全力のアニキにクギズケ。
先週の日曜日『上沼・高田のクギズケ!』にアインシュタインが出てた。
関西テレビの『快傑えみちゃんねる』が去年の7月に、上沼さんと番組側が揉めに揉めた(らしい)挙げ句、25年続いた番組が番組改編期でも無い7月に突如終了した。
なので、上沼さんがゲストやパネラーを迎える形は取ってるけど、好き勝手言いたい放題に暴れられて、さながら〝上沼恵美子ワンマンショー〟みたいなテレビ番組は『クギズケ!』だけになった。
日曜日は仕事の事が多いあたしは、『クギズケ!』久し振りに見た。
コロナ仕様と言うか、コロナ前よりかなりゲストの人数が絞られてて、しかもソーシャルディスタンスで一人一人の距離が離れてて、何だか寂しい。
前なら、お笑い芸人に演歌歌手にバラエティ担当アイドルなんかがごっちゃに配されてたのが、今回は月亭方正さんとアインシュタインの3人だけ。
勿論、スタジオ観覧のお客さんも居ない。
こうなって来ると、上沼さんのパワーがますます増す。(あ、駄洒落みたいになった。)
番組を盛り上げたいと言う使命感。
この番組の顔であり、司会者としての責任と元漫才師として笑いのプロであると言うプライド。
全部背負って上沼恵美子ワンマンショー開幕。
アインシュタインの事を紹介する時に、「東京に進出して本当にアインシュタインは大変な人気。」とちゃんと最初は持ち上げてくれる。
「とんでもないです、そんな。」とアニキ。
ここで「え~、もうそら売れましたっ!」と言えないのがアニキのアニキたる所以。
上沼さん、稲ちゃんに目をやるとのっけから、
「垢抜けたねぇ、稲田。」と。
女性司会者やタレントさんは稲ちゃんの事を、「稲ちゃん」「稲田君」「稲田さん」と呼ぶ人がほとんどの中で、上沼さんは「稲田」と呼び捨て。
これがもう画も言わせぬ迫力。
こちら、垢抜けた稲ちゃんです。
確かにこの日の稲ちゃんはコンディションが良かった。
オデコもアゴも適度な潤い。
時々、「ワセリン塗り過ぎやって!」とツッコミたくなる程、顔全部テッカテカのヌッルヌルの時ある。
でも、上沼さんは持ち上げてといて落とす事を忘れない。
「初めて局の廊下で会って失神しそうになりました。」
「アゴが引っ込んだ。」とも。
いや、引っ込んでは無い。
絶対に。
「もっと出てた。」
「ちょっと重ためのコートなら、ここに(アゴ)に掛けて歩いててん。」
「東京は垢抜けんねなぁ。」
ここまでイジってもらえると、逆に痛快で嬉しいものなのか、稲ちゃんもアニキもむっちゃ嬉しそう。
もうこれでスタジオの空気もゲストの気持ちも温めて、暖機運転はバッチリ。
パネラー陣が色んな角度から芸能情報を伝えるこの番組。
お笑い芸人さんの情報ならこの人、芸能記者中西正男さん。
正男ちゃん、もう擦り倒して穴空くんちゃうかと思う程擦り倒されてるこのネタをまだ持って来る。
このネタ、テレビ的によっぽど引きあるんやな。
そして、更にアニキの鉄板ネタ、弟君が大学進学希望するもお母さんにお金無いから働いてと言われ、悔しさの余り泡吹いて倒れたってエピソード。
能天気なお母さんがそれを見て「うわっ、蟹みたい。」と言ったと話すとMC二人大笑い。
ウケてるっ!
ウケてるで、アニキっ!
上沼さんの超絶神トーク。
高田純次さんの思いっ切り適当トーク。
番組は何処までも楽しく進んで行く。
番組終盤。
ちょっとはアニキの鉄板貧乏エピソードが上沼さんの心に響いたのか、苦労して来てるアニキからお茶の間の皆さんにコロナに負けない様に、メッセージを送って貰って番組を締めましょうと提案する上沼さん。
うわっ。
止めて。
こういうの緊張する。
「えっえっマジっすか?」的に内心焦りまくってるアニキの心の内が想像出来て、見てるこっちが緊張すんのよ。
そして、想像では無く、確実に緊張して行くアニキ。
「では、重たい言葉でお願いします。」と更にプレッシャー掛けてくる上沼さん。
どうするアニキ??
「え~、皆さん。こういう状況で大変な日々を過ごされてるとは思いますが、晩ご飯が大根おろしだけよりはマシだと思って、歯を食い縛って乗り越えましょう!」
「皆さんまたお会いしましょう!さよならっ!」
スタジオ拍手喝采。
喝采??
何でもええわ。
終わった。
エンディングロール流れる。
でもホンマの締めは、上沼さんの
「いやぁ~、も一つでしたぁ。」
何処までもキッチリ手を抜かない上沼さんなのでした。
え~、小野寺プロデューサー。
これに懲りずにまたアインシュタイン番組に呼んでやって下さい。
確か、芸歴17年目か18年目やと思うんですけど、上沼さんの爆笑トークにも立ち上がって全力で手を叩いて盛り上げます。
「更年期障害かと思いますよねー。」なんて、決して口が裂けても言いません!
上沼さんが何処までも気持ち良くトーク出来る様に、全力でサポートさせて頂きます。
「若手一の太鼓持ち。」byなるみさん。
先輩からもお墨付きを頂いております。
もう若手とは言えませんが、中堅になっても手を抜かない全力リアクション。
「アインシュタインをど~ぞよろしくお願い致します。」
ペコリ<(_ _)>。