『キュッ!』
ヤバいっ💦
ここ5年で一番身体が重い。
普段の体重より2キロも増加してしまった。
いつもなら体重○○キロ。と包み隠さず書くのだが、恐ろし過ぎて書けない。
身長158センチしか無いのに、もうただの固太りのおばさんである。
2キロ増えると確実に顔に肉が付く。
ニコッと微笑んで顔を傾げた左頬が脂肪でだぶつく。
なんか、豚まんっぽい。
イメージするなら、ABC テレビのおは朝の川添アナウンサーみたいな感じ。
(あ、何気に全く関係ない川添アナをディッスってもた。)
川添アナみたいになんぼ顔がパンパンでも、お肌つるつる、ニコニコと愛くるしい顔ならまだ許せる。
川添アナの顔から、つるつるのお肌と愛くるしさを引いてみて欲しい。
保温容器から1日放り出された豚まんである。
そもそも令和になったのがいけない。
ちょい太めのあたしは、絶えず体重の事が頭にある。
「あ~、これ食べたらまた太るなぁ…。」
「今晩は夜ご飯食べに行くから、朝とお昼は控え目にしとこ。」
「ハァ~、昨日より500㌘増えてる…。」
と、こんな感じ。
絶えず体重の事が頭にあるのに、全然ダイエット出来ないこの矛盾!
(なんか、書いてて一番アホなしょうもないパターンの様な気がして来た。)
なんで令和に責任をなすり付けるかと言うと、
「あ~、間食が止められへん。もうまた食べてしもた。」
「だってコンビニの新商品のポテチが、あたしに〝美味しいよ!期間限定だよ!食べないと損するよ!〟って喋りかけて来るねんもん。」
(あたしは52にもなってポテチ好きなのだ)
「もう止めよう。絶対に止めよう。令和になったら止めよう。」
「平成の間だけ、平成の期間限定よっ!」
と、まあこんな流れでプチポテチ祭りみたいな事してたら、平成から令和に切り替わるタイミングで1キロ増加し、「もう止めよう。令和にとっくになってんで。っちゅーか、令和元年もうじき終わるで!」という今、じわりじわりと体重は増え続け、ついになんかここしばらく見た事無い数字になった。
「怖いっ!」
毎晩毎晩欠かさずお風呂に入る前に、体重計に乗っかるのだけど、今日びの体重計はご親切にも体脂肪率からBMI の数値から内蔵年齢なんかまで教えてくれる。
この体脂肪率。
今日初めて大台に乗った…。
『30.1%』
30.1%?
30.1%って何?
えっ?
身体の3割脂肪って事?
ウソやろっ!
3割脂肪って何っ?
こんなのがこってりと身体中にまとわり付いてる…。
「怖いっ!」
単純に増えた2キロが贅肉としたら、2キロのお肉ってなかなかである。
ヤバい、ヤバいと言いながら、運動もしてない。
あ~、あたしの身体の3割は脂肪で出来ている。
でも、一つだけ密かに続けている事がある。
パンパンの顔でニコニコと愛くるしい川添アナが出てるおは朝(信じてもらえないかもしれないが、あたしは川添アナの事好きである)で紹介していた〝膣締めエクササイズ〟
略して『膣トレ』。
ま、簡単に言えば、普段立ってる時や歩いてる時、日常生活の中で膣を締める意識をすればインナーマッスルが鍛えられる…。みたいな事。
立ち仕事しながら「キュッ。」
テレビ見ながら「キュッ。」
レジの順番を待ちながら「キュッ。」
ってな感じ。
「それで2キロ増えてたら何の効果も出てないやないかっ!」
と、お叱りを受けそうだが、2キロ増えてダルンダルンの身体なんだけど、一応くびれは辛うじてある。
過去ダイエットしてはリバウンドを繰り返し、この体重なら外見はこんな感じという経験則からすると、ちょびっとだけ胸の下の腹筋はええ感じなのだ。
これであと3キロ体重減ってたら、なかなかにええ感じの腹筋になってる気がする。
全く説得力無いが。
でも、くびれは置いといて、腰痛が無くなった。
元々姿勢が良くないのと、骨盤が歪んでるので8時間も立ち仕事していると、ズーンと腰周りに痛みが出て来てたのが無くなったのだ。
これって凄くない?
あと元演劇部の完璧な腹式呼吸を利用して、大きく吐いて吸ってぇ~みたいなのをちょこちょこすると、横隔膜が広がったみたいな感覚で気持ちいいのだ。
なので、あたしはレジをしながら膣トレをしている。
「ありがとうございます。○○円でございます。」(キュッ!)
「この2点だけは新作なので、○日ご返却期日です。ご注意下さいね。」(キュッ!)
「こちら以前にもレンタルして頂いてますが、よろしいですか?」(キュッ!)
お客さん。
今あなたの真向かいにカウンターを挟んで立つ女は、レジを打ちながら膣を締めています。
「ありがとうございましたぁ。」
『キュッ!』
………。
なんでやろ。
おかしいな。
全然エロく無い。