一夜明けて、やっぱり今田さん!
漫才劇場での『大阪芸人掘り出しライブ7』から一夜明けて、昨日のブログを読み直す。
なんか、肝心のホンマに書きたかった事が全然書けてない。
昨日、あたし死ぬ程眠たかったのよ。
前の日、「明日は生今田さんに会えるぅ~💕」となんかコーフンしてほぼほぼ寝られず。
遠足前の小学生状態。
帰りの電車、何度スマホを落とした事か。
途中、「寝過ごしたッ!」と慌ててドアに向かったら、まだ山科駅やった。
それとなーく、隣の車両に移り、とりあえず今日の事を書いておかないと忘れると、眠気と闘いながら必死に書いたのが昨日のブログ。
薄い。
とてつもなく、薄い。
若手芸人さんは確かに面白かった。
でも、ちゃうねん。
あたしが一番書きたかったのは、今田さんについてやねん。
年に一度か二度くらいしか、大阪の劇場には出られない今田さん。
よっぽど特盛よしもととか、観覧に行こうかと迷った事も多々ある。
でも番組観覧にやって来るお客さんって、この前のキングオブコントじゃないけど、若くて綺麗な女の子ばかりのイメージ。
あの中に入って行く勇気がどうしても出ない。
20代の頃、番組名も司会が誰だったのかも忘れてしまったけど、ある番組の観覧に友達と行った。
その番組のレギュラーだったハイヒールモモコさんが、ショートパンツにニーハイソックスを履いていて、その脚が無茶苦茶綺麗だったのを覚えている。
ハイヒールのお二人は本当に脚が綺麗。
あたし同世代なので、あの脚をキープするのがどんなに凄いか良く分かる。
そのモモコさんの隣に立っていた、今も毎日見ない日は無い売れっ子の芸人さんが、番組が始まる前に観覧席のあたし達を見回して
「うわぁ、今日レベル低いなぁ。」って言ったのだ。
あたしは観覧席の結構後ろの方の席だった。
それでもハッキリ聞こえた。
「えっ?」ってびっくりした。
こんなん言われるんや…。
毎日テレビに出てる芸人さんやタレントさんにとったら当たり前の事なんだろう。
あたしだって、テレビを見てイケメンだ、不細工だと好き勝手な事を言っている。
それと同じ事なんだろう。
でも、あの一言は強烈にあたしの脳に刻み込まれて、番組名も内容も全く覚えていないのに、その芸人さんが立っている図は未だにハッキリ覚えている。
小さなトラウマみたいなもんだ。
劇場の客席みたいに暗くないし、凄く近くに出演者を感じられるけど、逆に観覧席もきっとハッキリ見えている。
だから、なんか勇気が出ない。
だからこそ漫才劇場に今田さんがやって来るのは、無茶苦茶嬉しい。
「やっと今田さんに会える!」
何回このフレーズが頭の中でグルングルン回っただろう。
勿論「4時ですよーだ」は毎日見ていたし、今よりも何キロも細い今田さんが、肩から股間にかけて、V 字のレオタード(?)を着てはしゃぎまくっていたのをずっと見ていた。
ダウンタウンの舎弟って言葉がぴったりだった。
あの頃からあたしの中で今田さんはずっと面白い芸人さん。
そこからあたしが〝今田さん信者〟になったのは、紳助さんが電撃的に引退してしまった後だ。
紳助さんの出てた番組はほとんどチェックしていたあたし。
その紳助さんはあんな形で急にテレビの世界から居なくなった。
毎週楽しみにしてた番組から、紳助さんが居なくなった。
紳助さんの番組なのに、紳助さんが居なくなった。
誰が司会を引き継ぐんやろう?
どうなってしまうんやろう?
紳助さんの司会振りを楽しみにチャンネル合わせてたのに、こんな仕打ちってある?
呆然と、諦めと、悲しさと、胸の中がザワザワしたまま、交代劇を見ていた。
よしもとの後輩芸人さん達が、右往左往しながら番組継続に必死に立ち回る。
その中で
『開運!なんでも鑑定団』
『1分間の深イイ話』
『オールスター感謝祭』
等を引き継ぐ事になった今田さん。
紳助さんはタレント相手は勿論、素人を面白可笑しく調理するのが抜群に上手かった。
人に対して熱くて、相手にすぐに感情移入してしまう。
だからかなりの毒舌で、今ならパワハラやセクハラと言われてもおかしくない言動を多発しても、ブラウン管の向こう側だけを見て、プロデューサーやスポンサーの反応だけに照準を合わせ、視聴率という数字を稼ぐ事だけを考えているのでは無いと、ちゃんと相手に熱量として伝わるから許されていたと思う。
紳助さんだからこそ番組が成立し、紳助さんだからこそ笑いが爆発するのだと誰しもが思っていた。
その番組を引き継ぐ。
ものすごいプレッシャーだったと思う。
突然の引退から2~3週はバタバタしていたけど、今田さんは軽妙に温かく面白く番組を引き継いだ。
紳助さんファンとしては、番組が全く別のモノになるのは耐えられなかった。
紳助さんの存在全部を否定されるようで。
でも、今田さんの司会振りは、根底にちゃんと紳助さんへのリスペクトが、あった。
それが嬉しかった。
多分テレビの前で、紳助さんも感謝してはるに違いない。
急に迷惑かける事になって申し訳ない。
でも、こんなにも立派に、こんなにもちゃんと番組を引き継いでくれて「素敵やん。」って思ってはるに違いない。
そうやって今田さんの司会振りの向こうに紳助さんの姿を想像しながら見ていた。
そして、もう紳助さんの影は全く見えなくなった。
今田さんの番組にきっちりスイッチが入れ替わった。
だからあたしは勝手に今田さんに感謝している。
今田さんや東野さんや後藤さん達が、立派にしっかりと番組を引き継いでくれて、誰よりも救われたのは多分紳助さんだから。
こうして、あたしは〝今田さん信者〟になった。
その今田さんが何メートルか先の舞台の上に居る。
登場シーンはやっぱりちょっと興奮した。
『大阪芸人掘り出しライブ』は7回目。
7年目になる。
ミサイルマンさんの「1回目から来ている人?」の質問に前方の女性二人が手を挙げる。
その二人を見て今田さんは
「あ~、いっつも手紙くれはる人らや。」と言った。
ええ~いいなぁ…。
ちゃんと認識してもらってはるんや。
けど、手紙を直接渡すなんて、あたしは死んでも出来ひんしな…。
いいなぁ…。
と、思いながらその女性達の頭を見ていた。
そして、あたし以上に、今田さんに見つけてもらいたい芸人さん達の熱いアピールを満喫して、昨日の夜は過ぎた。
満足して、満たされて、むっちゃ眠くなってあたしは電車に揺られていた。
来年も絶対に行こう。
…………。
はぁ。
やっと書きたい事が書けました。
さあ、録画しておいた特盛よしもと見ようっと。