R-1 チャンピオン

コロナウィルスは色んな所に影を落とす。

R-1 グランプリまで無観客で行われた。

やっぱりちょっと異様だった。

トンガッてたり、最先端だったり、ミョ~にアナログだったり、腰砕けになる程バカバカしかったり。
ネタも多種多様。

そして画面を通して伝わる緊張感。

幾らファイナリストとは言え、やりにくかったやろなぁ。

お客さんの反応が見えない中で、ネタを進めて行くって、どんどん不安になると思う。

でも、全員条件は同じ。

お客さんが居ない分、その場に居たスタッフさん、審査員、MC陣が一生懸命盛り上げようとしている。

それでもやっぱり、「これお客さんが入ってたら、どんな感じやってんろう?
」と何度も思った。

漫才劇場でよく見る守谷日和君。

今日のネタは、「面白い」より「上手い」が勝った。

無茶苦茶練習積んでるのが良く分かる。
完成度の高さではピカイチやと思ったけどなぁ…。

ただAブロックには、マヂカルラブリー野田クリスタル君が居てた。

自分でプログラミングしたゲーム映像を元に披露するネタ。

やってる事は無茶苦茶最先端やのに、映し出される映像は何ともヘタウマな画で、それが何とも言えない味になり、面白味になる。

B ブロックのななまがり森下君。

乳首が隠せない。
何をどうやっても乳首が隠せない。
最後、舞台袖から引っ張り出して来たでっかい赤い手が、床に落っこちても隠せない。

「バカバカし過ぎるっ!」
「ようこんなん決勝残ったな!」

脱力しまくりながら見てたら、審査員も同じ事言ってて、あたしの感覚が馬鹿なんかと思った不安が消える。

なんでこんなネタ思い付くんやろ?
ある意味尊敬する。

馬鹿馬鹿しさをとことん真面目に追求する。

芸人さんってやっぱり一般ピーポーとは違う種類の脳ミソが埋まってる。

C ブロックは混沌。

モウカリマッカー学園で観て以来、ずっと応援してるおいでやす小田さん。

キレ芸の極みみたいなネタ。

よ~あんなに巻き舌出来るな。
キレ過ぎててちょっと殺気立つ。

これはこの案配は、小田さん的にはベスト配分やってんろか?

これお客さん入ってたら、またちょっと違ってたと思うのよなぁ。

しかし、またしてもファイナルステージの壁に跳ね返される小田さん。

それが一番面白かった。(👅)

ワタリ119君。

さんまの向上委員会でヘタレとして見て来たワタリ119君が、R-1 のファイナリストとしてネタを見せる事にちょっと感動する。

でもその感動も3分後にすぐ消える。

3分のネタ時間内に、余計な事喋って時間が減る中、ネタを全部見せられるのかってのが肝のネタで、最後時間余らせてどうするっ!

おいっ!

アカンやっちゃなぁ~。
運動神経はいいと思うけど、絶対アホやと思うのよな。
うん。
絶対や。

ファイナルステージは、マヂカルラブリー野田クリスタル君が、頭一つ抜けてた。

マヂカルラブリーと言えば、M-1上沼恵美子さんにクソミソに怒られたのが記憶に新しい。

M-1 でのネタがどんなんやったのか、もう全く思い出せないのに、上沼さんに怒られたあのやり取りは強烈に覚えてる。

これって芸人さん的には美味しいのか、悔しいのか。

いや、やっぱり悔しいやろな。

マヂカルラブリー上沼恵美子に怒られるヘタレ

この印象を、ピンではあるけれどこの優勝で塗り替える事が出来たはず。

あたしのネタ見た後の一番最初の感想も、「野田クリスタル君ってちゃんと出来る子やったんや。」やもん。

はぁ~。
お客さん居ないハンデの緊張感をお茶の間で共有しつつ、2時間堪能しました。

でも一番面白かったのは、最後優勝決まってから時間が余り倒してた事。

無観客。
演者だけでなく、MC 、スタッフまで狂わせる。

来年はお客さんの居る健全な形(?)で、思う存分ネタ披露が出来ます様に。

なんでやろ。
今、猛烈に頭が痛い。