1ミリも責める気持ちにはなれなかった。
「大丈夫、気にせんといて。残念やけど仕方ないし。H ちゃん の分まで楽しんで来るわ。」
「チケット代どうしよう…?」
「いいよ。気にせんといて。何とかなるし。」
「ホンマに大丈夫やし、あんまり自分責めんといてな。」
そう言って電話を切った。
でもそうは言ったものの、当時まだSNS も ほとんど してなくて 、 行きの電車の中で、あたしの頭の中はチケットをどうするかで不安で一杯だった。
座席表で確認したら、2階席の最前列で無茶苦茶いい席だった。
余ったチケット1枚。
どうしよう…。
会場の大阪フェスティバルホール。
冬のフェスティバルホールは美しかった。
会場の周りには「チケット譲って下さい。」と書いたボードを持った人が何人か居て、無事買ってもらえた。
全く面識の無いチケットを買ってくれたその人は
「え?無茶苦茶いい席じゃないですか!ありがとうございますっ!」
って凄く感謝してくれた。
ホッとしたけど、良席だからこそH ちゃん と来たかったと思ってしまった。
この時のライブは荘厳で、終わっても感動で涙が溢れて動けなかった。
H ちゃん に無事チケット譲れた事、素晴らしいライブだった事。
夜遅かったのでメールで送った。
あたしはGACKTの世界を堪能した。
でもH ちゃん は、ドタキャンしてしまった事で自信を無くし、鬱病が悪化してしまった。
本当に外出出来なくなってしまった。
あたしは十分では無いH ちゃん を誘った責任を感じて、申し訳ないやらどうしたら良かったのか、もっと言葉の掛けようがあったのではないかと、なんだか気が重くなってH ちゃん に連絡を取らなくなってしまった。
そしてまた何年か経って、H ちゃん がお店にレンタルしに来てくれた。
「良かった。元気でやってる?」
「相変わらずやけどな、なんとか。」
鬱病の治療で服薬してるホルモン療法の薬の影響で、凄く太ってしまってんと、恥ずかしそうにそそくさとレジを後にしたH ちゃん 。
外に出れるようになって良かった。
でも、仕事中でゆっくり話せないのを理由に、それっきりで改めて連絡も取らなかった。
心の何処かで、踏み込む事に躊躇したのだ。
H ちゃん と 一緒に行ったライブシーンが流れるのを見ながら、やっぱり今年のライブにもう一度H ちゃん を 誘ってあげれば良かったと、自分の水臭さを後悔した。
そしたら、あたしなんかの力は無力でも、GACKTならGACKTの歌声なら、GACKTとのコール&レスポンスなら、もう一度汗で上気した顔で、力一杯叫ぶH ちゃんが見れたかもしれないのに。
泣き笑いの様な丸っこい笑顔が可愛いHちゃんが見れたかもしれないのに。
恐ろしく格好いいGACKTに独りで叫ぶのでは無く、二人で声を合わせて叫べれば良かった。
叫びたかった。
何年振りかにH ちゃん に 連絡を取ってみよう。
GACKTに貰ったものを、渡しに行こう。
ありがとうGACKT。
ありがとう。