M-1最強伝説、再び。

録画しておいた『東野＆吉田のほっとけない人』を見る。

MCが東野さんとブラックマヨネーズの吉田さん。
ゲストにフットボールアワーさん。

有りそうでなかなか無い組み合わせのトーク番組。

楽しみ、楽しみ。

フットボールアワーさんよりも半年先輩のブラックマヨネーズさん。

たかが半年。
されど半年。

如実に表れる先輩後輩の関係性。

コンビを組んだ当初は、劇場でのバトルでも常に上位に付けて居たフットボールアワーさんを見て、焦っていたと語る吉田さん。

M-1チャンピオンになったのも、後輩のフットボールアワーさんが２年先。

チュートリアルさんも含めた３組の抜きつ抜かれつ、切磋琢磨の日々が語られて行く。

遅れる事２年後。

M-1チャンピオンになってからのブラックマヨネーズさんの勢いはもの凄いものだったと。

今度は後藤さんの当時の焦りが語られる。

当時、松本さんによく飲みに連れて行ってもらってた後藤さん。

そこで毎回毎回ブラックマヨネーズさんの事を褒め倒され、
「今日のブラマヨはエグかった。」
「球が見えへん時があったもんな。」
「それに比べて後藤、お前は…。」
と、言われ続け、悔しくて悔しくてメンタルおかしくなってしまったと。

う～～ん。
確かに松本さんに毎回ダメ出しされたら、メンタルやられるよなぁ…。

でもなんか、凄いエピソード。

後藤さんはM-1でのブラックマヨネーズさんのネタを見た時も、「ヤバい、ヤバい、ヤバい。」と思ったと触れる。

こういう時、実に嬉しそうで、絶対に謙遜しない吉田さんが面白い。

やっぱり、歴代のM-1チャンピオンのネタの中でも、ブラックマヨネーズさんの優勝の時のネタが凄かったんや…と思いながら見終わる。

ところで、あたしは前からフットボールアワーさんのコンビの関係性と、アインシュタインのコンビの関係性がちょっと似てると思ってるのだけど、どうだろ？

「そんなん一緒くたに考えたら失礼や。」とアニキは言うかも知れんけど。

勿論、実績も実力もフットボールアワーさんがずっと上だとしても。

後藤さんの岩尾さんへの接し方や距離感。

どうでしょう？

そんな矢先。

『新しいカギ２時間SP』で今田さんがM-1について語っていた。

「M-1グランプリの中で、今までで一番面白かったのは？」と聞かれて、アンタッチャブルさんとブラックマヨネーズさんを挙げた今田さん。

「おお～。やっぱりそうなんか。」

思わず、M-1の時のブラックマヨネーズさんのネタをYouTubeで見直してしまった。

見たのは『ボーリング』のネタ。

基本はシンプル。

昨今のM-1の様に、複雑な構成になってたり、伏線回収がお見事だったり、コント要素がふんだんに盛り込まれてたり…というのとは違う。

〝THE喋くり漫才〟

これぞ、王道。

二人の掛け合いがヒートアップしていって、喧嘩の様なノンストップやり取り。

息をつかせない怒濤の畳みかけ。

「上本町からなんばまで球が転がって行ってまうやんけ。」のくだりで爆笑！

王道の喋くり漫才を堪能しまくる。

その流れで『ニューヨークジャック』を見る。

ニューヨークのtwitter冠番組にアインシュタインがゲスト出演。

ニューヨークからイジりまくられるアニキ。

もう絶対ニューヨークはアニキの事、舐めまくってるな。

40歳の美容意識高過ぎ芸人の事を、どこかダサくて且つ笑える存在と面白がる二人。

まあその通りなんだが。

そんなアニキの最新映像を載せておこう。

何を喋ってもうっすらどこかに毒がまぶされてるニューヨーク。

みんなが心の奥底に持ってる感情にタッチしてくる感じ。

ニヤニヤしながら笑ってしまう。

ちなみにアニキに関する問題が出されてたんやけど、五問程あった問題、あたし全クリやった。

我ながら、結構なアニキマニアなんかも知れん。

この番組の冒頭で、M-1グランプリもキングオブコントも２年連続ファイナリストの自分達がどれだけ凄いか、力説してたニューヨーク。

「ハッキリ言って、M-1で優勝するよりも、何回も決勝行く方が凄い。」
「優勝は時の運やったりするら。」
「なのに、みんなその凄さを全然分かって無い。」

等々。

でも、その通りとも思う。

優勝は爆発的に面白かったと言うのは、大前提として。

ネタ順もあるし、審査員の好みもあったりする。

そして、特にM-1グランプリは初出場の新鮮さにフォーカスが当たる事も多い。

何千組もエントリーする中で、勝ち上がって勝ち上がっての決勝進出。

それはそれは凄いのだ。

ただ逆に、何回も決勝進出してるコンビに、少々の事では爆発するような笑いに持って行かれるのって難しい。

期待値も上がるし、これくらいのレベルは当たり前とハードルまで上がる。

そういう意味では、今年のM-1グランプリで優勝するのが一番難しいのは、ニューヨークであり、オズワルドであり、見取り図なのかも。

一回戦が始まったM-1グランプリ。

みんな、頑張れ～～。