一歩前進

アインシュタイン大活躍。

全国ネットのテレビに出まくる日々。

録画しておいたのを順番に見ていくのだけど、全然追い付かない。

アインシュタインの出演番組を録画しようとして、
「録画容量が足りません。不要な番組を消去して下さい。」のメッセージがやたら出る。
なんか脅迫されてるみたいな気持ちになる。
ちょっとしたストレス。

このメッセージが出ると、今までの録画リストから
「まぁ…これは見てないけど…ええか。」と
〝録画リスト=どうしても見たい番組リスト〟からこぼれ落ちた番組を消して行く。

あたしは番組改編期には、テレビ雑誌を買って来て、気になるドラマは毎回録画のセットをしておく。
そして、一週二週と見ていって、つまらないと思ったドラマを録画リストから外す。
こうして淘汰されたあたしにハマったドラマだけをそのクール見るスタイルを確立した!

が、アインシュタインのファンになって約一年半。
去年くらいまでは余裕でこのスタイルで行けたのに、二人のテレビへの露出度が増えるに従って、まずドラマ視聴が追い付かなくなった。

バラエティと違って、ストーリーをちゃんと追わないと見てても分からなくなるドラマは、途中うつらうつらしてしまって見過ごしたりする度に、ハッと目覚めて巻き戻し⏪。
さっきの所まで戻って…再生▶️
そして再びうつらうつら…。
ハッ!
あ~…。巻き戻し⏪
巻き戻ししてる間に寝落ち💤
ハッ!
もう今日は寝よう…。

の、繰り返しに疲れて、ドラマを見る体力が無くなった。
毎朝録画しておいたNHK の朝ドラも録画リストから外してはないけど、世間の話題と自分が見ているドラマの筋とのタイムラグがストレスになって、「なつぞら」はすずちゃんが東京行くまでであたしの中では永遠に止まった。

録画リストがバーッと映し出された画面から、「なつぞら」を消して行く。
さようなら、すずちゃん。
さようなら、草刈正雄さん。
そして、さようなら、大吉先生、華丸さん。

これも全部全部アインシュタインのせいです。

このループのせいで、今あたしの録画リストからドラマが全部消えた。
なので、あんだけ話題になってた「あなたの番です」も勿論見てない。

そして、タイガースの試合チェックも怠り気味だ。

気が付けば、メッセンジャーが退団を発表した。

鳥谷が今シーズン限りで縦縞のユニフォームを脱ぐ事が決定的になった時点で、毎度毎度のフロントの馬鹿さ加減に呆れて、試合チェックする気力が失せつつあった所に、今日なんか中日の大野にノーヒットノーランを喰らっている。

「………。」
ま、これが阪神タイガースですわ。

今話題のドラマを見てない。
阪神タイガースの動向のチェックもままならない。

全部全部アインシュタインのせいです。

そして、録画リストにズラッと並ぶバラエティだけのタイトルを見てると
「ちょっとずつバカになっていってる」
不安に陥る。

夜に録画を見ているという事は、それまでリアルタイム視聴していたNHK の ニュースや、夜のスポーツ番組の視聴をしなくなった事を表す。

朝目覚めて、新聞を開いて一面でニュースになっている事を詳しく知らない自分にものすごく不安を感じる。
「大丈夫か?52歳にもなって、世の中の動きに付いて行けてないあたし。大丈夫か…?」
新聞開く度に〝お馬鹿への一歩前進〟を感じてしまい、辛くなる。

前は新聞の主だったニュースや、経済欄のコラムやヒット商品の話題、生活欄のちょっとした知恵や読者の投稿。
一通り全部目を通し、その時間が一日の中で幸せを感じる一番か二番くらいだったのに、一面のニュースを目で追い、スポーツ欄をチェックするくらいになってしまった。
購読料の元が取れてない。

「あたし、ガチの馬鹿になっていってないか…?」
綺麗なまんまの新聞を片付ける度に浮かび上がる不安。
そして、また全然追い付かない録画を見るのだ。

今晩アインシュタインはお笑い向上委員会で、かまいたちと並んで貧乏芸人界への新たなる刺客として出ていた。

が、しかし。

麒麟の田村さん、NON STYLEの石田さん、おまけに中川家さんまで居て、太刀打ち出来ない。

アニキの鉄板ネタ、『雑居ビルの屋上の実家』写真を見せるも、田村さんに
「壁と屋根あるやん。」と言われ撃沈。

子供の頃してた遊びで、弟にコンビニの袋を被せてどこのコンビニか当てるクイズで遊んでました!
「おお~。オモロいオモロい。」
みたいな空気になったのも束の間
中川家さんに、握りこぶしにマジックで目を書いてミニカーにして遊んでたと言われ、一瞬にして吹き飛ぶ。

袋という物を使って無い分、中川家さんの勝ち。

かまいたち濱家さんと二人して、「ヤバい、うわぁ勝てへん。」と焦りが出て来た所に、何故かRG さんが登場し、事態はどんどん泥沼化。

巻き尺(言い方思い切り昭和)もとい、メジャーを使ってやるあるあるネタ

たいして笑いも産まないまま、他の人に強引に振るRG さん。

何故か31センチにこだわる流れで、物ボケが得意と思われてる稲ちゃんに回って来た。

その前にさんまさんがレジェンド軍にどんどん振って行って、ハードルがどんどん上がって行く。

「稲ちゃん31センチあるあるなんや?」
「ノートパソコン。」

ボケでもなんでもない。
ホンマにありそうな物答えてどないする。
疲れてんのかっ。

流れは31センチを使った貧乏あるあるへ。

アニキにメジャーが回って来る。
見てるこっちが緊張する。
なんで夜中にお気楽に爆笑出来るバラエティの録画見て、あたしが緊張せなアカンねん。

さんまさん「さ、31センチの貧乏あるある!」
アニキ「雑居ビルの屋上とかに出る新地におれへんくらいデカい鼠ですね。」
一同「おお~。」

セーフ。
噛み噛み一歩手前やったけど、なんとかセーフ。

貧乏あるあるは更に続く。

濱家さんの番。

31センチを出さずにいきなりあるあるを喋り始める始末。
緊張してるのが見え見え。
勿論、全員から流れ分かってない、何見ててんと総ツッコミを受け撃沈。
ど撃沈。

ほぼ小さいパニック状態の濱家さん。
この小さいパニック状態の濱家さんをやたら見る。
デシャブか?思うくらいに。

「濱家さん」から「濱家君」に降格決定。

東京って難しいなぁ。

気が付けば、25:40。

録画しておいたバラエティを巻き戻しながら、どーでもいいブログをピコピコ打ってるあたし。

今日もまた、一歩真性のお馬鹿に近付いて夜が更ける。