日本の農業の未来と性産業の未来

今日は朝8時から、農業法人の活動。麦の肥料散布への出役。

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あたしの動噴機は壊れてしまっているので、肥料の袋を開けて動噴機に入れたり、軽トラを移動させたりのフォロー作業。

肥料は一袋20キロ。
動噴機自体もかなりの重量があるので、なかなかキツい仕事だ。

あたしがペアを組んだのは80歳のSさん。

80歳と言っても、腰も曲がってないし、なんと言ってもどうでもいい話をずーっとしている元気な人。

JA 裏の作業小屋に積み上げてある肥料から、各自が担当する田んぼ分を軽トラに積み込んで出発して行く。

その積み込み作業の間もSさんの軽口は止まらない。

「こんなべっぴんさんと組めたら肥料やりもはかどるわい。」
べっぴんさん呼ばわりしてもらえるのは久しぶりだ。

「作業時間8時間付けといてくれ。このまま二人でどっか行って来るわ。」
懐かしい。
こんなボケ(?)久々に聞いた。
なんか逆に新鮮。

どーたらこーたら言いながら積み終わり、いざ出発。

「80歳でこんな事やってる奴おらへんで。」
「早よ、機械買うたらええにゃ。」
確かに。
わが町内の農業は御老体の肩に重く重くのし掛かってる。

担当する田んぼに到着。

さぁ、始めようと肥料を入れた動噴機を担いで歩き出したSさんがすぐ帰って来る。

動噴機のノズルから肥料が全く出てない。

動噴機に空けた肥料を逆さまにして袋に戻し、何がどうなってるのか原因究明。

一番底にある弁が固くて、開閉が出来ない。

それから、弁を調整してもなかなかスムーズに散布出来なくて、時間の掛かる事掛かる事。

雨は降りそうになるし、待ってるだけでは終わらない。

袋に肥料を小分けして、あたしも田んぼに入り手で撒く事に。

こうして4枚の田んぼに対して、18袋の肥料散布が終わった。

80歳のSさんも、だいぶこたえたようだ。

でも口は相変わらず滑らか。
「あ~、しんど。」と言いながら、軽トラに帰って来る度、なんやかんやと話し掛けてくれる。

Sさん「お前、まだあの本屋で働いてるのけ?」
あたし「はい。」
Sさん「あっこはHなビデオがようさん売ったるでええわ。」
(レンタルのアダルトDVD の事を言っている。時々借りに来てくれるのだ。)
Sさん「今度Hなビデオ、買うて来てくれや。」
あたし「レンタルやなしに?」
Sさん「おう。金渡すでよ。買うて来てくれ。」
あたし「そんなん嫌ですわ。」
Sさん「かなんけ?」
あたし「かなん。第一どんな趣味か分からんし。」

幾らあたしがおっさん寄りのおばさんだとしても、同じ町内のおじさんの分のアダルトDVD を買って帰るのはゴメンだ。

雨が降り出して来た。

空になった肥料の袋を片付けながら、80歳の手を借りないといけない日本の農業の未来に不安を感じつつ、性産業はまだまだイケるなと、感じた昼下がりだった。