祇園さすらい放浪記
行って来ましたっ！
『おいでやす小田とはんなりな仲間たち』
行って来た…。
行ってはみた。
行くまでが大変やった。
祇園花月に行くのは多分５回目。
そう。
祇園花月の最寄り駅。
でも、湖東地域の滋賀県民が祇園四条に行こうと思うと、乗り換えがやたらあるのだ。
近江八幡→山科
地下鉄東西線に乗り換えて
山科→三条京阪
少し歩いて、京阪本線に乗り換える。
三条→祇園四条
約１時間の道行き。
不便。
面倒臭い。
むっちゃ行きにくい。
ずっともっと他にいい方法は無いんかと思っていたのだ。
そして昨日スマホでシコシコ検索したら、東山駅から徒歩10分。とあるではないか。
徒歩10分？
行けるがな。
え？
地下鉄東西線に乗り換えるだけでいいの？
なんで？
今までの不便さは何やったん？
なんで気付かへんかったん？？
スマホで地図を見ても、東山駅から祇園花月までほぼ一直線。
むっちゃ分かり易いではないか。
もう、これは東山駅で降りて歩くしかないでしょう。
かくして東山駅に降り立ちました。
地上に出ると、周辺地図の看板が！
有り難い～。
うん？
でもなんかこれ中国語？
ビミョーによく分からん。
祇園花月なんて載ってない（載ってたのかも知れんが）ので、八坂神社を探す。
あ、ホンマに一直線や。
なんちゅう簡単。
サクサク歩く。
歩く歩く。
サクサクサクサク。
………………🚶………………🚶。
そして、あたしは三条大橋の上に立っていた。
えっ？
川？
何処ここ？
何の橋？
三条大橋？
え？
祇園花月の側に川って流れてたっけ？
え？
どうやらどうやら方向を間違えたらしい。
え？何処で間違えたんやろ？
大きい交差点を真っ直ぐ来たけど、あそこで曲がらなアカンかったんか？
戻ろう。
こういう時は戻ろう。
てくてくてくてく。
………………🚶………………。
途中周辺地図があった。
今度は日本語。
しかし、既に日が落ちていて、良く見えん。
う～ん。
あたしは今何処に居てる訳？
現在地がこれか。
と言う事は…、やっぱり右に行かなアカンかったのに、真っ直ぐ行ってもたんか。
と言う事は、こっち向いて歩いて行ったら、八坂神社に突き当たるはず。
方向転換。
再びてくてくてくてく。
………………🚶………………🚶……………🚶……。
なんか、薄暗い。
え～、八坂神社の周りってもっと賑やかやったやんな。
合ってる？
方角合ってる？
あ、でも鳥居が見えて来た！
赤い鳥居が！
じゃーんっ！
平安神宮到着っ！
うん？うん？
平安神宮？
あれ？
目指してたん平安神宮やったっけ？
なんか分からんくなってきた。
ちゃうわっ！
平安神宮ちゃうがな。
あたしが目指さなアカンのは、八坂神社やっ！
あ～、でももうどっち向いて歩けばいいのか、全く分からん。
う～、う～。
なんかあんまり人居てないし、心細い。
カップルに恥を忍んで聞いた。
「八坂神社に行きたいんですけど、どっちの方角ですかね？」
「八坂神社？八坂神社はあっちの方角です。」
あっち？
あっちね。
しまった。
方角なんてアバウトな聞き方せんかったら良かった。
でも目指すべき方角は分かった。
近くまで行けば八坂神社の看板出てるやろ。
てくてくてくてく。
八坂神社の方角を目指す。
目指した。
目指したはずやった。
なんか、元の東山駅に戻った。
あれ？
戻ってもたやん。
どーなってんのん？
むっちゃ遠回りして振り出しに戻った感じ？
もう一度周辺地図で確認するのだ。
うん？
あたしそもそも反対向いて歩いてたんか？
も～、分からんっ！
ちょっと今何時？
今日は予定より１時間早く仕事終わったから、余裕のよっちゃんで、何処かで晩ご飯食べてから行こうかなとか思ってたのに。
６時半ではないか。
17時51分に東山駅に着く電車に乗ったのに、もうかれこれ40分近く歩いてる。
何処が徒歩10分やねんっ！
アカン。
もう無理。
こういう時は人に聞くのよ。
交差点で間違えたんやから、交差点で聞こ。
女子大生が居た。
「すみません。八坂神社行きたいんですけど…。」
「八坂神社ですか…。八坂神社は恐らくあっちです。」
「ありがとうございます。」
恐らく？
恐らくやと？
あんた、京都市民ちゃうな。
田舎から出て来た大学生やろ？
まあいい。
方角は分かった。
タッタタッタタッタタッタ。（小走り。）
え～、なんか全く見覚えの無い景色なんですけど～。
合ってる？
ホンマにこっち？
と、思ってたらいきなり知恩院の山門みたいなのが現れたっ！
なんか、これ知ってる！
前時間潰しの時寄った事ある！
近いぞ、祇園花月っ！
そして、とうとうやって来たのでありますっ！
祇園花月～。
「しんどいっ！」
そして気が付いた。
祇園四条から来るのと、東山駅から来るのと、方角が全く違うんやということに。
どうりで見覚えの無い景色なはず。
18時50分着。
１時間歩いてた事になる。
山名君はもしかしたら気付いてたかも知れへんけど、あたし３割がた寝てた。
だって到着した時点で疲れててん。
「寝てもた。」
祇園花月の夜でした。
