『カラカラ』in福岡。
あ~、暑い。
こんな猛暑でも仕事はある。
今日、ちょっとお客さんが途切れた間にスタッフと談笑。
大学院で就活生のN君。
黒い眼鏡にくせっ毛のウェーブヘア。
お洒落にも無頓着。
そのN君がどうやったら垢抜けるかって、あたしといつも辛口Yさんと三代目大好きHさんの3人で、あーでも無いこーでも無いとレクチャー。
その話の中で「N君って、顔のパーツは良いもんな。」と言ってしまったあたし。
この「顔のパーツは」がシンプルにN君の傷をエグッたらしく、無茶苦茶落ち込ませてしまった。
え?
すっごいフォローのつもりで言うたんやけど。
慌てて、
「いや、ビフォーアフターが絶対違うタイプ」
「持ってるもんはええけど、発揮出来て無いと言うか…。」
「えーと、なんちゅーの?ポテンシャルは高いと言う事で…。」
あたしが喋れば喋る程、どんどん凹むN君。
側で爆笑するYさんとHさん。
「とりあえずコンタクトにしてみたら?」
と言う打開策を提示してその場を離れたあたし。
喋る時の言葉選びって難しい…。
さあでは、プロの喋りを堪能致しましょうと、昨夜アニキととろサーモン村田さんのトークライブ『カラカラ』をリアタイした。
前回のカラカラで、次は東京以外の場所に繰り出すかも…って話が出てて、いつも東京ばかりだったので、「お!大阪に来てくれたりする??」と期待してたけど、福岡での開催。
その福岡会場。
なんか、虫がむっちゃ飛んでる。
緞帳ならぬ、カーテンが閉じた館内を虫が飛び交い、照明を浴びている。
あんなに虫飛んでて、ええんか?
オープニングVTR。
出て来る写真が全て若い。
5年前くらいの写真ばっか。
そんなに若く見せたいのか?
このVTR流れた後に出て来た二人。
今回は〝おっさん感〟が濃い。
アップだとこうなる。
アニキの皺にジワる。
あんな若かりし頃のVTR見た後なので、「出て来んの若手ちゃうんかい!」って、うっすら詐欺臭が漂う。
制作したスタッフさんの「今現在の二人の写真では、お客さんの気を引けないかも…。」という演出の結果なんだろか。
今回は、二人共何を食べても美味しい福岡が大好きで、どうせならライブの後で二人でお酒を飲みたいと福岡で企画したのに、結局ライブ終わりに直帰するスケジュールになったらしい。
代わりに昼過ぎに福岡空港に着き、福岡よしもとの若手芸人さんにアテンドしてもらって、福岡観光する段取りを村田さんが手配。
そのアテンド役を任された芸歴3年目の中村君。
オープニングから25分間も中村君の痛さっぷりについてトークする程のグダグダアテンド。
まず、約束の時間に遅れて来る。
「あとどれくらいで着きそう?」と聞く村田さんに、「ナビでは39分後となってます。」
39分!
どういう見積もりで家を出たんだ…。
その間、喫茶店で時間潰しする事になった二人の元に中村君から電話が。
「着きました…。」
もう?
さっきから6分くらいしか経ってないのに。
どういう見積もり?
ワープして来たんか?
7年物の軽自動車で二人を案内する事になったはいいけど、目的地は通り過ぎるは、道を間違うわ、「ホンマに地元の人間なんか?」と言いたくなるようなまさしく迷走振り。
オマケに車の運転も恐ろしく下手だったらしい。
極め付けは、車のエアコンが効かない!
この猛暑。
何でエアコンが効かない様な車しか持ってない後輩をセッティングしたんだ?
話来た時に、「俺の車エアコン効かないんですけど、それでもいいですか?」と確認取るのが後輩としての常識ちゃうんか。
どーでのーても、恐ろしく暑がりのアニキは汗びっしょり。
そんな目に合っても、
「いや、可愛い子なんですけどね。」
「15年20年先輩のアテンド役なんて頼まれたら、絶対嫌ですもん。」
「せっかく来てくれたし、言い辛いやんか…。」
と、どこまでも優しい二人。
中村君。
アテンドしたのが、アニキと村田さんで良かったとあたしは思うぞ。
ほんなもん、普通やったら、「お前何やねんッ💢ええ加減にせえよッ💢」と、クソミソにキレられてる。
後部座席から蹴りの一つも食らってもおかしくない。
でも、この対応が普通やと思わん方がええよ。
アニキと村田さんって、尋常やないくらい優しいから。
そんな中村君って、一体どんな芸人さんなんだ?と気になって、福岡よしもとのプロフィールを調べてみた。
なんか、むっちゃちゃんとしてる様に見えるやん。
この宣材写真からあのグダグダっ振りは想像出来ない。
人は見かけによらん。
配信される様になってから、何回か『カラカラ』観たけど、今回の中村君の迷アテンド振りが一番面白かった。
結局、芸人の失敗談が一番面白いって事か。
今回もアニキはゲラゲラ笑いっ放し。
どのお客さんよりもマジで一番笑ってると思う。
そんなゲラのアニキののけ反り笑いでのエピソードを村田さんが話してくれた。
二人で東京駅構内を歩いてる時に、「バァッハッハー」とのけ反って笑った瞬間、後ろを歩いてるサラリーマンの胸に後頭部を打ち付けてしまったんだと。
こんな感じだったのか。
「なんちゅー迷惑な奴。」
アニキは別の意味でソーシャルディスタンスが必要やと思う。