〝ほんなん〟な あたし。

昨日、一年に2、3回会うおばあちゃん、Hさんに会った。
あたしの顔を見るなり
「あんたの顔、ピカピカやんか!どうやこれ。」
と、べた褒めしてくれた。
「やっぱり若い子はええわ。」
と、言ってくれたので
「や、若くはないです。決して若くはないです。」と、返すと
「若うないって、幾つやいな?」
「この前52になりました。」
って返すと
「ええーっ!アンタ52なん?いつからほんなんなったんやなっ!」
と、無茶苦茶びっくりされた。

いやいや、いつからと言うか、毎年ちょっとずつ〝ほんなん〟になって来た訳ですが。
しかし、Hさん。
このストローク、去年も全く同じ内容でやりました。
しかも周りに結構人が居るのに、滅茶苦茶大きい声で
「アンタ、もう51になったん?51っていつなったんやいな?」と言われて、むっちゃ恥ずかしかった。

あたしは歳を聞かれて
「幾つに見えます?」って言う例のやつが死ぬ程嫌いだ。
なので人生で一度も口にしたことない。
正直にそのまま実年齢を伝える。
童顔なので、いつも実年齢より若く見てもらえる。
これは凄い得してるなと思う。

最近ちょくちょくあるのが、若いスタッフから
「えー?〇〇さんって50代なんですか?うちのお母さんより年上なんて信じられないっ!」というパターン。
これ、ま、言われて悪い気はしないけど、実はちょっと複雑。
みんな、こんな立派な子供さん育ててるのに、あたしは呑気に何やってんねんろ…。と思うので。
子供嫌いなので、子供を産みたいと思った事は一度もないねんけど、やっぱり親になって初めて一人前やとは凄く凄く思う訳です。
麻生太郎さんやないけど。
みんな麻生大臣の事糾弾してるけど、あの人は昔からああやで。
〝女は子供産んで当たり前〟
〝結婚も出来ひん奴はどこかおかしい〟
って心の底から思ってはる。
ほやから謝ったとしても、心の中では「何で謝らないかんのだ。」って思ってはる。
麻生大臣、ああいう人やから。
一生直らん。
毎度の事なので、あたしは別に腹も立たない。
そういう人と分かって選挙で選んでるんやから。

話が思いっ切り逸れた。
なんやったっけ?

そうそう。
実年齢より若く見られるのは凄く嬉しい事なんやけど、同級生と比べて若いとか、他の人と比べて若いっていうのは、あたしはあんまり気にしてない。
と言うか、そこで勝負してない。

10年前のあたしと比べてどうか?
5年前のあたしと比べてどうか?
究極は、昨日のあたしと比べてどうか?
そこなんです。

これがまた、連戦連敗なのが辛いとこ。

スーパーなんかに買い物に行って、ふと鏡に映った自分の顔を見てゾッとする事がよくある。
〝なんちゅー疲れた顔してんねんろ…。〟
〝眉間に思いっ切り皺寄ってるやん…。〟
思わず目を閉じたくなる。
毎日毎日確実に歳は取る。
若くなって行く事なんてあり得ない。
そうは分かってても、何と言うか堪らんもんがあるわけです。

でも、皺くちゃでもシミが一杯あっても、魅了的な人が居るのも事実。
結局そういう人は、笑顔が素敵なんよな。

あたしは理想の顔と自分の顔が余りにもかけ離れてるので、なかなか自分の顔を好きにはなれない。
けど、両親からもらったのはこの顔な訳で。
この顔とずっと付き合って行くしかないわけで。

う~ん。
アリアナ・グランデとかザキトワみたいな顔やったら、もう無茶苦茶すんねんけどな。
何やっても許されるやろ?

アリアナ・グランデとザキトワ。
今世で近付くのは天地がひっくり返っても無理やな。

地道に頑張ろ…。