家で遭難する芸能レポーター

あたくし、芸能界のゴシップネタ大好物です。

必然的に関西の情報番組で活躍する芸能レポーターさんには、親近感に近いものを感じるようになる。

芸能レポーターさん数いれど、お笑い界のネタならこの人。
中西正男さん。

芸人さんと密に接してインタビューした記事には、個人的にとても信頼を置いている。

そんな訳で、あたしは中西さんの事を敬意を込めて「正男ちゃん」と勝手に呼んでいる。

その正男ちゃん。
昨日のクギヅケで、年末年始に我が身に起きた悲惨な現状を吐露して、大爆笑をさらった。

元々恐妻家で有名な正男ちゃん。

取り上げた芸能ニュースの夫婦問題にかけて、上沼さんさんから話を振られる。

上沼さん「中西さん、夫婦関係が悪化してるって前におっしゃってました。年末年始はさあどうなりましたか?」
正男ちゃん「え~、年末年始に更に関係は悪化しまして、もうキッチンに入れてもらえなくなりまして。」
上沼さん「はあ。」
正男ちゃん「もうキッチンに入って来んな言われまして。卵スープのフリーズドライがあったんで、それを口に入れて自分の部屋に行って、そこに水はあるのに使えず自分の口の中でふやかして、もう家の中で遭難したんかと思いました…。」

スタジオ中、大爆笑!
無茶苦茶キッチリした大爆笑ネタに仕上がってる。

あたしも椅子から転げ落ちそうになるほど、文字通りお腹抱えて爆笑した。

ほんな事ある?
水も使わせてもらえへんって、そんな事ある?
どんな喧嘩したらそんなんなるの?

夫婦って面白い。
そして大変だ。

53歳独身のあたしはよく、
「お母さんが居はらへん様になったら、寂しいで。どうするつもり?」と言われる。

確かに低収入の53歳独身女性ってのは、他人に心配させてしまう存在かも。

でもこういう話聞くと、夫婦生活の方がよっぽど大変だと思うのだ。

親兄弟と違って、他人として暮らして来た異性と、新しく一つ屋根の下で長い長い共同生活を送る。
考えるだけであたしはしんどくなる。

その上、正男ちゃんからこんな話を聞くと、「絶対独身の方が楽やって。」と思ってしまう。

救いは正男ちゃんの話は、悲壮感が無くて笑ってしまえる事。
本当に話が上手い。

元々達者な上に、芸人さんと日頃からよく接していて、お笑いライブや寄席にも頻繁に足を運んでいるから、更に話術に磨きが掛かっていく。

そして何より正男ちゃんの書く記事には、根底に芸人さんへのリスペクトが深く深くあるのだ。

そこが一番好きな所。

下手な芸人さんよりも漫談上手の芸能レポーター正男ちゃん。

Twitterで誰かも言ってたけど、本当にすべらない話からオファーがあってもおかしくない。

でもそれにしても。
あんなに芸人さんに寄り添った深くて優しい記事が書けるのに、奧さんの気持ちを読み取る事が出来ないのは何故?

皆さんが目にする正男ちゃん発の芸能ニュースは、家の中での遭難危機を乗り越えて書き上げたものです。

心して読む様に。