リモコン無双

毎朝欠かさず見てるすまたんは7:20くらいに終了。
その後は、ZIP に切り替わる。

このZIP がクソつまらない。 

なんと言うか、関西ローカルの台本無しの(薄っぺらい進行だけが書かれた台本はあるらしいが。)好き勝手やってる情報番組を見慣れてしまって、台本ガッツリ、出演者同士の歯が浮くような誉め合い、滋賀県民のあたしには全く関係のない東京オサレスポットの紹介。
情報の上っ面だけを押し付けられてるみたいで、居心地が悪くなるのだ。

なんか、図らずもZIP をクソミソにこき下ろしてしまったけど、ZIP の話なんてどうでもいい。

ちゃうねん。
今朝、すまたんが終わったので、おは朝に切り換えようと、リモコンで6チャン押すのに全く反応せず、ずっと10チャンのまま。

「あれ?」
「なんで?」
「朝一で使ってた時は、普通に動いてたのに。」

えいっ!
えいっ!と何度も押すが、やはり反応せず。

「電池が切れたんかな?」
「ほんな急に電池って切れるもん?」

ブツブツ言いながら、単三電池2本を交換。
そして再び
「えいっ!」
変わらずZIP がタラタラ流れてる。

「おかしいな?」
「え~、またリモコン、アカンようになったん?」
「この前のエアコンといい、なんかリモコンに祟られてないか?」

送信部分をクロスで拭いて綺麗にしたり、テレビに近付いてみたり。
試せる事は全部試しても、やはりリモコンは反応しない。

「ハァ~。また買いに行かなアカンやん。」
「もうケーズデンキには気ぃ悪うて行かれへんで。」
Joshinまで行くんかぁ。遠いねん。」

頭を抱えて、溜息。
しゃーないわと諦めて、持ってたリモコンを座布団の上にポーンと放った。

「うん?」
「あれ?」
「座布団の上にある、もう1個のこのリモコンは何?」

そう。
座布団の上に、同じ様なシルバーのリモコンがもう一つあるのだ!

「へ?」
「何これ?どゆこと?」

2本のリモコンを両手に持ち、マジマジと見る。

「あっ!」
「これ2階のあたしの部屋のリモコンやっ!」

なんで?なんでなんだ?
あたし、さっきから2階のテレビのリモコンで、一生懸命1階のテレビのチャンネルを変えようとしてた。

ほら、なんぼ電池入れ替えても、切り替わらんわ。

「え?どういう事?」
あたしは、なんで2階のリモコンを手に持って1階に降りて来たんやろ?
しかも、その記憶が全く無い。

こ、怖い。
何がしたかったのだ、あたし。
何を思ってリモコンを持って降りて来たんやろ。

「う~ん、分からんっ。」

とにもかくにも、1階のリモコンで、無事おは朝に切り換える事が出来た。

どーたらこーたらしていたせいで、2週に一度の和牛の出番は終わっていた。