〝墓穴を掘る〟と〝本末転倒〟

これ、行って来ました!

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しかし、水曜日に甲子園で延長サヨナラゲームを堪能し、帰ったら午前1時。
木曜日が同窓会で大阪行き。
金曜日は映画のレイトショー。

こうも連続で出歩くとなると、お母さんのご機嫌伺いをしなくては。
夕ご飯を作っておくのは勿論、頼まれてて後回しにしていた用事を済ませる。
新玉ネギを軒下に吊り下げる。
「歩きにくいで刈ってくだい。」とお願いされてた畔草刈りをする。
その為にいつも5時起きなのを、更に早めて4時半には身支度をする。
朝食とお弁当を作りながら、洗濯機を回し、早めに朝食。
洗濯物を干して、夕ご飯作り。
野良着に着替えて草刈りへ。
帰ってシャワーを浴びて出勤。
かくして今日もあたしは忙しい。

ところで、あたしは全く怪獣映画には興味ない。
でも昔バンドを組んでたベーシストのY ちゃんが大の怪獣映画好き。
奥さんには相手にしてもらえず、いつもあたしを誘って来る。

家に迎えに行くと言うと、もう少し離れた場所にしようと言う。
あたしは奥さんとも顔馴染みだし、別に映画に一緒に行くくらいどうって事ないと思うのだが、なんか下手に勘繰られるのが面倒くさいらしい。
そのまま話した方が面倒臭く無いと思うのは、独身の身の甘さなのか?

なのに、なのに。
離れた場所に停めたあたしの車に乗り込んで来たY ちゃん に、頼まれてた映画雑誌を渡してたら、「コンコン。」とノックの音。
「うん?」と顔を上げると、見知らぬ男性が。
窓を下ろすと、「さっきうち来てくれた?」
Y ちゃん の御近所の人らしい。
「いや、行ってないで。」
「ほうか、ピンポンって鳴って、嫁さんがY ちゃん やわ。言うとったさかいよ。」
「いや、俺やない。」
「ほうか。ほんなら構へんねん。ゴメンな。」
と、男性は去って行った。

Y ちゃん。
今の確実に嘘やで。
200%〝お、なんか女と落ち合おうとるやないか…。〟と冷やかしに来たんやで。
あたしは知らんでな。
家ん中の事はテキトーに処理してや。
ほやから家に迎えに行くっちゅーたのに。
こういうのを〝墓穴を掘る〟言うねん。
結婚ってやっぱ面倒くさい。

そんなことはさておき。
映画はどうやったかと言うと。

ツッコミ所満載やった。

怪獣映画ってそういうもんなんやろうけど、サイズ感がちょいちょいおかしくなる。
30階建てのビルの倍はありそうなキングギドラが、人間を襲う時には奈良の大仏さんくらいになる。
まあ、そうせな画に収まらんわな。

この映画、我らが虎友の渡辺謙さんが出演してる。
謙さんの登場シーンは格好良かった。
ハリウッド俳優に全く引けを取ってない。
むしろ謙さんの方が押し出しがいい。
ただ、ハッキリ言ってたいした役ではない。
何で人類を恐怖に陥れた巨大怪獣を生かすべきなのか、説得力ないし。
根底にある全ての巨大怪獣を生かす事が、地球の生物を活かす事になるという理屈が分からん。
説明してくれよ、謙さんよぉ。
振り返ってみれば、登場シーンが一番の見せ場やったわ。

それからこの映画、暗いのよ。
ストーリーではなく、画が。
薄暗い中で格闘するから、どうなってるのかディテールが今いち、よー分からん。

ディテールと言えば、主役のゴジラの顔に馴染めないまま、映画が終わった。
日本版ゴジラを見慣れた目には、顔がのっぺりしてる。
蛇と鷹を足して2で割ったみたいな顔。
なんか、胴体とのバランスが取れてないのよ。

でも、画の迫力は言わずもがな。
それはそれは大迫力で格好いい。

格好いいと言えば、エンディングの曲がむっちゃ格好良かった。
誰が歌ってんねんろと、エンドロールをジーッと最後まで睨んでたけど、オール英語で読み取れず。
所詮、商業高校卒。

そしてこの映画
エンドロール終わってワーナーのマークが出て、もう終わりと思ってたら、そこからもうワンシーンある。
きっと次は髑髏島でキングコングと闘うな。

全てが終わって、ぐーんと伸びをしてくわぁ~とあくびをしたら、口から火が出たっ!
様な気持ちになった。
そんな映画です。

終わって車の中で、ああだこうだと感想を言い合う。
最終、ハリウッド映画は凄いが、日本版ゴジラには勝てんとなった。

そういや、渡辺謙さんいつから居んようになったん?
何処行かったん?
と、Yちゃんに聞くと
「途中で死んだがな。」
「嘘。どのシーンで?何で覚えてないねんろ?」
「寝てたかな?」
「寝てたな。」

遊ぶ時間を絞り出す為に、朝も早よから動き倒して、肝心のお金出して観ている落語や映画で寝てしまう。

こういうのを〝本末転倒〟と言うのだ。