甥っ子をノゾキミ

なんと、今日の夜、甥っ子がテレビ出演する。
BS 朝日の『ノゾキミ企業参観!子どもの職場が見たい』に出るんですと。

https://www.bs-asahi.co.jp/nozokimi/

真ん中のお姉ちゃんの息子、雅樹は小さい頃はとにかくやんちゃで目が離せなかった。
私達姉妹は男兄弟がいなかったし、上のお姉ちゃんとこの子供も二人共女の子。
私達姉妹にとっての初めての男の子。
男の子ってこんなにも無茶するんやってびっくりの連続。

お姉ちゃんがしょっちゅう
「全然勉強しやらへんっ💢」
「もうホンマにアホでアホで仕方ないッ!」
って呆れまくってた。
なもんで、あたしはホンマに雅樹は勉強出来ひんのやと思って、高校受験の時も気を遣って何処の高校を受験するのか、ギリギリまで聞かなかった。
それでもやっぱり気になるので
「雅樹、どこ受けやるの?」と聞いたら
なんと「彦根東」やと。
「えーっ!彦根東ってむっちや賢いやん!」と思わず叫んだわ。
今までずっとアホやと思ってたがな。
お姉ちゃんの〝賢い〟と〝アホ〟の境界線は一体何処にあるねん。
でも、ま、そりゃそうだ。
お姉ちゃんも賢かったし、旦那さんは同志社大卒だった。
蛙の子は蛙。

その蛙の雅樹君。
ものの見事に彦根東合格。
アキナの山名君の後輩になりました。

高校時代の雅樹は生徒会長もする充実振り。
なんか、エネルギーに溢れ返ってたな。

でも時々「えーっ!」ってあたし達姉妹がひっくり返りそうになる事をしでかすのだ。

ある時は、二人乗りのカヌーで琵琶湖を横断しようと思い立ち、友達と挑戦。
が、ライフジャケットも着てない。
ちゃんとした計画なんて立ててない。
〝琵琶湖横断したい〟それだけ。
風に煽られ、流され流され、目的地とは全く違う所にたどり着く。
到着後の事も全く考えてなかったので、そこからカヌーを携えどうやって帰るか、途方に暮れてお姉ちゃんにSOS の電話。
「アンタ、遭難したらどうするつもりやったんよっ!」
「警察から救急車から総出で捜索してもらうハメになるとこやってんでッ!」
「ええ加減にしいッ!」
と、もちろん逆鱗に触れた。

ある時はお姉ちゃんの旦那さんが、東京に単身赴任してる時、お姉ちゃんにも内緒で自転車で会いに行った。
「事前に話したら反対されると思ったし、黙ってた。」やと。
途中、野宿もしながら、何とか辿り着いた。
無事やったから良かったものの、お姉ちゃんにしたら堪ったものじゃない。
とにかく、定期的にカミナリを喰らってた雅樹。

でもそんな雅樹を、あたしのお父さんはもの凄く可愛いがってた。
初めての男の子の孫が嬉しくて仕方なかったのだ。

あたしの部屋に一枚だけ飾ってあるお父さんの写真。

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田んぼに仕事に忙しくて、家族で出掛けた事がほとんどなかった我が家。
なのでお父さんの写真は本当に少ない。
たまに記念撮影しても、しゃちほこばって自然に笑ってる写真がほとんどない。
この写真のお父さんは、雅樹を抱っこしながら本当に嬉しそうに笑ってる。
奥にはまだ若いお母さんも映ってる。
日に焼けて色が褪せてしまっているけど、お気に入りの写真。

お父さんに「雅樹がテレビで紹介されるんよ。」って教えてあげたい。

お父さんが生きてたら、近所の人を呼んで、お母さんにご馳走を作らせて、盛大な宴を催して見ただろうな。

あの世でもテレビは見られるんだろうか?
ご先祖様に「あれがワシの孫ですわ。」って自慢げに話してるといいな。

ワコールの新入社員の中から、推薦されて取材対象になったであろう雅樹。
学生時代、無茶苦茶やって培ったバイタリティーがきっと仕事にも生きてるんだろう。

お父さんにとっては可愛い可愛い孫の雅樹は、あたしにとっても自慢の甥っ子。

ちょっとドキドキのノゾキミだ。