混戦のM-1グランプリ2020 その①
混戦必至と予想してたM-1グランプリ2020が終わった。
想像してた通り、いや、もっとそれ以上の混戦、激闘の大会だった。
優勝はマヂカルラブリー!
準決勝のライブビューイングで観た時、最終決戦でやった電車が揺れるネタが無茶苦茶ウケててあたしも爆笑!
ただ、M-1グランプリの審査員は、巨人師匠や中川家の礼二さん等、喋くり漫才が王道で喋くり漫才に頑張って欲しいと願っている傾向の審査員が居る中での戦いになるので、マヂカルラブリーの様なネタで勝ち上がるのは、よっぽどの爆発力と会場のお客さんからのうねりが無いと、優勝は至難の業と予想してた。
でもあたしの予想なんて、軽ーく超えてしまう程の熱演、会場バカウケ。
MCの今田さんが本気で涙流して、ネタの後の受けが出来ない程。
素晴らしかった。
でも、最終決戦に残ったマヂカルラブリー、おいでやすこが、見取り図。
3組どのコンビが獲ってもおかしくないハイレベルの最終決戦。
改めてその激戦を制したマヂカルラブリーに心から拍手👏👏👏
「おめでとうございますっ!🎉」
あたしはこの日は仕事も休みを取って、万全の視聴体制。
敗者復活戦もリアルタイムで観る。
祇園がコロナウィルス感染の為、欠場になってしまった。
感染のニュースを聞いた時、「え?今この時期に?M-1敗者復活間に合う?大丈夫かな…?」と心配してた事が現実になってしまう。
どんな言葉を並べても、祇園の悔しさを慮る事は難しい。
コロナウィルスを憎む。
敗者復活戦を勝ち上がると予想してた金属バットがまさかのトップバッター。
風も結構あって、12月も押し迫った野外のステージ。
まさしく極寒の中でのネタ披露。
この悪条件でも駆け付ける熱心なお笑いファンと言えども、トップバッターが出て来ていきなり笑う為の腹筋をトップギアに入れて笑うってのは難しい。
やっぱりトップバッターは鬼門。
準決勝と比べるともう一息弾け無かった。
全15組のネタを見終わったあたしのトップ通過の予想は、ゆにばーす。
ゆにばーすとインディアンスとでかなり迷った。
コウテイは、準決勝より更に1ステージ上に上がったと感じた。
そして、ラストチャンスの学天即も凄い良かった。
ただゆにばーすとインディアンスには届かないか…。
漫才中、演技では無く本気で笑ってしまってる?と思う程、とにかく楽しんで漫才をしているって点では突出していたインディアンスが敗者復活戦を制した。
ファイナリストの中に、信じられないくらいのボケ数を超高速で繰り出すインディアンスが放り込まれる事で、新たな波が生まれる予感。
さあいよいよ始まるファイナリスト達による漫才頂上決戦!
何度見ても、毎年感動しまくるオープニングVTR。
このVTRで気持ちがグワーッと盛り上がり、高揚してなんか泣きそうになるのだ。
最後、マスクを外していざ漫才に向かうカットの数珠つなぎのシーンが格好いい!
コロナ禍の中で、開催すら危ぶまれた今年の大会を象徴していて、素晴らしいシーンだった。
M-1が大好きなスタッフさん達の、劇場も閉まって漫才が出来ない時期も乗り越え、無事開催にこぎ着ける事が出来た安堵、喜び、興奮と感謝が溢れ出ている素晴らしいVTR。
審査員は、去年と全く同じ顔触れ。
毎年、ファイナリストが漫才を行う中央の板の上とは別角度の審査員席で、〝上沼恵美子劇場〟と呼びたくなる様な波乱を巻き起こす上沼さん。
いきなり「今年を最後の審査だと思って審査します。本当にファイナルです。」宣言でかき乱す。
これで他の審査員さんが浮き足だったのか、みんなコメントがグダグダ(😂)
次々出る「今年が最後宣言。」
でも審査員さん全員レジェンド級のお笑い芸人さん。
MCの今田さんとのラリーでボケたり絡んだり。
このやり取りでスタジオの雰囲気がグッと温まるのだ。
今年も取り入れられた笑神籤。
上戸彩ちゃんが引いた籤見て、「ええっ!」って顔をする。
もう見せなくても敗者復活の籤だと分かる。
敗者復活戦を勝ち上がったインディアンスの名前が発表されて、そのまますぐ決勝会場に向かう。
現場スタッフさんは大慌てだろうけど、これは敗者復活組にとったら吉と出るのではないか。
自分達の名前を呼ばれた興奮そのままに漫才が始められる。
特にインディアンスの様なハイテンション漫才にはぴったりの条件。
インディアンスのネタを初めて観た2年前。
今と同じスタイルだけど、とにかく面白いよりウルサいと感じた。
アインシュタインのラジオのゲストに来た時なんか、「もぉ~、ウルサいねんッ!」て怒って、ブログにも文句書いたくらいだ。
パワー有り余ってて、元気なんはいいけど、も一つネタの内容に頭が行かなかった。
今回は凄いボケ数の一つ一つがちゃんと面白いと思えた。
前は田渕君のハイテンション振りばかりが目立ちまくってたのが、きむくんのツッコミが田渕君との歯車がきっちり合って、劇場なんかで何度も何度も磨いて来たんだろうなと思わせてくれた。
でなければ、M-1の本番の舞台で、あの超高速大量ボケマシーンの田渕君にあんなに楽しそうにツッコめない。
2番手に東京ホティソン。
結成5年でM-1グランプリのファイナリスト。
お笑い芸人の相方募集の掲示板で出会ってコンビを組んだってのが、この世代ならではと軽く「はぁ~。」と感心。
謎解きの言葉遊びのネタ。
最初に出た「アンミカ」のツッコミで、笑い声。
「アンミカドラゴン」で会場大ウケ。
ただ謎解き第3問のた抜きでブラジルになる。というオチがあたし的にはも一つピンと来なかった。
ちょっと4分間の終わりに向けて下がって行ってしまった印象。
上沼さんの「東京ホティソンの世界に入って行くにはネタとしては短い。」に「なるほど。そういう事か。」と思う。
でも4分間で如何に見せるかがM-1グランプリ。
それでも「東京ホティソンはもっと早くM-1に出て来ると思ってた。」と言う評判に違わない実力と思う。
二人の声のバランスが問題視されてた。
確かに二人の声の強さがだいぶ違う。
でもあたしはたける君のツッコミの声は聞いていて心地いい。
声なんて持って生まれたものなので、どうする事も出来ないけれど、それも含めて才能だ。
3番手にニューヨーク。
嶋佐君が小さい犯罪重ねて行くネタ。
嶋佐君が言うからこその「ホンマにやってそう。」と思える胡散臭さに、屋敷君の的確なツッコミ。
「ちょっと細かい犯罪気になるわ。」からの笑いの連続。
一つ一つのツッコミが全部面白い。
ツッコむ度に笑い声が起きるのは、やっていて気持ちいいだろうな。
ただ、爆笑!って強さまで行かなかったか…?と少し不安な気持ちで点数を待つ。
松本さんに「う~~ん。ちょっと腹立つけど、面白いですねぇ。」と言ってもらえた屋敷君はガッツポーズ。
審査員さんにことごとくイジられるのが、ニューヨークの今の立ち位置の凄さを表していると思う。
審査員さんみんながニューヨークの実力を認めているからこそだろうから。
4番手に我らが大阪の劇場番長、見取り図。
4分間終わって、大拍手!
準決勝で観た時より2段階位上がった気がする。
「エミネム~?」のモリシの甲高いツッコミで爆笑!
「無意識でやってしまいましたぁ。」で二人で頭下げた所で手を叩いて笑う。
上沼さんの「なんと言ってもネタが好き。」に、初登場した2年前に「ネタが古い。」と酷評された経緯を知ってるので、「ヨシっ!」と握りこぶし。
ただ去年の「爆竹食べてしまいましたぁ。」も、今年の「本番前にトイレで砂利でうがいしてました。」も、モリシはテンション上がって軽い興奮状態にいると、訳分からん事言うクセがある。
でも良かったで。
長髪にデザインパーマの二人組。
5番手に待ってましたのおいでやすこが。
準決勝で観たのと同じネタ。
小田さんの血管切れるでって心配になる程の全力絶叫ツッコミが、お客さんにハマるか、ウルサいと敬遠されるか、どっちに転ぶか心配してたけど、全く心配の必要無かった。
爆笑の連続!
658点第1位!
「来た来たキターっ!」
「これよコレッ!」
爽快!!
あ~~、やっぱり優勝して欲しいっ!
……と。
もうこんな時間。
今日の支度をせねば。
とりあえずここまで!