りあるキッズのリアル。
radikoで今一番お気に入りのラジオ番組
『それゆけ!メッセンジャー』を聴く。
今回のアシスタントは武川アナ。
アシスタントとして色んなアナウンサーがメッセンジャーさんと絡むけど、武川アナとのコンビが抜群に面白い。
その武川アナに対して、これだけ言いたい放題ツッコみまくれるのは、さんまさんとメッセンジャーさんくらいかも。
でも、武川アナのトークスキルはかなり高いし、アナウンサーのご意見番的立場では無くて、芸人さんと同じ土俵に立ってのトークは抜群に楽しい。
今回もニヤニヤしながら聴いてたのだけど、ある話題でびっくり。
元りあるキッズの長田君が、YouTuberデビューをし、そこでりあるキッズ時代に手にしたトロフィーや楯6点を100万円で売り出していると言うのだ。
りあるキッズと言えば、未来のダウンタウンを作ると言う番組から生まれた当時小学生だったコンビ。
その漫才のセンス、面白さは本物でM-1グランプリの決勝にも進んでいる。
地道にコツコツ、正統派のしゃべくり漫才師として歩んでいると思っていたら、長田君の金銭トラブルにより2014年に解散してしまった。
長田君がギャンブルにハマリ、借金を重ね数百万の借金が数千万に膨れ上がり、最終的には一億円まで到達したと知った時。
りあるキッズ結成当初をテレビ番組を見て知っている身としては、あの長田君とギャンブルにハマって借金に苦しむ現状が繋がらなくて、心底びっくりした。
学生の時のりあるキッズは、チャラチャラしてない、眉毛細くしたり茶髪にしたり、変に色気付いて無い、まさしくまっとうな中学生高校生だった。
そんな二人が披露する漫才は、年齢よりも大人びた達者さやセンスの良さを感じさせるものだった。
〝センスが良い〟
なんて便利な言葉。
お笑い評論家でも無い、全てのお笑い番組を網羅してる訳でも無い、中途半端なお笑いファンのあたしがこう書くのは、とても偉そうだけど、でもりあるキッズを見てた時、確かにあたしは「センス凄いな…。」と思っていたのだ。
センスって努力して手に入れられるものでは無い。
どれだけ稽古してもどれだけネタを作っても、センスが無い人は頭打ちになる。
誰しもが簡単に手に入れられるものでも無い類のもの。
そんな「センス凄いな…。」と思って見ていたりあるキッズを見なくなって久しい頃に届いた解散報道。
「もったいない…。」
その裏で何が起きてたか知らなかったあたしは率直にそう思った。
あの時以来、久し振りに耳にするりあるキッズの名前。
いや、訂正。
この前見た。
ミルクボーイの冠番組、これまたMBSの『ミルクボーイの実録!東西芸人』に相方の安田君が出てたのだ。
更に細く長くなった印象の安田君は、今も愚直にお笑いの世界で踏ん張ってた。
その番組で「40になってもお笑いで飯が食えなかったら引退する。」と話してた安田君。
でも、せっかくの久し振りのテレビ出演なのに、SNSで告知する事も忘れてて、番組終わってから「録画借りて見て下さい。」とファンに呼び掛けてるなんだかなな安田君にじんわりする。
その安田君に断りも無しに売りに出されたりあるキッズ時代のトロフィーや楯。
「え?本気?」
「それって売りに出せるもん?」
「しかも、自分一人で手にした物や無いやん。」
「ほんで6点まとめて100万円って値付けが大雑把過ぎる!」
「鑑定してもらっても無いのが丸分かり。」
「それがギャンブラーの金銭感覚なんか?」
勿論、相原さんも黒田さんも苦言を呈していて、それを聴きながら、ショックと言う程の鋭角なものでは無くて、悲しいと言う程の湿度も含んで無いけど、とにかくちょっとあたしの気持ちはどんよりしてしまった。
「ええ~。そんな事なってんのや……。」とズ~~ンとなってた所にメッセンジャーさんのこのやり取り。
お金持ちと生活に苦労している人とでは、肌ツヤや髪型なんかにも差が出てくると言う話の流れで
相原さん「しんといなぁと言う人は、顔にも髪型にもしんどさが出て来るやんか。鬼の様なパンチパーマ当ててみたり」
黒田さん「そんな奴おるか。鬼の様なパンチパーマやったら、もう鬼やないか!」
爆笑!
なんか救われた。
やっぱり人を笑顔にするのがお笑い芸人さんやと思った朝方。