GACKT『LAST SONGS』ツアー初日。滋賀作便り
結局20:00過ぎに開演した。
19時開演予定やったから、1時間押しだ。
しかし、GACKTのライブでは良くある事。
あたしの記憶にある限り、一番押したのは1時間40分押しだった。
そんななので、ファンも慣れたもの。
文句を言ってる人はほぼいない。
前の席のお姉さん達は、「1時間押しかぁ。まあ初日でこれならあるあるやな。」と話してた。
今回のライブは、アーチストのK(関根麻里ちゃんの旦那。関根勤さんの婿。)をボーカル&ピアノに招いてのバラードライブ。
GACKTのライブ名物の長い長いコール&レスポンスも今回は無し。
「GACKTぉ~~!」と叫ぶのも無し。
パパラパや小悪魔ヘブンで汗だくで踊るのも無し。
コロナ禍におけるライブの在り方なのだ。
でもこれも、GACKTの類い希なる歌唱力あってこそ。
ほんなもん、下手くそな歌手にピアノ伴奏だけでバラード歌われたら堪らん。
珍しくハットを被ったGACKTが可愛い。
無茶苦茶ラフな衣装。
事前にKに「どんな感じで行く?」と聞いたら、「ラフな感じで行きます。」と言われたのに、フタを開けてみればKは全身花柄のド派手なスーツをバッチシ着込んでいる。
はめられた形のGACKTは、しばらくKイジりが止まらない。
そのKの代表曲『Only Human』が素晴らしかった!
Kの甘くて繊細な歌声と、GACKTの厚い伸びのある歌声がこんなにも合うとは。
2階席から見てたら、ハンカチで涙を拭いてる人がチラホラ居た。
途中お客さん全員を立たせて、会場の右側と左側に分かれてハンドクラップ。
裏のリズムで叩かないといけないので、何気にムズい。
決して完璧では無い、バラバラとリズムも狂いがちのハンドクラップに合わせて歌い上げるGACKTはさすがだ。
(ちなみに英語タイトルで、何の曲か分からんかった。)
後半、弦楽器(チェロ2、バイオリン3)も入って、一気に厚みが増して、GACKTの歌声の素晴らしさに酔いしれる。
そして、一曲歌い終わる度にGACKTのMCが入るのだ。
これまた今までのライブと大きく違うところ。
まったり且つ笑い所も有りで心地良い。
が、しかし。
時間が気になる。
1時間押しで始まってるのだ。
いつもGACKTのライブは無茶苦茶長い。
でもコロナ禍で夜遅くなるのはあまりよろしくないとされてる昨今、今回は2時間位のライブだろうと踏んでたけど、甘かった。
10時を回る。
勿論まだまだ終わりそうに無い。
ヤバい。
あたしが停めてる駐車場は12時に閉まるのだ。
え~~。どうしよう…。
最後まで残ってたら、完全に閉め出される。
ヤバい、ヤバい。
くぅ~、野洲駅に停めれば良かったぜ。
ジリジリしてる間に大好きな大好きなMissingが始まった。
ピアノとチェロとバイオリンでMissingが聴けるなんて!
染みる~~。
ハンカチで目を拭っている人続出。
素晴らしい演奏と歌が終わった。
腕時計を見る。
22時15分。
アカン、限界。
泣く泣く席を立って途中退席。
お客さんの中には滋賀作の田舎もんも紛れ込んでるのだ。
次からは時間通りの開演を。
オリックス劇場を後にする。
ここでハタとあたしはマズい事に気が付く。
超絶方向音痴のあたし。
帰りは人の波に付いて行って駅まで辿り着く算段だったのだ。
周りに誰も人は居ない。
駅までどっち向けばええんだ。
行きは御堂筋線の心斎橋駅から歩いた。
歩きながら、「こんな遠かったっけ?」
「あれ?前来た時御堂筋線やったっけ?」
と、頭ん中を❔マークをぐるぐる高速回転させながら、NAVITIMEに誘導してもらって何とか辿り着いた。
行きが行けたんなら帰りは来た道帰ればええんやから、何の問題も無いやんと思ったそこの貴方。
超絶方向音痴にはその常識が通用せんのだ。
大通りまで出た。
どっちに向かえばええのか分からん。
あそこのガソリンスタンドを曲がったから、こっちで合ってるはず…。
しばらく歩く歩く。
地下鉄の入り口が見えて来た。
『四ツ橋駅』
四ツ橋駅?
心斎橋駅やなくて?
四ツ橋駅って大阪戻れる?
フツーに考えたら戻れるよな?
ええ~い、取りあえず行ってみよ。
行けましたわ。
そっか、西梅田駅に着くんか。
それなら行きもきっと大阪からちょっと歩いて四つ橋線乗って、四ツ橋駅で降りた方が近かったんやな。
勉強になった。
多分、また次オリックス劇場行く時には忘れてる気がするが。
大阪府民には分かるまい。
滋賀県民は無事会場に辿り着くまで、心ん中が波立つのだ。
「GACKTのライブリポート?」と興味持ってアクセスしてくれた人、すんません。
セットリストなんかは、記憶力の素晴らしい人達にお任せ。
只今23:48。
まだ大津なんだが。
開いててくれっ!駐車場!