上京物語
M-1優勝果たして、満を持しての霜降り明星。
関西での人気は盤石。元々東京志向の強かったミキ。
二組とも東京行くんやろうなと思ってた漫才コンビ。
①「うわぁ、やっぱり行くんや。やっと行けるんや。頑張ったもんな、おめでとう。」
って気持ちと
②「二組も一気に行ってしもたら、寂しいなるやんか…。」
って気持ちと。
① : ② = 6 : 4 かな…。
二組は今どんな気持ちなんやろって、
初めてがっつりラジオ聴いた。
なんちゅーか、二組とも明るいのよ。
大阪離れる寂しさよりも、〝東京行くぞっ〟ていうワクワクの方が勝ってる感じ。
特に霜降り明星は熱い。
霜降りのラジオを聴くのが初めてなので、普段がどんな感じなのか分かってないねんけど…。
せいや君は計算して喋るというよりは、魂のまま脳で咀嚼する前に口に出てしまうタイプの子なので、予測はつく。
あたしの中では、せいや君が話した事を受けて通訳謙解説も含みながら突っ込む、一旦脳の中で計算した言葉を発する粗品君。
元々熱量の高い子ではあるけど、その粗品君があんなに熱く、グワーッって喋る程、東京行くというのは、〝夢が叶った〟事なんやな。
これがアインシュタインやったら、どう思うんやろ?と予習するつもりで聴いたラジオ。
結局、ラジオ自体が無茶苦茶面白かったので、あんまり予習にはならなかった。
年が明けてから、ずっと〝どのタイミングでアインシュタインは東京行ってしまうんやろか?〟という不安を胸の隅っこに持ちながら、過ごして来た。
その時は自分達の冠ラジオを持ってないアインシュタインは、単独ライブで発表するんかな?
ケンコバさんのラジオのアシスタントはしてるけど、先輩のラジオ番組で自分達の東京進出を発表するという事は、二人はせえへんやろし。
単独ライブで言われたら…
「耐えられへん。」
でも、発表されたその場に自分が居ないのも、きっと耐えられん。
でも、でも
カジサックさんのYouTubeで稲ちゃんが、「今年はないですよ。」と、言ってたので、「あ、今年はないんや!」とちょっとホッとする。
でも(でも多いな)、冷静にもの凄い冷静に見れば、アインシュタインのタイミングとしては今年やと思う。
誰かが行くからとか、漫才劇場の事を考えてとか、そんなん全部抜きにして考えたら、やっぱり今年やと思う。
きっと二人も今年こそはと思ってたやろうし。
ま、色々よしもととしての事情や考えがあっての事なんかな。
あんまり考えないように、考えないようにして来たけど、霜降り明星とミキが行くと分かってから、急に現実味を帯びて目の前に迫って来た感じ。
行って欲しくないな。
行ってしもたら淋しいな。
やっぱりなんか遠くなるもんな。
大阪にもしょっちゅう帰って来るけど、なんか東京に取られる感じ。
取られたくないな。
でも行きたいんやろな。
辛抱してるんやろな。
色々飲み込んでるんやろな。
焦ったりもしてるんやろな。
行かせてあげたいな。
ごめん、やっぱり行って欲しくないな。
おめでとうって思えるかな。
おめでとうって言えるかな。
自信がないな。
今から練習しとこかな。
「アニキ、稲ちゃん、おめでとう。」
どうしよう。
これ書いてるだけで泣けてくる。
どうしよう。
どうやったら耐えられるのか、霜降り明星とミキのファンに教えて欲しい。
どうしよう。